引退馬の活路として 競馬を引退したサラブレッドをホースセラピーの場面で活かす考え方が広まりつつある。 井上先生は、ホースセラピーでサラブレッドを用いる利点として「早い時期から人を頼って生きることを知っている点」だと語った。 「ホースセラピーでは、馬が人とのつながりを持つことが求められます。 その点、育成牧場などでしっかり人との信頼関係を結んできた競走馬であれば、セラピーでも人と繋がりを持つことは得意なのかなと思います。ただ、サラブレッドは早くに母仔が離れ離れになってしまいます。理想をいえば、ある程度は母馬のもとで自然に育てられ、馬同士の社会性を学ぶことも精神的な成長のために必要ではないか…