秘める可能性に賭けた陣営の展望も見事だった 初距離1800m、中京に移って過去9回は良績のない最外枠、マイラー体型…などの死角がささやかれたが、それでも1番人気に支持されたレモンポップ(父Lemon Drop Kid)の快勝だった。 調教方法を変え、挑戦に踏み切ったレモンポップの秘める可能性に賭けた陣営の展望も見事だったが、さまざまに考えられた戦法の中から「自分たちで主導権を握ってレースを作る」ことを実行した坂井瑠星騎手(26)の会心のGI制覇だった。 決まり手のレース短評は「逃げ切り」となるが、別に何かから逃げたわけでもなく、チャンピオンらしく自らレースを主導し、そのまま先頭で押し切ってみせたのが今回のレモンポッ…