数日前、家人が買い物に行く途中に歩道で転倒し、骨折。そのまま入院し、手術を受けることになった。私がこの稿を書いている最中に手術が終わるはずだ。 スーパーの近くで転んで動けなくなったと家人から電話があったのは、土曜日の午後1時ごろのことだった。立ち上がろうとしても力が入らないのだという。普段は痛いの苦しいのと言わない彼女が動けないのは相当なものだと思い、救急車を呼ぶよう言った。私もすぐ、自宅兼仕事場から徒歩3分ほどのそこに向かった。 黒いコートを着た家人が足を投げ出すようにし、道端に横座りして手をついていた。突き当たりは駅前商店街のアーケードで、車が通り抜けできない。だから歩道と車道の段差に…