障害ジョッキーの白浜雄造騎手の奥様が、一昨年の夏の落馬から復帰を目指して奮闘する夫と家族のリアルな姿を描く連載コラム。 雄造騎手が子どもたちのために将来を見据えていることを聞き、一切の声掛けを控える決断をした由紀子さん。しかし、自主リハビリは進まず部屋に籠る生活が続きます。 互いの気持ちがすれ違う中、夫の態度は変わらず、ついには激高を繰り返す事態に。復帰のために試行錯誤してきた鬼嫁が、「さすがに無力感と虚しさを感じた」出来事とは──。 「こんなものいらない! リハビリもしなくても大丈夫だから!」 夫に私から声掛けをしないことに決めた初日。 夫はこれまでと変わらず、療法士の先生によるリハビリの…