“最も速い”だけでなく総合力を問う戦いに 無敗の重賞勝ち馬が皐月賞馬になるケースが目立っているが、最近の6年間で5頭も出ている。クラシックレースには必ずトライアル戦が用意されているが、先週の桜花賞と同様にこのトライアルに出走していない馬の優勝が多いのも気になる。皐月賞はこの10年で勝ち馬のうち9頭もがこのケースに入っているので、今年も念頭におくべきだろう。 距離別のグレード制が導入されて41年たつが、3歳牡馬三冠レースに抱くイメージもこれにつれて少しずつ変化しているように見える。 以前は、皐月賞は速い馬、日本ダービーは運のいい馬、菊花賞は力のある馬という言われ方をしていたが、今ではスピード型が多…