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HOKKAIDO KEIBA 2024

RACE

瑞穂賞

H2

1800m

瑞穂賞

レースガイド

実りの秋 グランプリロードを歩む勇者たち

1968年、岩見沢競馬場・ダート1,400mの条件で第1回が行われる。その後しばらくは春季に開催されることがほとんどのレースだったが、2001年の第34回からは開催時期が秋季に固定されている。古馬中距離路線としては、グランプリ・道営記念前最後の重賞競走。大一番を目前に控えた歴戦の古馬たちによる闘いに注目したい。



★『カウントアップM(ミドル・マイル)』対象競走


★1着馬の馬主に「デクラレーションオブウォー」の2025年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】


前年ハイライト

スタート直後の先行争いを制し、まずハナに立ったのはエンリル。2番手にスコルピウスがつけ、この2頭が向正面で後続をやや引き離しました。3コーナー過ぎでエンリルとスコルピウスの差が広がり、4コーナーでは中団からポジションを押し上げたサンビュートがスコルピウスに並びかけたものの、スコルピウスも脱落することなく食い下がって、ゴール前の直線は3頭の追い比べに。結局、残り200m地点のあたりで単独先頭に立ったサンビュートがそのままエンリルとスコルピウスを突き放し、自身2度目の重賞制覇を果たしています。

データ分析

臨戦過程に注目したい一戦。過去5年の前走レース別成績を見ると、旭岳賞の馬は[1-5-2-11](3着内率42.1%)、旭岳賞以外の馬は[4-0-3-20](3着内率25.9%)です。ちなみに、旭岳賞の施行コースが門別ダ1600mに替わった2023年も、その旭岳賞から直行してきた3頭のうち2頭が3着以内を確保しました。今年の該当馬もしっかりチェックしておきましょう。

基本的には上位人気馬が優勢

過去5年の単勝人気順別成績を見ると、3番人気以内の馬は[3-3-4-5](3着内率66.7%)、4番人気から10番人気の馬は[2-2-1-24](3着内率17.2%)、11番人気以下の馬は[0-0-0-2](3着内率0.0%)となっています。高額配当決着となった年もありますが、上位人気グループの好走率が極端に低いわけではありません。

表1単勝人気順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 1 1 1 2 5 20.0% 40.0% 60.0%
2番人気 2 0 3 0 5 40.0% 40.0% 100.0%
3番人気 0 2 0 3 5 0.0% 40.0% 40.0%
4番人気 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
5番人気 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
6番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
7番人気 0 1 0 4 5 0.0% 20.0% 20.0%
8番人気 1 0 0 3 4 25.0% 25.0% 25.0%
9番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0 1 0 0 1 0.0% 100.0% 100.0%
11番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
石川倭騎手や桑村真明騎手が好成績をマーク

過去5年の騎手別成績を見ると、3着以内となった回数が3回以上の現役ジョッキーは、石川倭騎手・桑村真明騎手の2名となっています。石川倭騎手はここ3年連続で、桑村真明騎手はここ2年連続で3着以内に好走を果たしていますし、それぞれこのレースとは比較的相性が良いジョッキーと言えそうです。

表2騎手別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
阿部龍 2 0 0 2 4 50.0% 50.0% 50.0%
石川倭 1 1 2 1 5 20.0% 40.0% 80.0%
落合玄太 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
桑村真明 0 2 1 1 4 0.0% 50.0% 75.0%
岩橋勇二 0 1 1 2 4 0.0% 25.0% 50.0%
山本咲希到 0 1 0 1 2 0.0% 50.0% 50.0%
小野楓馬 0 0 1 3 4 0.0% 0.0% 25.0%
その他の騎手 1 0 0 17 18 5.6% 5.6% 5.6%
3枠から5枠に入った馬を重視したい

過去5年の枠番別成績を見ると、1枠から2枠の馬は[1-0-0-9](3着内率10.0%)、3枠から5枠の馬は[2-4-4-6](3着内率62.5%)、6枠から8枠の馬は[2-1-1-16](3着内率20.0%)となっています。なお、2020年以降の過去4年に限ると、1枠から2枠の馬は[1-0-0-7](3着内率12.5%)、3枠から5枠の馬は[2-4-3-4](3着内率69.2%)、6枠から8枠の馬は[1-0-1-14](3着内率12.5%)でした。内外極端な枠に入った馬は、過信禁物と見るべきでしょう。

表3枠番別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1枠 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
2枠 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
3枠 1 1 1 2 5 20.0% 40.0% 60.0%
4枠 0 0 3 2 5 0.0% 0.0% 60.0%
5枠 1 3 0 2 6 16.7% 66.7% 66.7%
6枠 0 0 0 6 6 0.0% 0.0% 0.0%
7枠 1 0 1 4 6 16.7% 16.7% 33.3%
8枠 1 1 0 6 8 12.5% 25.0% 25.0%
前走好走馬が中心

過去5年の前走着順別成績を見ると、4着以内の馬は[5-5-4-21](3着内率40.0%)、5着以下の馬は[0-0-0-10](3着内率0.0%)、中止の馬は[0-0-1-0](3着内率100.0%)となっています。大敗を喫してしまった直後の馬は強調できません。

表4前走着順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1着 2 1 1 7 11 18.2% 27.3% 36.4%
2着 1 0 3 4 8 12.5% 12.5% 50.0%
3着 1 2 0 5 8 12.5% 37.5% 37.5%
4着 1 2 0 5 8 12.5% 37.5% 37.5%
5着 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
6着 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
7着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
11着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
中止 0 0 1 0 1 0.0% 0.0% 100.0%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

シルトプレ(牡5・米川昇厩舎)



 コスモバルク記念(5月9日)3着、赤レンガ記念(6月20日)では2着と、今年はベルピットを相手に後塵を拝してきたが、続くGIIIエルムS(8月4日)では後方から脚を伸ばし、昨年からひとつ着順を上げての4着。続くエフフォーリア・プレミアム(8月28日)ではアナザートゥルース以下をねじ伏せて今年初Vを飾るなど、徐々に上昇ムードなのも確かである。ここ2年はこの時期に他地区へ遠征していたこともあり、このレースへは初出走。前年の王者が、ライバルへ反撃の狼煙をあげられるか注目だ。


スコルピウス(セ8・米川昇厩舎)



 昨年の当レースでは2番手追走から2馬身半差の2着と善戦し、続くグランプリ・道営記念でも3着。オフシーズンの南関東で大敗を喫した影響もあってか、今シーズン初頭は本来の走りがみられなかったものの、徐々に勝馬との着差を詰め、前走のエピファネイア・プレミアム(9月10日)では、ヒストリーメイカー・ケイアイパープルという実績馬に続く小差の3着に入り、復調への道のりを辿りつつある印象だ。展開を選ばない堅実なレーススタイルは、強豪が相手になってこそ発揮されるだろう。


ドテライヤツ(牡7・角川秀樹厩舎)



 一昨年の当レースで大外から一気の末脚を繰り出し、2着ハセノパイロに4馬身の差をつけて重賞初制覇を飾ったのは印象に残るところ。その後はタイトルにこそ恵まれないものの、3走前の旭岳賞(7月31日)でも、僚馬ベルピットの2着に入っており、健在をアピールしている。エピファネイア・プレミアムでは最下位の8着に崩れたとはいえ、春先からコンスタントにレースを消化しているのは強みといえそう。持ち前の豪脚で「“どてらい男”ここにあり」とファンを唸らせる走りを期待したい。


ナムラゴロフキン(牡7・小国博行厩舎)



 JRA2勝、高知では5勝のほか、昨年の重賞・二十四万石賞(高知競馬場)で地元二冠馬ガルボマンボにアタマ差2着入るなどの実績を挙げ、今シーズンにホッカイドウ競馬へ移籍。移籍2走目のしかべ間歇泉100周年記念特別(5月22日)で接戦を制して移籍後初勝利を飾ると、オープンでは2着1回、3着1回の成績を挙げ、8月にはくろゆり賞(8月15日、笠松競馬場)へ遠征した(6着)。前走のエピファネイア・プレミアムでは差のない4着に入っており、長距離輸送後の影響もない様子。ここも上位進出を狙う。


ベルピット(牡4・角川秀樹厩舎)



 昨年のホッカイドウ競馬3歳三冠馬。今年はゆうべつチューリップフェア特別(4月25日)を大差で圧勝すると、コスモバルク記念、赤レンガ記念、旭岳賞と、ここまでのホッカイドウ競馬古馬重賞路線では、3戦全てで2着馬に6馬身差をつける圧勝劇を披露している。ここまでの16戦の戦績は12勝2着2回3着1回で、馬券圏内を外したのは、落馬のアクシデントに見舞われた昨年の道営記念のみ。ますます本格化し、もはや現役のエースとしての風格もまとう本馬が、悲願のグランプリ制覇へ弾みをつけるか。


※五十音順

※出走馬は9月19日現在の情報を基にしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。