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HOKKAIDO KEIBA 2024

RACE

JBC2歳優駿

JpnIII

1800m

未来優駿

JBC2歳優駿

レースガイド

“世界”にもつながる頂上決戦 北の2歳馬戦線の総決算

前身となる競走は、2019年まで2歳馬限定のダートグレード競走として実施されていた北海道2歳優駿。2020年、JBC競走が20回の節目を迎えたことを機に、新たに2歳カテゴリーとして発展し、本競走が第1回を迎えた。ホッカイドウ競馬の2歳馬戦線の総決算にあたる重賞は、過去4回のうち北海道1勝、JRA3勝という割合。昨年の当レースを勝利したフォーエバーヤングは、G3サウジダービー・G2UAEダービーを連覇し、G1ケンタッキーダービーで3着。世界の扉にも通ずるようになり、新たな局面を迎えた「北の2歳王者決定戦」から目が離せない。



★『未来優駿2024』対象競走


★1着馬の馬主に「パイロ」の2025年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

前年ハイライト

レースの序盤から中盤にかけては、スタート直後の先行争いから抜け出してハナに立ったフォーディアライフを、2番手以下の各馬が追う展開。3コーナーでパッションクライがフォーディアライフをかわして先頭に立ち、4コーナーでは外からポジションを押し上げたサンライズジパングがパッションクライに並びかけました。ゴール前の直線に入り、一旦はサンライズジパングが単独先頭となりましたが、これを急追したのが中団から伸びてきたフォーエバーヤング。決勝線の手前でサンライズジパングを差し切り、前走のデビュー戦に続く連勝で自身初のダートグレード競走制覇を果たしています。

データ分析

臨戦過程が明暗を分けそう。JBC2歳優駿として施行された過去4年の前走距離別成績を見ると、1500m以下の馬は[0-0-0-5](3着内率0.0%)、1500m超1700m以下の馬は[1-0-1-14](3着内率12.5%)、1700m超の馬は[3-4-3-22](3着内率31.3%)です。前走距離が長い馬ほど信頼できる一戦と言えるでしょう。

伏兵の一発も警戒しておきたい

北海道2歳優駿として施行された2019年を含む過去5年の単勝人気順別成績を見ると、1番人気の馬は[1-2-0-2](3着内率60.0%)、2番人気から6番人気の馬は[3-1-5-16](3着内率36.0%)、7番人気以下の馬は[1-2-0-34](3着内率8.1%)となっています。上位人気馬がそれなりに優秀な成績を収めているとはいえ、人気薄の馬も侮れません。

表1単勝人気順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 1 2 0 2 5 20.0% 60.0% 60.0%
2番人気 0 1 1 3 5 0.0% 20.0% 40.0%
3番人気 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
4番人気 0 0 2 3 5 0.0% 0.0% 40.0%
5番人気 0 0 2 3 5 0.0% 0.0% 40.0%
6番人気 2 0 0 3 5 40.0% 40.0% 40.0%
7番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
8番人気 0 1 0 4 5 0.0% 20.0% 20.0%
9番人気 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
10番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
13番人気 0 1 0 3 4 0.0% 25.0% 25.0%
14番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
角川秀樹調教師をはじめとする地方勢も健闘している

北海道2歳優駿として施行された2019年を含む過去5年の調教師別成績を見ると、3着以内となった回数が2回以上の現役トレーナーは、角川秀樹調教師、田中淳司調教師の2名となっています。ちなみに、過去5年の所属別成績を見ると、地方の馬は[1-4-3-35](3着内率18.6%)、JRAの馬は[4-1-2-17](3着内率29.2%)となっていました。3着内率はJRA勢の方が高かったものの、3着内数は地方勢も互角です。

表2調教師別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
高柳瑞樹 1 0 0 0 1 100.0% 100.0% 100.0%
新谷功一 1 0 0 0 1 100.0% 100.0% 100.0%
中竹和也 1 0 0 0 1 100.0% 100.0% 100.0%
矢作芳人 1 0 0 0 1 100.0% 100.0% 100.0%
角川秀樹 0 2 0 6 8 0.0% 25.0% 25.0%
田中淳司 0 1 2 7 10 0.0% 10.0% 30.0%
音無秀孝 0 1 0 0 1 0.0% 100.0% 100.0%
田中正二 0 1 0 4 5 0.0% 20.0% 20.0%
奥村武 0 0 1 0 1 0.0% 0.0% 100.0%
川島雅人 0 0 1 0 1 0.0% 0.0% 100.0%
矢野英一 0 0 1 0 1 0.0% 0.0% 100.0%
その他の調教師 1 0 0 35 36 2.8% 2.8% 2.8%
大敗直後の馬は割り引きが必要

北海道2歳優駿として施行された2019年を含む過去5年の前走着順別成績を見ると、3着以内の馬は[5-4-5-34](3着内率29.2%)、4着から5着の馬は[0-1-0-9](3着内率10.0%)、6着以下の馬は[0-0-0-9](3着内率0.0%)となっています。直近の競走成績を素直に評価するべきでしょう。

表3前走着順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1着 4 2 3 25 34 11.8% 17.6% 26.5%
2着 0 2 1 5 8 0.0% 25.0% 37.5%
3着 1 0 1 4 6 16.7% 16.7% 33.3%
4着 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
5着 0 1 0 4 5 0.0% 20.0% 20.0%
6着 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
8着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
9着 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
10着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
前走時点での人気も重要なポイント

北海道2歳優駿として施行された2019年を含む過去5年の前走単勝人気順別成績を見ると、2番人気以内の馬は[4-2-4-17](3着内率37.0%)、3番人気から7番人気の馬は[1-3-1-28](3着内率15.2%)、8番人気以下の馬は[0-0-0-7](3着内率0.0%)となっています。なお、JBC2歳優駿として施行された2020年以降の過去4年に限ると、2番人気以内の馬は[4-2-3-14](3着内率39.1%)、3番人気から4番人気の馬は[0-2-1-14](3着内率17.6%)、5番人気以下の馬は[0-0-0-13](3着内率0.0%)となっていました。前走で上位人気に推されていなかった馬は、過信禁物と見ておいた方が良いかもしれません。

表4前走単勝人気順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 2 2 3 13 20 10.0% 20.0% 35.0%
2番人気 2 0 1 4 7 28.6% 28.6% 42.9%
3番人気 0 1 1 7 9 0.0% 11.1% 22.2%
4番人気 0 1 0 8 9 0.0% 11.1% 11.1%
5番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
6番人気 0 1 0 5 6 0.0% 16.7% 16.7%
7番人気 1 0 0 3 4 25.0% 25.0% 25.0%
8番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

ソルジャーフィルド(牡2・川島洋人厩舎)



 デビュー3戦目のパール特別(6月26日)で1,700mの距離に対応すると、続くウィナーズチャレンジ3(8月1日)では、1,700mの走破時計を3秒近く短縮して大差勝ち。ブリーダーズゴールドジュニアカップ(8月22日)、サンライズカップ(10月2日)では、僚馬・リコースパローの後塵を拝したものの、持ち前の末脚を生かし、それぞれ2着と善戦した。父・ルヴァンスレーヴも全日本2歳優駿を制し、早い時期から才覚を現した1頭。同厩舎のライバルと切磋琢磨した経験を生かし、上位進出をもくろむ。


タガノマカシヤ(牡2・中村直也厩舎)

(ユーザー提供:ワラビさん)

 おじには重賞4勝馬・サンカルロがいる血統構成の持ち主。芝1,600mの新馬戦(9月7日、中京競馬場)は4着に敗れたが、ダートに矛先を向けた未勝利戦(10月20日、新潟競馬場)では、4コーナーで先頭に立つと後続を突き放す一方、2着馬に3秒3もの大差をつけるという変わり身を見せた。走破時計も新潟競馬場・ダート1,800mのレコードタイ(1分53秒0)で、タイム面での裏付けもありそう。初めての右回りを克服できれば、重賞の舞台でも通用できる素質はあるはずだ。


グランジョルノ(牡2・高柳瑞樹厩舎)

(撮影:高橋正和)

 デビューの地は札幌競馬場。ダート1,700mの新馬戦(8月24日)はスタートこそ後手を踏んだものの、向正面で中団馬群に取りつくと、直線では先行勢を豪快に差し切るという、荒削りながらも非凡なセンスをうかがわせる勝ちっぷりを見せた。父は新種牡馬・ゴールドドリームで、母・ヴィータアレグリアは16年にJpnIII・マリーンカップを制するなどダートグレード競走で活躍。血統の力も後押しして、デビューから約2カ月半での成長をアピールする1戦となるか。


リコースパロー(牡2・川島洋人厩舎)



 8月上旬までの2歳中距離のオープン戦線は、同厩舎のソルジャーフィルドと2頭で白星を独占した。ブリーダーズゴールドジュニアカップ、サンライズカップと重賞も連勝。ここまでの4戦はいずれも、前々で運びかつ上がり3ハロンをメンバー最速の時計でまとめて後続を完封するという、非の打ち所のない内容で勝利をものにしている。今回はJRAからの刺客が顔をそろえる1戦となるが、地元ホッカイドウ競馬勢の総大将として、“門別最強説”をあらためて証明するか。


ローランドバローズ(牡2・上村洋行厩舎)

(c)netkeiba

 シルバーステートの全弟・ヘンリーバローズの産駒。ダート1,800mの新馬戦(9月28日、中京競馬場)では2番手追走からゴール前100m過ぎで逃げ馬を捕まえ、勝負どころで追い出されてからのしぶとさをアピールした。4歳上の半兄・ウィリアムバローズは今年GII東海ステークス、JpnII日本テレビ盃を勝利し、今年のJBCクラシックでも有力と目される1頭。北の大地から同厩舎の兄へエールを送る走りを届け、JBC史上初となる「同一年・別カテゴリでの兄弟制覇」の偉業をアシストできるか。


※五十音順

※出走馬は10月31日現在の情報を基にしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。