秋田県の山中で、今年5月、クマに襲われた3人が死傷した。 ここ数年、秋田、岩手、青森3県の境界付近で、ツキノワグマとは思えない大型の個体の目撃例が増えており、そのほとんどが赤毛なのだという。特徴からすると、本州にはいないはずのヒグマに近い。 猟師たちがそれらを隠語で「ハイブリッド」と呼ぶので、ヒグマとツキノワグマの交雑種ではないかと言われているようだが、実際はただそう呼んでいるだけで、DNAの検査などをしたわけではないという。 とりあえずここでは北方領土を除いて話を進めるとして、私は、北海道にいる野生のクマはヒグマだけで、ツキノワグマがいないのは、単純に、北海道と本州が地続きではなくなったタ…