ある厩舎で活躍馬が1頭出ると、それにつられて他の馬も走ってくる――。この手の現象は過去に多く目撃した。勝負事の世界はやはり流れが大切なのだ。 今夏の札幌2歳Sをドゥーラで制覇。開業9年目にして初の重賞勝ちを飾った高橋康厩舎は今、最も勢いのある厩舎と言っていいのではないか。となれば今度はスプリンターズS(10月2日=中山芝外1200メートル)に臨むトゥラヴェスーラで初のGIタイトルまでも手にする? 高橋康調教師に入念な取材を行う必要がありそうだ。何せ春のスプリント王決定戦では0秒1差4着。しかもアクシデントがありながら、この小差だったのだから…。 その高松宮記念を改めて振り返ると、13番枠スタートの中団後ろから…