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HOKKAIDO KEIBA 2024

RACE

グランシャリオクイーンズ

H3

1700m

新設

グランシャリオクイーンズ

レースガイド

新たな“女王”の冠へ 実りの秋に女傑集まる

「3歳以上牝馬競走の充実」を目的として、今年創設された重賞競走。従来は古馬の牝馬重賞は8月のブリーダーズゴールドカップが最後で、有力な牝馬にとってシーズン終盤のローテーション選択が狭められていたが、秋季に新たに重賞を設定することで、牝馬路線の総決算として新たな目標が設定されることとなった。今シーズン、厳しい戦いを重ねてきた乙女たちの集大成に注目だ。



★『カウントアップL(レディス)』対象競走


★1着馬の生産牧場に「ウエストオーバー」の2025年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

前年ハイライト

2024年は3歳以上牝馬限定の重賞競走がこれまでに3レース施行され、5月23日のヒダカソウカップをサンオークレアが、7月18日のノースクイーンカップをラブラブパイロが、8月27日のブリーダーズゴールドカップをオーサムリザルトが制しました。2024年に施行される3歳以上牝馬限定の重賞競走は、このグランシャリオクイーンズが最後です。

データ分析

初めて施行されるレースとなりますので、本稿の集計対象は2024年に施行された3歳以上牝馬限定の重賞競走(ヒダカソウカップ・ノースクイーンカップ・ブリーダーズゴールドカップ)としています。集計対象3レースの馬齢別成績を見ると、5歳以下の馬は[3-3-3-21](3着内率30.0%)、6歳以上の馬は[0-0-0-6](3着内率0.0%)となっていましたから、高齢馬は評価を下げた方が良いかもしれません。

単勝6番人気以下の馬が上位に食い込めていない

集計対象3レースの単勝人気順別成績を見ると、1番人気の馬は[1-2-0-0](3着内率100.0%)、2番人気から5番人気の馬は[2-1-3-6](3着内率50.0%)、6番人気以下の馬は[0-0-0-21](3着内率0.0%)となっています。堅く収まりがちな条件と見るべきでしょう。

表1単勝人気順別成績(集計対象3レース)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 1 2 0 0 3 33.3% 100.0% 100.0%
2番人気 1 0 0 2 3 33.3% 33.3% 33.3%
3番人気 1 0 0 2 3 33.3% 33.3% 33.3%
4番人気 0 1 2 0 3 0.0% 33.3% 100.0%
5番人気 0 0 1 2 3 0.0% 0.0% 33.3%
6番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
7番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
8番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
石川倭騎手に注目

集計対象3レースの騎手別成績を見ると、3着以内となった回数が2回以上の現役ジョッキーは、石川倭騎手のみとなっています。単勝5番人気のドライゼに騎乗したダートグレード競走のブリーダーズゴールドカップでも、3着に好走を果たしました。引き続きマークしておいた方が良さそうです。

表2騎手別成績(集計対象3レース)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
石川倭 1 1 1 0 3 33.3% 66.7% 100.0%
西啓太 1 0 0 0 1 100.0% 100.0% 100.0%
武豊 1 0 0 0 1 100.0% 100.0% 100.0%
三浦皇成 0 1 0 0 1 0.0% 100.0% 100.0%
落合玄太 0 1 0 2 3 0.0% 33.3% 33.3%
桑村真明 0 0 1 2 3 0.0% 0.0% 33.3%
黒澤愛斗 0 0 1 0 1 0.0% 0.0% 100.0%
その他の騎手 0 0 0 23 23 0.0% 0.0% 0.0%
前走好走馬を重視したい

集計対象3レースの前走着順別成績を見ると、4着以内の馬は[3-2-2-14](3着内率33.3%)、5着以下の馬は[0-1-1-13](3着内率13.3%)となっています。なお、ダートグレード競走のブリーダーズゴールドカップを除いた集計対象2レース(ヒダカソウカップ・ノースクイーンカップ)に限ると、4着以内の馬は[2-2-2-8](3着内率42.9%)、5着以下の馬は[0-0-0-10](3着内率0.0%)でした。大敗直後の馬は強調できません。

表3前走着順別成績(集計対象3レース)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1着 1 2 0 3 6 16.7% 50.0% 50.0%
2着 0 0 1 5 6 0.0% 0.0% 16.7%
3着 2 0 0 5 7 28.6% 28.6% 28.6%
4着 0 0 1 1 2 0.0% 0.0% 50.0%
5着 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
7着 0 0 1 1 2 0.0% 0.0% 50.0%
8着 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
9着 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
11着 0 1 0 0 1 0.0% 100.0% 100.0%
12着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
15着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
馬格も見逃せないポイント

集計対象3レースの前走馬体重区分別成績を見ると、460kg未満の馬は[0-0-0-10](3着内率0.0%)、460kg以上480kg未満の馬は[0-1-2-9](3着内率25.0%)、480kg以上の馬は[3-2-1-8](3着内率42.9%)となっています。馬格のある馬ほど信頼できる条件と言えるでしょう。

表4前走馬体重区分別成績(集計対象3レース)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
420kg台 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
440kg台 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
450kg台 0 0 0 6 6 0.0% 0.0% 0.0%
460kg台 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
470kg台 0 1 1 5 7 0.0% 14.3% 28.6%
480kg台 3 0 0 2 5 60.0% 60.0% 60.0%
490kg台 0 2 0 4 6 0.0% 33.3% 33.3%
500kg台 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
510kg台 0 0 1 1 2 0.0% 0.0% 50.0%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

ウワサノシブコ(牝6・佐久間雅貴厩舎)



 今年はオフシーズンから始動し、3月のブルーリボンマイル(笠松競馬場)では、初めての他地区遠征ながら3着と善戦を果たした。前走のコントレイル・プレミアム(9月25日)では、久々に先手を取る形をとり、直線半ばまで粘りを見せてニシケンボブから0秒9差の5着と善戦し、復調のムードを示している。2歳時の20年に門別競馬場でデビューし、翌21年の重賞・ユングフラウ賞(浦和競馬場)を制した実績馬。約2年ぶりの勝利で、2個目の重賞タイトルを獲得する可能性も十分だろう。


サンオークレア(牝5・五十嵐冬樹厩舎)



 ホッカイドウ競馬への再転入初戦となったヒダカソウカップ(5月23日)では内回りマイルの忙しい流れながら、ゴール前で力強く差し脚を繰り出して重賞初制覇。続くノースクイーンカップ(7月18日)2着、ブリーダーズゴールドカップ(8月27日)では地元馬最先着の4着と気を吐いており、ここまで今年の牝馬重賞戦線を皆勤して安定した成績を残している。地方競馬へ移籍後、掲示板圏内を外したのは昨年秋の川崎戦の1度(競走中止)のみという堅実ぶりは大きな強み。2個目のタイトルを獲得し、“北の女王”の座をつかむ。


スギノプリンセス(牝4・田中正二厩舎)



 2歳時に門別競馬場でデビューし、4戦目の未勝利戦(1,500m)から4連勝で、今回と同距離のブロッサムカップを快勝しJBC2歳優駿へ駒を進めた。その後は川崎競馬へ移籍し南関東の3歳牝馬クラシック戦線へ挑み、秋のSI重賞・ロジータ記念では、桜花賞を制したメイドイットマムの2着。今シーズンの夏にホッカイドウ競馬へ再転入し、初戦の登別地獄まつり特別(8月15日)では、オープンの相手関係でクビ差2着と善戦している。2戦2勝の門別1,700mで、久々のタイトル獲得に向けて躍動する。


ポルラノーチェ(牝3・田中淳司厩舎)



 1,700mでは3戦3勝とパーフェクトな成績。JRAで3戦を消化し、今シーズン開幕からホッカイドウ競馬へ移籍すると、転入当初から古馬オープンレベルの時計で連勝してきた。重賞初挑戦となったヒダカソウカップで2着に入り、続くフロイラインカップ(6月18日)で重賞初制覇。前走のブリーダーズゴールドカップは、初めての2,000mに加え、JRA・他地区から強豪がそろったこともあり8着と奮わなかったものの、ハイレベルの1戦で揉まれた経験は今後につながるはずだ。


レスペディーザ(牝6・田中淳司厩舎)



 今年初戦のゆうべつチューリップフェア特別(4月25日)は、ベルピットにこそ水をあけられたものの、他の牡馬の強豪とは互角の走りで3着と善戦。続くヒダカソウカップは6着に敗れたものの、初めての内回りのペースに戸惑いを見せていたのも確かだった。昨年はノースクイーンカップで、重賞初挑戦ながら抜群のセンスを示して勝利を収めた実力の持ち主。およそ4カ月半の休養明けはハンデになるだろうが、元々の地力をもってすれば、克服する可能性は十分にある。


※五十音順

※出走馬は10月3日現在の情報を基にしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。