降級制度が廃止されたことにより連勝する馬が増え、クラスの壁を“感じづらく”なったものの、クラス分けがある以上格差や壁は“確実に存在する"と話す川田騎手。 今回は、目に見えない「クラスの壁」の正体と、昇級戦時点での能力の限界値を計る分岐点に迫ります──。 (取材・構成=不破由妃子) 競走馬の世界はピラミッド型 目に見えない壁の正体は── 降級制度が廃止されてから、この夏で丸4年が経ちました。 この4年間でジョッキーとして思うのは、クラスの壁を感じづらくなったなということ。たとえば、3歳の頃に2勝クラスまで勝ち上がったけれど、時を経た今となっては、1勝クラスを勝ち上がれるかどうかも怪しい…というような…