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HOKKAIDO KEIBA 2024

RACE

フローラルカップ

H3

1600m

フローラルカップ

レースガイド

距離の壁を越えて 素質が花開く秋

2001年、旭川競馬場・ダート1,600mの条件で第1回が行われる。その後、おもにマイル前後の中距離で争われる2歳牝馬重賞として秋ごろに主に開催され、09年の第9回から門別競馬場の1,700m、内回りコースが完成した15年の第15回からは、その内回りを使用した1,600mが舞台となっている。2歳牝馬限定重賞戦線としてはシーズンで初めての、1周競馬で行われるレース。スピードとスタミナの両面が問われるコース設定は、秋のブロッサムカップや、『グランダム・ジャパン』等の各地の重賞へとつながる。



★1-2着馬に「第12回ブロッサムカップ」(10月24日、門別競馬場)の優先出走権を付与


★1着馬の馬主に「ダノンプレミアム」の2025年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

前年ハイライト

レースの序盤は、スタート直後からハナに立ったモズミギカタアガリをスティールマジックらが追う展開。向正面でポジションを押し上げたサウスヴィルも先行集団に加わり、この3頭が3コーナーで中団の各馬を引き離しにかかりました。もっとも、4コーナーに入ると後続が先行集団との差を詰め、ゴール前の直線入り口からは大きく横へ広がっての追い比べに。結局、馬群の外を突いて一旦先頭に立ったハニービートを、先行勢の間を割って伸びたアメリアハートが決勝線の手前でかわし、自身初の重賞制覇を果たしています。

データ分析

直近の競走成績を比較する際は、当時の人気もチェックしておいた方が良さそう。過去5年の前走単勝人気順別成績を見ると、5番人気以内の馬は[5-5-3-13](3着内率50.0%)、6番人気以下の馬は[0-0-2-21](3着内率8.7%)です。前走で上位人気の支持を集めていなかった馬は強調できません。

3番人気以内の馬はまずまず堅実

過去5年の単勝人気順別成績を見ると、3番人気以内の馬は[4-4-2-5](3着内率66.7%)、4番人気から7番人気の馬は[1-0-3-16](3着内率20.0%)、8番人気以下の馬は[0-1-0-13](3着内率7.1%)となっています。前評判の高い馬がそれなりに信頼できるレースと見て良いでしょう。

表1単勝人気順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 2 0 1 2 5 40.0% 40.0% 60.0%
2番人気 2 2 0 1 5 40.0% 80.0% 80.0%
3番人気 0 2 1 2 5 0.0% 40.0% 60.0%
4番人気 0 0 2 3 5 0.0% 0.0% 40.0%
5番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
6番人気 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
7番人気 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
8番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 0 1 0 3 4 0.0% 25.0% 25.0%
10番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
複数回の好走例があるトレーナーは少ない

過去5年の調教師別成績を見ると、3着以内となった回数が2回以上の現役トレーナーは、櫻井拓章調教師・田中淳司調教師・米川昇調教師の3名となっています。もっとも、3着内数はいずれも2回どまりで、計12厩舎から3着以内馬が出ていました。まだ好走例がないトレーナーや、しばらく管理馬が3着以内となっていないトレーナーに注目するべきかもしれません。

表2調教師別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
櫻井拓章 1 1 0 0 2 50.0% 100.0% 100.0%
角川秀樹 1 0 0 7 8 12.5% 12.5% 12.5%
小国博行 1 0 0 0 1 100.0% 100.0% 100.0%
小野望 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
川島洋人 1 0 0 1 2 50.0% 50.0% 50.0%
田中淳司 0 1 1 10 12 0.0% 8.3% 16.7%
米川昇 0 1 1 2 4 0.0% 25.0% 50.0%
佐々木国明 0 1 0 1 2 0.0% 50.0% 50.0%
山口竜一 0 1 0 0 1 0.0% 100.0% 100.0%
川島雅人 0 0 1 1 2 0.0% 0.0% 50.0%
田中正二 0 0 1 2 3 0.0% 0.0% 33.3%
齊藤正弘 0 0 1 0 1 0.0% 0.0% 100.0%
その他の調教師 0 0 0 6 6 0.0% 0.0% 0.0%
前走好走馬が優勢

過去5年の前走着順別成績を見ると、4着以内の馬は[3-5-4-18](3着内率40.0%)、5着から8着の馬は[2-0-1-11](3着内率21.4%)、9着以下の馬は[0-0-0-5](3着内率0.0%)となっています。大敗直後の馬は割り引きが必要です。

表3前走着順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1着 1 1 1 7 10 10.0% 20.0% 30.0%
2着 0 2 1 3 6 0.0% 33.3% 50.0%
3着 0 2 0 2 4 0.0% 50.0% 50.0%
4着 2 0 2 6 10 20.0% 20.0% 40.0%
5着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
6着 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
7着 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
8着 1 0 1 4 6 16.7% 16.7% 33.3%
9着 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
11着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
12着 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
馬格がポイント

過去5年の前走馬体重区分別成績を見ると、450kg未満の馬は[1-1-0-15](3着内率11.8%)、450kg以上500kg未満の馬は[4-4-5-14](3着内率48.1%)、500kg以上の馬は[0-0-0-5](3着内率0.0%)となっています。極端な大型馬や極端に小柄な馬は、扱いに注意するべきでしょう。

表4前走馬体重区分別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
410kg台 0 1 0 1 2 0.0% 50.0% 50.0%
420kg台 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
430kg台 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
440kg台 1 0 0 8 9 11.1% 11.1% 11.1%
450kg台 2 1 1 5 9 22.2% 33.3% 44.4%
460kg台 0 2 1 2 5 0.0% 40.0% 60.0%
470kg台 0 0 2 6 8 0.0% 0.0% 25.0%
480kg台 2 1 0 0 3 66.7% 100.0% 100.0%
490kg台 0 0 1 1 2 0.0% 0.0% 50.0%
500kg台 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
520kg台 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

イイデマイヒメ(牝2・村上正和厩舎)



 デビューは7月17日と、ホッカイドウ競馬としては遅めの部類に入るが、1,100mのフレッシュチャレンジを3馬身差で快勝。続くサッポロクラシックC(8月8日)では、中団追走から直線で大外を鋭く伸び、重賞初制覇を飾った。デビューから1カ月弱で牡馬を相手に重賞タイトルを獲得できたのは、非凡なセンスの表れとみてよさそう。今回は距離が400m延長され、初めての内回りコースとなるが、さらなる大舞台へ飛躍するために、距離を克服しての重賞連覇が期待される。


イクスクローバー(牝2・角川秀樹厩舎)



 第1回の能力検査(3月14日)で50秒2という当日ベスト5の時計をマークし、1,000mのフレッシュチャレンジ(6月18日)を5馬身差で逃げ切り。その後少し間隔をあけられ、2戦目のウィナーズチャレンジ4(8月15日)では、中団待機策からしぶとく脚を使い、僚馬・ミランミランに1馬身半差に迫る2着と好走した。全姉は昨年のフルールCを制したヨシノヒローイン。血統の力と伸びしろの大きさを生かすことができれば、初めての重賞挑戦でも上位に進出できそうだ。


エスカティア(牝2・田中淳司厩舎)



 4代母は80年代に活躍した名牝・ダイナアクトレスで、由緒ある母系の出身。1,100mのフレッシュチャレンジ(6月20日)を4馬身差で快勝すると、オープンの「強心臓キクチで特別」(7月18日)は4着とはいえ勝ち馬とは0秒1差。前走のウィナーズチャレンジ4は、最内枠ということもあってかデビュー以来初めて逃げる戦法を取り、3着と善戦した。ここに向けて一度内回りの競馬を経験できたのは今後に繋がるはずで、重賞初挑戦でも互角の勝負が期待されるだろう。


ゴーゴーイーグルス(牝2・米川昇厩舎)



 1,100mのフレッシュチャレンジ(6月5日)はサウンドバッハから9馬身差の2着に敗れたが、2戦目の未勝利戦(7月11日)で初勝利。今回と同じ内回り1,600mで争われた前走のアタックチャレンジ(8月14日)では、4コーナーから満を持して抜け出し、それまでの持ち時計を2秒近く短縮した。マイルの舞台で2戦2勝と、距離への経験値が高いのはプラス材料になるはず。2004年の当レースで単勝11番人気の評価を覆し、3連単376万円という波乱の立役者となった母・ヨウヨウとの「親子制覇」となるか注目だ。


ゼロアワー(牝2・佐々木国明厩舎)



 1,100mの「新種牡馬産駒限定」フレッシュチャレンジ(5月15日)では、のちにブリーダーズゴールドジュニアC2着に入ったソルジャーフィルドに8馬身差をつける圧勝。その後は栄冠賞(6月19日)3着、リリーC(7月25日)5着とあと一歩の走りが続いたが、前走のフルールC(8月21日)では速いラップを先行するとそのまま抜け出し、父・ステッペンウルフに、今年のフレッシュマンサイアーで最初の重賞勝ちという称号をもたらした。マイルの距離・1周競馬へ対応できれば、重賞連覇の可能性も十分だ。


※五十音順

※出走馬は9月12日現在の情報を基にしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。