最も早い新G1は5月 いささか旧聞に属するが、2025年のヨーロッパ平地競走の重賞格付けが、2月18日にヨーロピアン・パターン・コミッティーから発表になった。イギリスやアイルランドの芝平地シーズン開幕を間近に控えているこのタイミングで、25年に新たにG1として施行される3競走の背景をご紹介しておきたい。 開催時期の最も早い新G1が、フランスのパリロンシャン競馬場を舞台に5月26日に行われるヴィコンテッスヴィジエ賞(芝3100m)だ。 1859年に3200m戦として創設された一戦が前身。1837年に創設され、1843年から4000m戦として施行されるようになったカドラン賞とともに、フランスにおける古馬のステイヤーが目標とするレースとして開…