不定期連載「クセ馬図鑑─愛すべき強者たち─」。このコラムでは、時にクスッと笑えるような、可愛くてどこか憎めない競走馬の個性にフィーチャーします。 第10回はこの夏、中京記念を勝って待望の重賞初制覇を果たしたアルナシーム。早くからその素質に高い期待が寄せられながらも、折り合いやゲートなど乗り越えるべき課題が多くある馬でした。 そんなアルナシームと少しずつ信頼関係を築いたのは担当の五十嵐公司調教助手。SNSに載る可愛い顔とは対照的な性格の馬ながら、最近では「パドックではルンルンで引き手がいらないくらい」という仲にまでなりました。さらに、レースでコンビを組む横山典弘騎手の存在も大きかったといいます。 …