私は後ろ向きな性格なので、日本代表の侍ジャパンが優勝したワールドベースボールクラシック(WBC)を延々と振り返るテレビ番組などが大好きである。しかし、今回は、優勝した日の夜の便で4泊6日のドバイワールドカップデー取材に出てしまったので、そうしたものを見ることができずにいる。唯一よかったのは、成田空港から乗り込んだ飛行機でスポーツ番組を流しており、決勝戦の現地映像を丸々再放送していたことだ。ちょうど8回裏から見ることができ、9回表、大谷翔平選手がマイク・トラウト選手を空振り三振に仕留めたシーンでは、拳を握りしめそうになった。 成田で合流した編集者も、ドバイで会ったカメラマンたちも、みな、「WBC効果」で…