今週の月曜日、東京・門前仲町の「ギャラリーダイジロ」で行われていた、馬の画家・斉藤いつみさんの個展『蹄跡を重ねて』を見に行った。 午後1時ごろにコビさんこと小桧山悟調教師も行っていると聞いていた。ちょうどではなく「ごろ」だからと、私は少し遅れてギャラリーに向かっていた。スマホで地図を見ながら清澄通りを歩いていると、編集者の金子茂さんに声をかけられた。同じタイミングで金子さんも向かっていたのかと思い、ふと横のビルを見ると、物陰にコビさんが隠れていた。 「あれ、どうしてそんなところにいるんですか」と私が訊くと、「ビックリさせようとしたに決まってるじゃないか」とコビさんは笑い、こうつづけた。 「…