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HOKKAIDO KEIBA 2024

RACE

ウポポイオータムスプリント

H2

1200m

ウポポイオータムスプリント

レースガイド

夏の激戦を超えて 大一番に向けたスピード勝負

競走名の「ウポポイ」は「大勢で歌うこと」を意味し、2020年7月にオープンした「民族共生象徴空間」(白老町)の名称としても用いられる。国内で唯一、競走名にアイヌ語を用いられた重賞競走は、11月の短距離王決定戦・道営スプリントの前哨戦に位置づけられている。また、創設時より、道営スプリントに替わる「JBC指定競走」となっており、JBCスプリントにおける地方競馬各地区の有力馬を選定するための指標となる競走に位置づけられている。6月の1,000m重賞・グランシャリオ門別スプリント、翌月のポラリスサマースプリントと、夏の重賞戦線を経たスピード自慢たちによるスピード比べと、短距離路線の勢力図の変化に注目が集まる。



★1・2着馬に「第19回道営スプリント」(11月6日、門別競馬場)への優先出走権を付与


★『カウントアップS(スプリント)』対象競走


★1着馬の生産牧場に「ファインニードル」の2025年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

前年ハイライト

レースの序盤は、スタートから積極的に仕掛けていったスティールルージュがまずハナを奪い、ケイアイターコイズが単独2番手でこれを追う展開に。4コーナーでケイアイターコイズが差を詰めたものの、スティールルージュが先頭をキープしたままゴール前の直線に入りました。しかし、残り200m地点のあたりでケイアイターコイズがスティールルージュに並びかけると、そのままかわして先頭へ。決勝線の手前で後方から急襲してきたジャスパーシャインに迫られましたが、結局ケイアイターコイズがリードを保ったまま入線し、自身初の重賞制覇を果たしています。

データ分析

創設された2020年から2023年までの過去4年における枠番別成績を見ると、1枠から2枠の馬は[0-0-0-8](3着内率0.0%)、3枠から8枠の馬は[4-4-4-21](3着内率36.4%)です。内寄りの枠に入った馬は過信禁物と見ておいた方が良いかもしれません。

上位人気馬はそれなりに堅実

過去4年の単勝人気順別成績を見ると、2番人気以内の馬は[4-0-2-2](3着内率75.0%)、3番人気から7番人気の馬は[0-4-2-14](3着内率30.0%)、8番人気以下の馬は[0-0-0-13](3着内率0.0%)となっています。前評判の高い馬は、上位に食い込む可能性が比較的高いと見るべきでしょう。

表1単勝人気順別成績(過去4年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 2 0 1 1 4 50.0% 50.0% 75.0%
2番人気 2 0 1 1 4 50.0% 50.0% 75.0%
3番人気 0 1 0 3 4 0.0% 25.0% 25.0%
4番人気 0 1 1 2 4 0.0% 25.0% 50.0%
5番人気 0 0 1 3 4 0.0% 0.0% 25.0%
6番人気 0 1 0 3 4 0.0% 25.0% 25.0%
7番人気 0 1 0 3 4 0.0% 25.0% 25.0%
8番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
好走経験のあるジョッキーが偏っている

過去4年の騎手別成績を見ると、3着以内となった回数が2回以上の現役ジョッキーは、阿部龍騎手・石川倭騎手・桑村真明騎手・落合玄太騎手・宮崎光行騎手・服部茂史騎手の6名となっています。一方、その他のジョッキーが3着以内となった例はまだありません。こうした傾向が続くか否かにも注目しておきたいところです。

表2騎手別成績(過去4年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
阿部龍 1 1 0 2 4 25.0% 50.0% 50.0%
石川倭 1 1 0 1 3 33.3% 66.7% 66.7%
桑村真明 1 0 1 2 4 25.0% 25.0% 50.0%
落合玄太 1 0 1 2 4 25.0% 25.0% 50.0%
宮崎光行 0 1 1 1 3 0.0% 33.3% 66.7%
服部茂史 0 1 1 2 4 0.0% 25.0% 50.0%
その他の騎手 0 0 0 19 19 0.0% 0.0% 0.0%
高齢馬は割り引きが必要

過去4年の馬齢別成績を見ると、6歳以下の馬は[2-4-4-14](3着内率41.7%)、7歳以上の馬は[2-0-0-15](3着内率11.8%)となっています。馬齢が7歳以上だったにもかかわらず3着以内となったのは、2020年1着のメイショウアイアンと、2023年1着のケイアイターコイズだけでした。高齢馬は基本的に疑ってかかるべきでしょう。

表3馬齢別成績(過去4年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
3歳 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
4歳 1 0 1 4 6 16.7% 16.7% 33.3%
5歳 1 1 3 4 9 11.1% 22.2% 55.6%
6歳 0 3 0 5 8 0.0% 37.5% 37.5%
7歳 1 0 0 6 7 14.3% 14.3% 14.3%
8歳 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
9歳 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
10歳 1 0 0 3 4 25.0% 25.0% 25.0%
11歳 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
前走好走馬が強い

過去4年の前走着順別成績を見ると、2着以内の馬は[3-3-3-8](3着内率52.9%)、3着から7着の馬は[1-1-1-19](3着内率13.6%)、8着以下の馬は[0-0-0-2](3着内率0.0%)となっています。直近のパフォーマンスを素直に評価するべきレースと言えそうです。

表4前走着順別成績(過去4年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1着 2 2 2 4 10 20.0% 40.0% 60.0%
2着 1 1 1 4 7 14.3% 28.6% 42.9%
3着 0 1 0 3 4 0.0% 25.0% 25.0%
4着 0 0 0 6 6 0.0% 0.0% 0.0%
5着 1 0 0 3 4 25.0% 25.0% 25.0%
6着 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
7着 0 0 1 3 4 0.0% 0.0% 25.0%
9着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
10着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

ジャスパーメジャー(牡6・佐久間雅貴厩舎)



 一昨年の当レースでは、格上挑戦ながら並み居る重賞勝ち馬に並び、0秒8差の4着と善戦している。昨年10月、B級の特別戦からオフシーズンをまたいで5連勝、夏のポラリスサマースプリント(7月17日)でも好位3番手追走から3着と善戦した。前走のシスキン・プレミアム(8月13日)でも中団から追い上げてシーズン4勝目を飾り、A1格で初めての白星を挙げている。戦法に幅が出てきた点からもさらに充実がうかがえ、上がり馬と称される存在。「三度目の正直」で重賞初制覇を狙う。


スティールペガサス(牡7・角川秀樹厩舎)



 当レースは2年前の第3回、待望の重賞初制覇をかなえた舞台。その後も門別1,200mで3つの重賞タイトルを獲得し、北の短距離王の座を維持している。今シーズンはエトワール賞(4月25日)3着、グランシャリオ門別スプリント(6月6日)2着、ポラリスサマースプリント4着とあと一歩の競馬が続いたが、前走の胆振軽種馬農業協同組合特別(8月1日)では、2着馬に4馬身の差をつけた。今シーズン初勝利を挙げ、さらなる上昇がうかがえる今回も、挑戦者たちを迎え撃ち健在をアピールする。


ストリーム(牡3・田中淳司厩舎)



 「全日本的なダート競走の体系整備」で北海道スプリントCが3歳馬限定戦となり、今シーズンの短距離路線は有力な3歳馬が揃った。本馬も今年初戦のネクストスター北日本(4月18日)で昨年の栄冠賞以来のタイトルを獲得すると、続くグランシャリオ門別スプリントでも、並み居る年長馬を退けている。前走の北海道スプリントC(8月15日)は8着と強豪の壁に阻まれたが、敗戦を糧に成長してきた1頭。当レースの3歳馬の出走は20年アザワク(5着)ただ1頭だが、「世代交代」の勝鬨を挙げ、新たな歴史を作るか。


ドウドウキリシマ(牡8・川島雅人厩舎)



 JRA在籍時にはオープンで駆けていた実績の持ち主。昨季のオフシーズンには高知で2勝すると、今季は5戦して1,200mオープン特別を2勝。前走のキタサンブラック・プレミアム(8月14日)では、単勝オッズ1.3倍の支持に応え、デビュー以来初めて58kgの斤量で勝利を挙げた。昨年の道営スプリント、2走前のポラリスサマースプリントではそれぞれ2着に入っており、末脚の破壊力は重賞級であることはすでに明らかなところ。転入後4度目の重賞挑戦で、堂々のタイトル獲得となるか注目したい。


ドリームビリーバー(牡5・米川昇厩舎)



 3歳時にJRA未勝利から移籍後抜群の速力で2戦2勝し、JRA再転入後はダート1,200mの舞台で2勝を挙げた。その後今シーズンから再びホッカイドウ競馬に籍を移すと、オープンの舞台で徐々に成績を上げ、前走の北海道コンサドーレ札幌特別(8月13日)では、デビュー以来初めての1,000mで逃げ切り、再転入後初めての白星を挙げている。半兄は22年七夕賞、23年小倉記念とJRAで重賞2勝を挙げているエヒト。本馬にとって初めての重賞の舞台でも、復調の勢いを駆って上位進出をもくろむ。


※五十音順

※出走馬は9月5日現在の情報を基にしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。