開催日にスマートフォンを不適切使用したとして、経歴2年3カ月以内の若手騎手6人が5月13日から6月11日まで、30日間の騎乗停止処分を受けた。競馬を含む国内公営競技の騎手、選手に対しては、不正防止の観点から一定期間、外部との接触を断つことが共通のルールとなっており、通信機器使用もご法度という建前である。 だが、こうした規制はともすれば形式論理に陥り、不正防止策としての実効性に疑念の目も向けられてきた。また、通信機器の著しい普及は人々の生活様式を一変させている。 若年層は「デジタルネイティブ」と言われる通り、パソコンやスマートフォン、タブレットに幼少時から親しみ、同じ情報に接する場合も、紙ではなく…