3月は別れの季節と言いますが、中央競馬では2月になります。今月いっぱいで定年を迎える調教師、引退する騎手。今年も取材でお世話になった多くの人が去って行きます。 その中のひとり、角居勝彦調教師は家業の天理教を継ぐため、定年を待たずに勇退。記者と同じ石川県金沢市出身ということで、勝手に親近感を覚えていただけに、余計にさみしいです。 金沢市内の進学校を卒業後、獣医師を目指すも大学受験に失敗。もともと技術が持てる仕事に就きたいと思っていたこともあり、父の友人のツテで北海道の牧場で働くことに。それがきっかけで競馬の世界に入り、JRA競馬学校を卒業後、中尾謙太郎、松田国英厩舎で調教助手として過ごすと…