一戦ごとにパンチを増している3歳シュネルマイスターの地力 直前の「京都大賞典」はゴールまで残り200m。ついに2017年の菊花賞以来約4年ぶりに7歳キセキが勝つのか、東京でも歓声が聞こえた。しかし、ゴールの瞬間、猛然と差し切ったのは8歳のマカヒキだった。2016年のニエル賞(仏)以来5年1カ月ぶり。ありえない奇跡のハナ差だった。マカヒキとキセキは、サラブレッドと共に生きるわたしたちに一番大事なことを伝えていたように思えた。 3歳シュネルマイスター(父Kingmanキングマン)が制した毎日王冠の直線も衝撃的だった。C.ルメール騎手も、手塚貴久調教師もそろって「とても届かない」と観念した位置からの逆転だった。 追撃態勢のエ…