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HOKKAIDO KEIBA 2024

RACE

道営スプリント

H1

1200m

道営スプリント

レースガイド

晩秋の風を切り裂く星になれ 短距離路線の総決算

中距離路線の道営記念に並ぶ古馬短距離路線の総決算として、2006年に旭川競馬場・ダート1,000mの条件で第1回が行われる。09年の第4回からは、現在の門別競馬場・ダート1,200mの施行距離で定着している。2020年にはグレードがH2からH1に昇格され、また道営記念同様にシーズン最終週に移動したことにより、名実ともにホッカイドウ競馬の短距離王者を決する一戦としての色合いが濃くなった。寒空を切り裂くような「電撃の6ハロン」から、今年も目が離せない。



★『カウントアップS(スプリント)』対象競走


★1着馬の生産牧場に「ビッグアーサー」の2025年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

前年ハイライト

スタート直後の先行争いを制し、まずハナに立ったのはイッツクール。すぐ内をボサノヴァが追走し、スティールペガサスとスマートダンディーが先団の好位につけました。そのままイッツクールが4コーナーまで先頭をキープしましたが、ゴール前の直線に入ったところでスティールペガサスとスマートダンディーが外から並びかけ、残り200m地点のあたりではスティールペガサスが単独先頭に。中団から伸びてきたドウドウキリシマが決勝線の手前でスティールペガサスに迫ったものの、結局1馬身の差をキープしたまま入線し、2022年に続く当レース連覇を達成しています。

データ分析

前走時点での人気も見逃せないポイント。過去5年の前走単勝人気順別成績を見ると、1番人気の馬は[4-3-1-9](3着内率47.1%)、2番人気から3番人気の馬は[1-1-4-17](3着内率26.1%)、4番人気以下の馬は[0-1-0-18](3着内率5.3%)です。前走で人気の中心となっていた馬は、相応に高く評価するべきでしょう。

8番人気以下の馬は3着以内なし

過去5年の単勝人気順別成績を見ると、2番人気以内の馬は[3-3-1-3](3着内率70.0%)、3番人気から7番人気の馬は[2-2-4-17](3着内率32.0%)、8番人気以下の馬は[0-0-0-24](3着内率0.0%)となっています。超人気薄の馬が上位に食い込む可能性は低いと見るべきかもしれません。

表1単勝人気順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 2 1 0 2 5 40.0% 60.0% 60.0%
2番人気 1 2 1 1 5 20.0% 60.0% 80.0%
3番人気 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
4番人気 1 0 2 2 5 20.0% 20.0% 60.0%
5番人気 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
6番人気 0 1 1 3 5 0.0% 20.0% 40.0%
7番人気 0 1 0 4 5 0.0% 20.0% 20.0%
8番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
13番人気 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
角川秀樹調教師が好成績

過去5年の調教師別成績を見ると、3着以内となった回数が2回以上の現役トレーナーは、角川秀樹調教師、田中淳司調教師の2名となっています。このうち角川秀樹調教師は、3着内数7回、3着内率77.8%と特に優秀な成績を収めていました。今後もしっかりマークしておきたいところです。

表2調教師別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
角川秀樹 4 2 1 2 9 44.4% 66.7% 77.8%
佐久間雅貴 1 0 0 6 7 14.3% 14.3% 14.3%
田中淳司 0 2 3 12 17 0.0% 11.8% 29.4%
川島雅人 0 1 0 0 1 0.0% 100.0% 100.0%
松本隆宏 0 0 1 2 3 0.0% 0.0% 33.3%
その他の調教師 0 0 0 22 22 0.0% 0.0% 0.0%
どちらかと言えば外枠有利

過去5年の馬番別成績を見ると、1番から7番の馬は[3-0-2-30](3着内率14.3%)、8番から16番の馬は[2-5-3-14](3着内率41.7%)となっています。外寄りの枠に入った馬を重視するべきでしょう。

表3馬番別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
2番 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
3番 2 0 0 3 5 40.0% 40.0% 40.0%
4番 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
5番 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
6番 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
7番 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
8番 0 2 0 3 5 0.0% 40.0% 40.0%
9番 2 1 1 1 5 40.0% 60.0% 80.0%
10番 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
11番 0 1 1 2 4 0.0% 25.0% 50.0%
12番 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
13番 0 1 1 0 2 0.0% 50.0% 100.0%
前走で先行していた馬が優勢

過去5年の前走最終コーナー通過順別成績を見ると、4番手以内の馬は[5-3-3-21](3着内率34.4%)、5番手以下の馬は[0-2-2-23](3着内率14.8%)となっています。なお、2021年以降の過去3年に限ると、4番手以内の馬は3-3-2-10](3着内率44.4%)、5番手以下の馬は[0-0-1-16](3着内率5.9%)でした。前走で先行していなかった馬は強調できません。

表4前走最終コーナー通過順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番手 3 1 0 7 11 27.3% 36.4% 36.4%
2番手 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
3番手 2 1 2 7 12 16.7% 25.0% 41.7%
4番手 0 1 1 4 6 0.0% 16.7% 33.3%
5番手 0 1 0 4 5 0.0% 20.0% 20.0%
6番手 0 0 0 6 6 0.0% 0.0% 0.0%
7番手 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
8番手 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
9番手 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
10番手 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
11番手 0 0 1 2 3 0.0% 0.0% 33.3%
12番手 0 1 0 0 1 0.0% 100.0% 100.0%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

スティールペガサス(牡7・角川秀樹厩舎)



 今シーズンはここまで古馬短距離重賞を皆勤。グランシャリオ門別スプリント(6月6日)でストリームに半馬身差まで詰め寄る2着が最高と、いまだ無冠のままシーズン最終戦を迎えてしまったが、昨年のJpnIII・北海道スプリントカップで地元再先着の3着に入った実力を考えれば、このまま終わるようなことはないはずだ。アウヤンテプイ(13-15年)以来2頭目となる当レース3連覇を飾り、“北の短距離王”としての意地とプライドをあらためて証明する。


スペシャルエックス(牡4・田中淳司厩舎)



 今シーズンはポラリスサマースプリント(7月17日)で2番手から力強く抜け出して重賞3勝目。2年連続の参戦となった前走のJpnIII・クラスターカップ(8月14日、盛岡競馬場)も、速い時計の決着ながら、米G1・ブリーダーズカップスプリント出走予定のドンフランキーから0秒8差5着と善戦した。2歳時から3年連続で重賞を勝ち、各地の強敵を相手に揉まれてきたことで、着実に成長を遂げてきた1頭。デビュー以来初めての当レース参戦で、短距離路線の“世代交代”を確かなものとする。


デステージョ(牡4・小国博行厩舎)



 2歳時に門別競馬場でデビューし、鎌倉記念(川崎競馬場)、JpnII兵庫ジュニアグランプリ(園田競馬場)でそれぞれ3着。3歳時は高知へ移籍し、当地三冠馬・ユメノホノオの好敵手として立ちはだかった。今季再転入後、中距離では惜敗が続いたが、1,200mのオープン特別を3連勝。門別1,200m(2・3歳上)のレコードホルダーである父・ニシケンモノノフ譲りのスピードが花開きつつある印象で、重賞で2着・3着が各4回という惜敗続きにピリオドを打つ番だ。


ドウドウキリシマ(牡8・川島雅人厩舎)



 元JRAオープン馬。移籍後初めての重賞挑戦となった昨年の当レースで、勝ったスティールペガサスを最後まで追いつめ、1馬身差の2着に食い込んだ。今シーズンは6戦を消化してオープン特別を2勝、7月のポラリスサマースプリント2着、ウポポイオータムスプリント4着と善戦を続けている。ここ4戦は上がり3ハロン36秒台とメンバー中最速タイムの走りを続けているように、末脚の爆発力に関しては重賞級。昨年の雪辱を果たし、初の重賞タイトル獲得を目指す。


ドリームビリーバー(牡5・米川昇厩舎)



 3歳秋にJRA未勝利からホッカイドウ競馬へ転入し、1,200mを連勝。その後JRAへ再移籍しダート1,200mで2勝を挙げ、3勝クラスへ駒を進めた。今年再び古巣・ホッカイドウ競馬所属となると一歩ずつ調子を上げ、8月の北海道コンサドーレ札幌特別(8月13日)、一刻千秋オープン(10月9日)と1,000m戦を2勝。ウポポイオータムスプリントでは、最内枠から控える形でも直線で脚を伸ばして2着と善戦しており、器用さもうかがえる1頭。初Vを飾った門別の地で、完全復活となるか注目したい。


※五十音順

※出走馬は10月31日現在の情報を基にしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。