育成方針の変更が結実したデアリングタクトの勝利 スタンドには人影が無い中、降りしきる無数の雨が間近で見つめていた今年の桜花賞。重馬場を見方につけたスマイルカナが逃げ切りを図り、それを1番人気の支持を集めたレシステンシアが交わしたところ、猛然と後ろから追い込んできたのが2番人気のデアリングタクトだった。 僅か3戦のキャリアでの桜花賞制覇は史上3頭目の快挙であり、また馬主であるノルマンディーサラブレッドレーシング、生産牧場の長谷川牧場にとっても、これが初めてのGI制覇。父であるエピファネイアも産駒最初の重賞勝ちが、いきなりGI勝ちとなった。 デアリングタクトの育成先は新ひだか町のノルマンディーファー…