木々や花々が春に向けて芽をふくらませるのに似ている 立春がすぎれば、いくら寒さがもどろうとも、春へのきざしをそこここで感じる。待ち続けていた春のいのちが光の呼びかけに応じていて、次から次へと姿をあらわしていくからで、こちらの気持ちをいっそう春に向けていく。 立春、春が立つとは、春がはじめて姿をあらわすという意味。梅の枝に姿を見せ、福寿草、レンギョウを咲かせ、ケヤキ、クヌギ、コブシといった木々の芽をふくらませ、春は確実に見えてくる。この様子は、クラシック戦線に名のりを上げる、これからの3歳の重賞レースを見ていくのに似ている。 どれもが競走馬としてスタートしたばかりで他との力関係もわからない。…