特殊なコースだからこその声に耳を傾けよう オールカマーの行われる中山競馬場の芝2200米は、特殊なコースと言われて久しい。だからこそ、このコースで好走した実績があれば、ここでは評価することになっている。 レースのある9月下旬、この季節にはこの季節の音があるのに似ている。秋の長雨が木々の葉をひそやかに打つ音、それをきくと、ああ、これが秋の声だと思う。身についた習慣がそうさせているのだ。 これと同じように、このコースだからこその声に、毎年耳を傾けてきた。 その典型的な例として、オールカマーを三連覇したマツリダゴッホを思い出すものは多いだろう。2007年から3年間、これほど中山コースで存在をアピールし…