ロシアがウクライナに侵攻を開始してから、本稿がアップされる3月24日で4週間になる。罪もない民間人が命を落とすニュースは見ていてつらい。一刻も早い停戦、終戦を望むばかりだ。 私たち日本人にとっても、隣国のロシアが起こした戦争は人ごとではない。我がこととしてとらえ、何らかの我慢を強いられたり、リスクを負わされたりする覚悟を、心のなかで固めておくべきなのだろう。 かつて、遠い異国での戦争が、日本の競走馬のキャリアに大きな影響を及ぼしたこともあった。ひょっとしたら、一頭のサラブレッドの馬生のみならず、日本を含む世界の競馬史を変えていた、と言えるのかもしれない。 その戦争とは、19年前のちょうど今ご…