netkeiba

HOKKAIDO KEIBA 2024

RACE

ネクストスター門別

H1

1200m

ネクストスター門別

レースガイド

“新たな星”を見つける旅 未来あふれる若駒の力走

「全日本的なダート競走の体系整備」により、兵庫チャンピオンシップ(園田競馬場)を頂点として位置づける短距離競走の体系整備の観点から創設された、各地の重賞級認定競走の一環として昨年第1回が行われる。ホッカイドウ競馬の2歳牡牝混合戦としては、シーズン最後の1,200m重賞。地元2歳短距離戦線の総決算としてだけでなく、各地の交流重賞や同舞台で行われる牝馬重賞・エーデルワイス賞にもつながる。



★『未来優駿2024』対象競走


★1着馬の馬主に「サンダースノー」の2025年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

前年ハイライト

好スタートを決めたオスカーブレインがそのままハナを主張し、単独先頭で3コーナーへ。後続との差を少しずつ広げたものの、先団を追走していたトラジロウとモノノフブラックが4コーナーでポジションを押し上げ、オスカーブレインに迫りながらゴール前の直線へと入っています。その後、逃げ粘るオスカーブレインを残り200m地点のあたりでトラジロウが捕らえ、そのまま独走態勢に。結局、2番手まで上がってきたモノノフブラックに4馬身の差をつけて入線し、記念すべき第1回の優勝馬となりました。

データ分析

昨年新設されたばかりの競走ですので、本稿の集計対象は2023年以降に門別ダ1200mで施行された2歳、かつ牝馬限定ではない重賞競走(2023年栄冠賞・2023年サッポロクラシックカップ・2023年イノセントカップ・2023年ネクストスター門別・2024年栄冠賞・2024年サッポロクラシックカップ)としています。対象6競走の前走距離別成績を見ると、1000mの馬は[0-1-0-15](3着内率6.3%)、1000m超の馬は[6-5-6-27](3着内率38.6%)です。1000mのレースを使った直後の馬は、疑ってかかった方が良いかもしれません。

上位人気馬はそれなりに堅実

対象6競走の単勝人気順別成績を見ると、1番人気の馬は[3-1-1-1](3着内率83.3%)、2番人気の馬は[1-1-1-3](3着内率50.0%)、3番人気から5番人気の馬は[1-2-3-12](3着内率33.3%)、6番人気から8番人気の馬は[0-2-1-14](3着内率17.6%)、9番人気以下の馬は[1-0-0-12](3着内率7.7%)となっています。基本的には前評判が高い馬ほど信頼できると見て良いでしょう。

表1単勝人気順別成績(2023年栄冠賞・2023年サッポロクラシックカップ・2023年イノセントカップ・2023年ネクストスター門別・2024年栄冠賞・2024年サッポロクラシックカップ)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 3 1 1 1 6 50.0% 66.7% 83.3%
2番人気 1 1 1 3 6 16.7% 33.3% 50.0%
3番人気 0 1 1 4 6 0.0% 16.7% 33.3%
4番人気 0 1 0 5 6 0.0% 16.7% 16.7%
5番人気 1 0 2 3 6 16.7% 16.7% 50.0%
6番人気 0 0 0 6 6 0.0% 0.0% 0.0%
7番人気 0 1 0 5 6 0.0% 16.7% 16.7%
8番人気 0 1 1 3 5 0.0% 20.0% 40.0%
9番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 1 0 0 3 4 25.0% 25.0% 25.0%
11番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
阿部龍騎手・桑村真明騎手は今年も楽しみ

対象6競走の騎手別成績を見ると、3着以内となった回数が3回以上の現役ジョッキーは、阿部龍騎手・岩橋勇二騎手・桑村真明騎手の3名となっています。なお、阿部龍騎手と桑村真明騎手は、2023年ネクストスター門別でも3着以内に好走を果たしました。当レースと相性が良いジョッキーである可能性もありそうです。

表2騎手別成績(2023年栄冠賞・2023年サッポロクラシックカップ・2023年イノセントカップ・2023年ネクストスター門別・2024年栄冠賞・2024年サッポロクラシックカップ)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
岩橋勇二 2 2 0 2 6 33.3% 66.7% 66.7%
桑村真明 2 1 0 3 6 33.3% 50.0% 50.0%
阿部龍 2 0 1 3 6 33.3% 33.3% 50.0%
石川倭 0 1 0 2 3 0.0% 33.3% 33.3%
飛田愛斗 0 1 0 0 1 0.0% 100.0% 100.0%
服部茂史 0 1 0 5 6 0.0% 16.7% 16.7%
松井伸也 0 0 2 3 5 0.0% 0.0% 40.0%
落合玄太 0 0 2 4 6 0.0% 0.0% 33.3%
井上俊彦 0 0 1 0 1 0.0% 0.0% 100.0%
その他の騎手 0 0 0 20 20 0.0% 0.0% 0.0%
少頭数のレースを経由してきた馬が好成績

対象6競走の前走出走頭数別成績を見ると、9頭以下の馬は[6-6-4-26](3着内率38.1%)、10頭以上の馬は[0-0-2-16](3着内率11.1%)となっています。ちなみに、2023年ネクストスター門別は、前走で7頭立て以下のレースを使っていた4頭がそのまま1着から4着を占める結果に。今年も前走が少頭数のレースだった馬に注目するべきかもしれません。

表3前走出走頭数別成績(2023年栄冠賞・2023年サッポロクラシックカップ・2023年イノセントカップ・2023年ネクストスター門別・2024年栄冠賞・2024年サッポロクラシックカップ)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
5頭 0 1 0 0 1 0.0% 100.0% 100.0%
6頭 1 1 0 2 4 25.0% 50.0% 50.0%
7頭 1 2 1 7 11 9.1% 27.3% 36.4%
8頭 2 2 2 13 19 10.5% 21.1% 31.6%
9頭 2 0 1 4 7 28.6% 28.6% 42.9%
10頭 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
11頭 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
12頭 0 0 1 6 7 0.0% 0.0% 14.3%
14頭 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
前走で先行していなかった馬は割り引きが必要

対象6競走の前走最終コーナー通過順別成績を見ると、5番手以内の馬は[5-6-5-32](3着内率33.3%)、6番手以下の馬は[1-0-1-10](3着内率16.7%)となっています。なお、2023年ネクストスター門別も、前走の最終コーナーを5番手以内で通過していた7頭のうち4頭が1着から4着を占めました。各馬の脚質も重要なポイントと言えるでしょう。

表4前走最終コーナー通過順別成績(2023年栄冠賞・2023年サッポロクラシックカップ・2023年イノセントカップ・2023年ネクストスター門別・2024年栄冠賞・2024年サッポロクラシックカップ)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番手 3 0 4 19 26 11.5% 11.5% 26.9%
2番手 1 1 0 2 4 25.0% 50.0% 50.0%
3番手 0 2 1 3 6 0.0% 33.3% 50.0%
4番手 0 1 0 6 7 0.0% 14.3% 14.3%
5番手 1 2 0 2 5 20.0% 60.0% 60.0%
6番手 0 0 0 6 6 0.0% 0.0% 0.0%
7番手 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
8番手 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
9番手 1 0 0 0 1 100.0% 100.0% 100.0%
11番手 0 0 1 1 2 0.0% 0.0% 50.0%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

ヴィグラスデイズ(牡2・村上正和厩舎)



 デビューから4戦目のアタックチャレンジ(6月5日)を勝利した後もオープン特別で全て掲示板圏内と善戦を続け、前走のクンツァイト特別(9月5日)では2番手から力強く抜け出して2勝目を飾った。2015年に北海道スプリントCを制した父・シゲルカガは、現2歳世代の産駒は4頭と少数だが、うち3頭が今年の門別でJRA認定を獲得している。今回は1ハロン延長が課題となるだろうが、父が輝きを見せた門別1,200mの舞台で上位進出となるかが焦点となりそうだ。


エターナルウインド(牝2・角川秀樹厩舎)



 1,000mのデビュー戦(5月14日)は2着に敗れたが、続くアタックチャレンジ(6月13日)では、2着馬に9馬身差をつけての圧勝。続くクリスタル特別(7月30日)では僚馬バウアピアーズの末脚を封じ、前走のスピネル特別(8月21日)では、1,200mを克服してオープン特別を連勝した。おじのヒガシウィルウィンは2017年にNARグランプリ年度代表馬の座にも輝いた門別デビュー馬。初めての重賞の舞台で牡馬の強豪が相手になるが、2歳馬戦線に新たな風を吹き込むか。


ジュゲムーン(牡2・角川秀樹厩舎)



 デビューから3戦目のアタックチャレンジ(6月18日)を、直線で力強く抜け出して5馬身差の完勝。1,200mに距離を延ばしたルビー特別(7月3日)、ターフチャレンジ2競走(7月24日)でも連勝を伸ばすなど、当地では早い時期から頭角を現してきた。前走のサッポロクラシックカップ(8月8日)は4着に敗れたが、速いラップを刻んだベラジオドリームを追走した先行勢が脱落する中で4着に粘った内容は今後に繋がるだろう。成長力に期待が持てそうな今回は、勝利に手が届くか注目したい。


ベラジオドリーム(牡2・田中正二厩舎)



 現役時にダートのGI/JpnIを5勝したゴールドドリームの初年度産駒。デビュー2走目のウィナーズチャレンジ2競走(6月25日)では、後に牝馬限定重賞連勝を果たしたリオンダリーナに詰め寄っての2着。重賞初挑戦となったサッポロクラシックカップ(8月8日)では、前半3ハロン34秒5という、交流重賞並みのハイラップを刻み、イイデマイヒメの2着に逃げ粘った。厳しい流れを駆けた経験を積んでの重賞続戦で、前走の経験が糧になりそうな今回は、成長をアピールできるか注目したい。


ミラクルヴォイス(牡2・佐久間雅貴厩舎)



 デビュー3戦目のサッポロクラシックカップでは、不利な最内枠ということもあってかスタートで少々出負けを喫したが、直線で大外に出されると、中団から力強く脚を伸ばして3着と善戦した。続くピンクサファイア特別(9月12日)でも、直線での追い比べを制し、1,200mでの初白星を挙げた。こちらも新種牡馬・ゴールドドリームの産駒。母のミラクルフラワーは14年にホッカイドウ競馬でデビューし、北海道・岩手所属として重賞を6勝。門別ゆかりの血統馬が、2度目の重賞参戦でさらなる前進を狙う。


※五十音順

※出走馬は9月26日現在の情報を基にしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。