競馬史だけでなく近代史からみても貴重な『近代化産業遺産』 日本初の本格的西洋式競馬場と言えば、そう、横浜(根岸)競馬場です。ご存知の方も多いと思いますが、その跡地には、かつてのメインスタンド「一等馬見所」が遺っています。 昭和初期に竣工した建物で、戦時中は日本海軍が接収。戦後は長らくアメリカ軍に接収され、ほとんど“ほったらかし”になっていました。 1982(昭和57)年に返還された後は横浜市の管理下に置かれ、2009(平成21)年には、この建物を含む「根岸森林公園」が経済産業省から「近代化産業遺産」の認定を受けました。 しかし、これを修復するには多額の費用がかかることや、周辺に残るアメリカ軍施設の存在が…