不定期連載「クセ馬図鑑─愛すべき強者たち─」。このコラムでは、時にクスッと笑えるような、可愛くてどこか憎めない競走馬の個性にフィーチャーします。 第5回は昨年の中山大障害を最後にターフを去った障害の王者オジュウチョウサン。障害重賞15勝、うちJ・GI9勝といった華々しい記録の裏には数々のクセ馬エピソードが隠れています。聞けば聞くほどまるで人間かと思えるような賢いオジュウの姿を、現役時代に1番近くで見守ってきた長沼昭利厩務員に伺いました。 (取材=東京スポーツ・藤井真俊) オジュウは自分が勝ったか負けたかも分かっていた? ──オジュウチョウサンが美浦トレセンを離れて約1か月半が経ちましたね。現在の心境は? …