最初の区切りにリーチをかけた。デビュー3年目の菅原明良騎手(20)=美浦・高木=は、先週終了時点でJRA通算99勝。100勝まであと“1”に迫った。 尊敬する大先輩の前で胸を張りたい。さかのぼること13年の1月14日。降雪により中山の開催が順延(5R以降)になった日に、騎手数人が菅原明の実家が経営する喫茶店に訪れた。柴田善たちだった。それは、物心がついた頃にはジョッキーを目指していたという11歳の少年にとって、感動的な出会いだったに違いない。「善臣さんにだっこしてもらったことは今でも覚えています。カラオケで“マル・マル・モリ・モリ!”も歌わされました(笑)」。あれから8年-。メモリアルを達…