馬が、馬との出会いが自分の人生を変えてくれた あしずりダディー牧場は、今年で10年目を迎えた。その間オリジナルステップ、セニョールベスト、ナムライナズマらの命を看取ってきた。そして今も、競馬や乗馬から引退してきた馬たちが、あしずりダディー牧場の仲間として過ごしている。 牧場を立ち上げた宮崎栄美さんは、かつては医師の妻として不自由ない生活を送っていたが、突如“自分は馬をやらなければいけない”という天啓にも似たひらめきから馬との関わりが始まり、徐々に競走馬や乗馬としての役目を終えた馬たちのその後の運命を知った。余生を過ごすことなく消えていく馬たちの命を繋ぐべく、無我夢中で駆け抜けてきた10年だった…