玉虫色の解決、このごろこの手がよく使われる。利害が対立する者同士が問題にケリをつけるとき、こぎつける結論は、双方の顔が立つようにしなければならない。そこで、ふた通りに解釈できる表現を作る。その代表的な物言いが「慎重かつ適性に決定する」だ。 これなら、片方は前に進む糸口をつかんだと考えられるし、片…