24年前のサイレンススズカと同じ前半1000m通過57.4秒で天皇賞・秋を逃げたパンサラッサ。あと数十mというところで差されて2着でしたが、稀代の名馬と同じラップには陣営の緻密な計算がありました。 あの逃走劇はどう生まれ、矢作芳人調教師はどのような思いで見ていたのでしょうか。「ファンに見られていた(苦笑)」というレース後の意外な(?)行動とともに振り返ります。そして、大反響をいただいた「調教師飲み会対談」の後日談も。 (取材・構成=大恵陽子) 椅子を蹴っ飛ばすほどの悔しさはありつつも… ──今年の天皇賞・秋は前半1000m通過が57.4秒というハイペースでパンサラッサが逃げ、スタンドはどよめきました。さらに心揺さぶられた…