■前回まで 新冠の武田牧場で生まれ、大井の伊藤正美厩舎に入厩したハイセイコーは、3歳時、1972年7月12日のデビュー戦を辻野豊の手綱でレコード勝ちする。しかし、辻野が落馬負傷したため、次戦には福永二三雄が乗ることになった。(馬齢は旧馬齢) ハイセイコーのデビュー2戦目は、初陣から中1週の7月26日、大井ダート1000mの53万上になった。福永二三雄が騎乗し、2着に16馬身もの大差をつけて楽勝した。 3戦目、9月20日の秋草特別は8馬身差、4戦目のゴールドジュニアーは10馬身差の大差でレコード勝ちした。 手綱をとった福永は全日本3歳優駿や東京大賞典などを勝った一流だ。弟の洋一は中央の騎手で、デビューしたばかりのころはたび…