長所も死角も知り尽くした鞍上に替わり前進 有馬記念がほかのGIと異なるのは、年末の最後の一戦なので、「もう疲れているのではないか」と思われる有力馬がいること。ただ、今年はジャパンカップの上位3頭も、菊花賞の上位馬もいない。秋に3戦している馬は少ない。 有馬記念がもっとも難しくなるのは、コーナー6回の特殊な距離とコースで、例えば離して飛ばす馬が出現すると、みんなペースが読めない。内回りなので小回りのように思われるが、残り3ハロン標識は3?4コーナーの中間。3コーナー過ぎにスパートすると残りは700m以上あり、一番苦しくなる最後に急坂が待っている。スローならいいが、差し=追い込み馬でも3コーナーから動くと最後…