昨年11月、“世界一”の称号を手に電撃引退したイクイノックス。その売却金は50億円とも言われ、想像を絶するほどの莫大な金額が動く種牡馬ビジネスの世界。 そこで今回は、30頭(※取材日時点)の種牡馬を繋養しているアロースタッドの運営や種付け権利の売買、斡旋などの事業を展開する株式会社ジェイエスを取材。 種牡馬シンジケートの仕組みや種付け料の決定経緯、一般市民にも手が届く(!?)異例のシンジケートなどについてたっぷりとお話を伺いました。 (取材・文=松山崇) 「シンジケートを組んでリスク分散」種牡馬ビジネスの全体像 ──「シンジケート」とは何かを教えてください。 ジェイエス社 簡単に言うと、複数人で1頭の種馬…