アスコリピチェーノの精神力も光った 大きく明暗の分かれるシーンはあったが、わずかの差で2番人気にとどまった牡馬ジャンタルマンタル(父パレスマリス)の圧勝だった。 皐月賞を激走したあとの中2週。「疲れはない」と強気だった陣営にも本当は否定できない不安はあった。「返し馬で少ししんどいと感じる部分はあった(川田将雅騎手)」。 しかし、絶好のスタートから前後半「46秒3-46秒1」=1分32秒4(上がり34秒1)の、決して厳しくはないペース(前半1000m通過58秒3)にスムーズに乗ったジャンタルマンタルには、道中の不利もロスもまったくなかった。 川田騎手は、ベストの距離と思える1600mなら、「日本で一番強いマイルの馬になれる…