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HOKKAIDO KEIBA 2024

RACE

ブリーダーズゴールドカップ

JpnIII

2000m

GDJ

ブリーダーズゴールドカップ

レースガイド

いざ女王の大舞台へ 年に一度の生産者の祭典

1989年に札幌競馬場・ダート2,400mの条件で第1回が行われる。日高の生産者による構想のもと、生産者主導の「日本版ブリーダーズドカップ」として、当時としては珍しい地方・中央交流競走として創設された。その後はホッカイドウ競馬、ひいては地方競馬の夏を彩るハイライトとして歴史を重ね、2014年の第26回からは、出走可能条件を“3歳以上”から“3歳以上牝馬”に変更する一大転換を迎えた。古馬中距離牝馬の王道を行く女傑立ちによって争われる『チャンピオン・ディスタンス』2,000m戦は、女王決定戦・JBCレディスクラシックだけでなく、21年(第33回)覇者マルシュロレーヌがその後本家ブリーダーズカップディスタフを制したように、世界の道へもつながっていく。



★『GRANDAME-JAPAN2024』古馬シーズン対象競走


★『カウントアップL(レディス)』対象競走

前年ハイライト

レースの序盤から中盤にかけては、スタート直後から出ムチを入れる積極策でテリオスベルがハナに立ち、パライバトルマリン・グランスラムアスクらがこれに続く展開。3コーナーでテリオスベルが後続との差を広げにかかり、2番手グループとなったカラフルキューブ・パライバトルマリン・プリティーチャンスを大きく引き離してゴール前の直線に入りました。その後もテリオスベルの脚色は衰えず、結局2着のパライバトルマリンに4馬身差をつけて入線。自身2度目のダートグレード競走制覇を果たしています。

データ分析

JRA勢が圧倒的に優勢。過去5年の所属別成績を見ると、地方の馬は[0-0-0-30](3着内率0.0%)、JRAの馬は[5-5-5-9](3着内率62.5%)です。3着以内となった地方所属馬は、JRA所属馬がすべて競走除外となった2007年の3着以内馬3頭を除くと、現在のところ2006年3着のジンクライシスが最後。牝馬限定競走となった2014年よりも前から続いている傾向なので、今年もまずはJRA勢に注目するべきでしょう。

過去5年の3着以内馬15頭はすべて単勝4番人気以内

過去5年の単勝人気順別成績を見ると、2番人気以内の馬は[4-3-2-1](3着内率90.0%)、3番人気から4番人気の馬は[1-2-3-4](3着内率60.0%)、5番人気以下の馬は[0-0-0-34](3着内率0.0%)となっています。前評判が高い馬を素直に重視した方が良いかもしれません。

表1単勝人気順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 1 2 2 0 5 20.0% 60.0% 100.0%
2番人気 3 1 0 1 5 60.0% 80.0% 80.0%
3番人気 1 0 2 2 5 20.0% 20.0% 60.0%
4番人気 0 2 1 2 5 0.0% 40.0% 60.0%
5番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
6番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
7番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
8番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
13番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
14番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
15番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
JRA所属ジョッキーが優勢

過去5年の騎手別成績を見ると、引退した福永祐一元騎手(2022年1着)を含め、3着以内となった経験のある12名はいずれもJRA所属ジョッキーです。現在のところ最後に3着以内となった地方所属ジョッキーは2016年2着の桑村真明騎手ですし、JRA所属馬がすべて競走除外となった2007年を除くと、優勝を果たした地方所属ジョッキーは2003年の五十嵐冬樹元騎手が最後。引き続きJRA所属ジョッキーの騎乗馬を高く評価するべきでしょう。

表2騎手別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
岩田康誠 1 1 0 0 2 50.0% 100.0% 100.0%
戸崎圭太 1 1 0 0 2 50.0% 100.0% 100.0%
江田照男 1 0 1 0 2 50.0% 50.0% 100.0%
川田将雅 1 0 0 0 1 100.0% 100.0% 100.0%
吉田隼人 0 1 0 0 1 0.0% 100.0% 100.0%
古川吉洋 0 1 0 1 2 0.0% 50.0% 50.0%
武豊 0 1 0 0 1 0.0% 100.0% 100.0%
鮫島克駿 0 0 1 1 2 0.0% 0.0% 50.0%
松山弘平 0 0 1 0 1 0.0% 0.0% 100.0%
藤岡佑介 0 0 1 0 1 0.0% 0.0% 100.0%
武藤雅 0 0 1 0 1 0.0% 0.0% 100.0%
その他の騎手 1 0 0 37 38 2.6% 2.6% 2.6%
前走が13頭立て以上のレースだった馬は信頼できる

過去5年の前走出走頭数別成績を見ると、8頭以下の馬は[0-0-0-5](3着内率0.0%)、9頭から12頭の馬は[1-2-0-29](3着内率9.4%)、13頭以上の馬は[4-3-5-5](3着内率70.6%)となっています。臨戦過程を比較する際は、前走の出走頭数にも注目しておきたいところです。

表3前走出走頭数別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
6頭 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
7頭 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
8頭 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
9頭 0 1 0 3 4 0.0% 25.0% 25.0%
10頭 0 1 0 8 9 0.0% 11.1% 11.1%
11頭 1 0 0 10 11 9.1% 9.1% 9.1%
12頭 0 0 0 8 8 0.0% 0.0% 0.0%
13頭 3 1 0 1 5 60.0% 80.0% 80.0%
14頭 0 1 4 2 7 0.0% 14.3% 71.4%
16頭 1 1 1 2 5 20.0% 40.0% 60.0%
前走距離が明暗を分けそう

過去5年の前走距離別成績を見ると、1900m未満の馬は[1-3-1-36](3着内率12.2%)、1900m以上の馬は[4-2-4-3](3着内率76.9%)となっています。2023年も、前走で1900m以上のレースを使っていた2頭がそのまま1着から2着を占めました。1800m以下のレースを経由してきた馬は、あまり強調できません。

表4前走距離別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1200m 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
1600m 0 2 0 2 4 0.0% 50.0% 50.0%
1700m 0 1 1 7 9 0.0% 11.1% 22.2%
1800m 1 0 0 24 25 4.0% 4.0% 4.0%
2000m 2 0 2 2 6 33.3% 33.3% 66.7%
2100m 2 2 2 0 6 33.3% 66.7% 100.0%
2600m 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

オーサムリザルト(牝4・池江泰寿厩舎)

(撮影:高橋正和)

 2歳秋に阪神競馬場でデビューし、好位追走から力強く差し切り。その後は1つずつクラスの階段を登り、2走前のアルデバランS(京都競馬場)は出遅れを克服しての差し切り、前走のJpnIIエンプレス杯(川崎競馬場)は逃げてクビ差凌ぎ切るというように、異なる競馬でオープン・重賞と連勝した。北海道スプリントカップをチカッパで制し、夏の門別の夜を熱く盛り上げた鞍上・武豊騎手とともに、デビューから無傷の7連勝という“素晴らしい結果”を挙げ、さらなる大舞台への飛躍を誓う。


サーマルソアリング(牝4・藤原英昭厩舎)

(撮影:下野雄規)

 デビュー以来7戦は芝のレースに出走し[1-1-0-5]という成績にとどまったが、ダートに転向した1勝クラス(中京競馬場)で2着に2秒2の大差をつけて圧勝したのを機に素質が開花。その後3連勝でオープンまでかけ上がり、2走前の総武S(中山競馬場)2着、前走のJpnIII兵庫女王盃(園田競馬場)3着と、ダートでは5戦して馬券圏内を外していない。小回りの園田から門別の広いコースに替わるのは歓迎材料と言えそうで、ダート転向後2度目の重賞挑戦で、さらなる前進となるか注目したい。


サンオークレア(牝5・五十嵐冬樹厩舎)



 3歳時にJRA未勝利から転入し、のちに調教師として管理する五十嵐冬樹騎手(当時)とのコンビで4勝、王冠賞4着の実績を挙げた。川崎競馬所属として7勝の後にホッカイドウ競馬へ再転入し、ヒダカソウC(5月23日)で重賞初制覇、続くノースクイーンC(7月18日)は2着と、牝馬重賞戦線で上位争いを続けている。今回新たにコンビを組むのは、兵庫所属のトップジョッキー・吉村智洋騎手。週末のワールドオールスタージョッキーズで“世界”を相手に戦う名手が、ふたたび北の大地を沸かせるか。


デリカダ(牝5・吉田直弘厩舎)



 2歳の秋に阪神競馬場でデビューし、その後1勝クラス・伏竜S(中山競馬場)を連勝するなど、3歳時までは無傷の3戦3勝。その後は2年近い長期休養を余儀なくされた影響もあってか、今年1月に戦列を復帰した後の3戦は14、6、11着と精彩を欠いているが、伏竜Sを制した際の2着馬がJpnIジャパンダートダービーを制したノットゥルノ、同3着馬が重賞3勝馬ペイシャエスと考えれば、本馬自身の潜在能力も見劣りはしないはず。デビュー以来初の牝馬限定戦で、巻き返しを果たせるか。


メイドイットマム(牝4・川島雅人厩舎)



 2歳6月に門別競馬場でデビューし、1,000mのフレッシュチャレンジを5馬身差で快勝。JpnIII・エーデルワイス賞でも5着に入った。船橋競馬場へ移籍した後に能力が開花し、年末の東京2歳優駿牝馬(大井競馬場)を制すると、翌年も南関東の3歳牝馬路線で活躍し、桜花賞(浦和競馬場)とロジータ記念(川崎競馬場)を勝利。「NARグランプリ」最優秀2歳・3歳牝馬を受賞している。前哨戦のノースクイーンCも、内々をロスなく立ち回ると一旦は先頭に立ち3着。デビューの地・門別で、JRAの強豪を迎え撃つ。


※五十音順

※出走馬は8月22日現在の情報を基にしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。