早くもというか、ようやくというべきか。広告営業マンから“無謀なる転身”を遂げた我が競馬記者人生も、今年の日本ダービー(29日=東京芝2400メートル)ウイークで4年目に突入する。競馬記者歴どころか、取材記者歴ゼロでダービーの喧騒に放り込まれたことを例えるなら、短距離戦の経験しかない馬がいきなりダービーの舞台、東京2400メートルに出走するようなもの…とするのはいささかオーバーかつ不遜な表現となろうか。 いまだに“適鞍”を求めてさまよう中年記者の話はさておき、ダービー出走馬の舞台適性の有無が予想に際しての最も重要なファクターであることは言うまでもない。関西馬の大将格とされるドウデュースですら、未知の舞台…