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HOKKAIDO KEIBA 2024

RACE

ブリーダーズゴールドジュニアカップ

H2

1700m

ブリーダーズゴールドジュニアカップ

レースガイド

王道へ向かう若駒たち 夏の成長を示すとき

2007年、ホッカイドウ競馬活性化のため、古馬のブリーダーズゴールドCと並ぶ2歳の主要競走として創設。第1回はH1格で、当時としては破格の1着賞金1000万円に設定されていた。その後門別『グランシャリオナイター』誕生後は幾度かの距離変更を経て、18年の第10回より現在の1,700mに変更された。世代で最初の2歳中距離重賞は、10月のH1・サンライズカップ、翌11月の大一番・JBC2歳優駿へとつながっていく。



★1着馬の馬主に「ジャスタウェイ」の2025年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

前年ハイライト

レースの中盤までは、スタート直後から単独先頭に立ったカプセルを、サントノーレらが追う展開。3コーナーから4コーナーにかけてカプセルがサントノーレらを引き離しにかかったものの、ここで中団からブラックバトラーがインコースを通って進出し、2番手までポジションを押し上げました。その後、ブラックバトラーは残り200m地点を過ぎたあたりでカプセルに並びかけ、そのまま逆転。最後はカプセルに1馬身1/2差をつけて入線し、自身初の重賞制覇を果たしています。

データ分析

馬格が明暗を分ける可能性もありそう。過去5年の前走馬体重区分別成績を見ると、500kg未満の馬は[5-5-5-22](3着内率40.5%)、500kg以上の馬は[0-0-0-11](3着内率0.0%)です。この傾向が続くと考えるならば、大型馬は強調できません。

上位人気馬はそれなりに信頼できる

過去5年の単勝人気順別成績を見ると、1番人気の馬は[2-1-1-1](3着内率80.0%)、2番人気から5番人気の馬は[2-4-3-11](3着内率45.0%)、6番人気から7番人気の馬は[1-0-1-8](3着内率20.0%)、8番人気以下の馬は[0-0-0-13](3着内率0.0%)となっています。人気薄の馬が上位に食い込んだ例も少なくないとはいえ、まずは人気の中心となっている馬に注目するべきでしょう。

表1単勝人気順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 2 1 1 1 5 40.0% 60.0% 80.0%
2番人気 0 1 1 3 5 0.0% 20.0% 40.0%
3番人気 0 3 0 2 5 0.0% 60.0% 60.0%
4番人気 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
5番人気 1 0 2 2 5 20.0% 20.0% 60.0%
6番人気 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
7番人気 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
8番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
角川秀樹厩舎と田中淳司厩舎が好成績

過去5年の調教師別成績を見ると、3着以内となった回数が3回以上の現役トレーナーは、角川秀樹調教師・田中淳司調教師の2名となっています。なお、2020年以降の過去4年に限ると、田中淳司調教師の管理馬は[2-2-3-6](3着内率53.8%)、角川秀樹調教師の管理馬は[2-2-0-5](3着内率44.4%)、その他の調教師の管理馬は[0-0-1-15](3着内率6.3%)でした。今年も角川秀樹厩舎や田中淳司厩舎に所属する馬はひと通りチェックしておきたいところです。

表2調教師別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
田中淳司 2 2 3 6 13 15.4% 30.8% 53.8%
角川秀樹 2 2 0 7 11 18.2% 36.4% 36.4%
桧森邦夫 1 0 1 2 4 25.0% 25.0% 50.0%
佐々木国明 0 1 0 1 2 0.0% 50.0% 50.0%
田中正二 0 0 1 1 2 0.0% 0.0% 50.0%
その他の調教師 0 0 0 16 16 0.0% 0.0% 0.0%
外寄りの枠に入った馬は堅実

過去5年の枠番別成績を見ると、1枠から6枠の馬は[4-2-1-23](3着内率23.3%)、7枠から8枠の馬は[1-3-4-10](3着内率44.4%)となっています。なお、2020年以降の過去4年に限ると、1枠から6枠の馬は[3-1-1-19](3着内率20.8%)、7枠から8枠の馬は[1-3-3-7](3着内率50.0%)でした。どちらかと言えば外枠有利なレースと見て良いかもしれません。

表3枠番別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1枠 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
2枠 1 0 0 3 4 25.0% 25.0% 25.0%
3枠 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
4枠 0 0 1 2 3 0.0% 0.0% 33.3%
5枠 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
6枠 0 2 0 6 8 0.0% 25.0% 25.0%
7枠 1 1 2 5 9 11.1% 22.2% 44.4%
8枠 0 2 2 5 9 0.0% 22.2% 44.4%
脚質も見逃せないポイント

過去5年の前走最終コーナー通過順別成績を見ると、1番手の馬は[3-3-4-6](3着内率62.5%)、2番手から5番手の馬は[2-1-0-13](3着内率18.8%)、6番手以下の馬は[0-1-1-14](3着内率12.5%)となっています。なお、2021年以降の過去3年に限ると、1番手の馬は[2-2-3-3](3着内率70.0%)、2番手から5番手の馬は[1-1-0-8](3着内率20.0%)、6番手以下の馬は[0-0-0-7](3着内率0.0%)でした。前走の最終コーナーを先頭で通過した馬は、上位に食い込む可能性が高いと見るべきでしょう。

表4前走最終コーナー通過順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番手 3 3 4 6 16 18.8% 37.5% 62.5%
2番手 1 0 0 2 3 33.3% 33.3% 33.3%
3番手 0 0 0 7 7 0.0% 0.0% 0.0%
4番手 0 1 0 3 4 0.0% 25.0% 25.0%
5番手 1 0 0 1 2 50.0% 50.0% 50.0%
6番手 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
7番手 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
8番手 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
9番手 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
10番手 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
11番手 0 1 1 1 3 0.0% 33.3% 66.7%
13番手 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
14番手 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

アサマ(牡2・田中淳司厩舎)



 3歳上の半兄は、門別競馬場でデビューし、南関東移籍後に重賞・川崎マイラーズを勝利したアイウォール。6月13日のデビュー戦から一貫して1,700mの距離を使われ、これまでに2、1、1着と安定感のある成績を残している。デビュー戦こそかなりのスローペースでハナに立つ形になったものの、勝った2戦はいずれも先行?好位の位置取りから確実に反応しており、この時期の2歳馬にしては大人びたレースセンスを秘めていそう。豊富な距離経験があれば、重賞の舞台でも臆することはないだろう。


ソルジャーフィルド(牡2・川島洋人厩舎)



 1,100mの新種牡馬産駒限定フレッシュチャレンジ(5月15日)は、最内枠の影響もあって2着と敗れたが、続くアタックチャレンジでは、後にウィナーズチャレンジを制したミランミランに4馬身差をつけて初勝利。距離を1,700mに延ばした2戦で連勝を伸ばしている。特に前走のJRA認定ウィナーズチャレンジ3競走(8月1日)は、早めに先頭に立つと2着馬に2秒1の大差をつけ、同日の古馬A2特別より0秒4速い1分49秒9の時計で圧勝と能力が際立つ内容。父・ルヴァンスレーヴ譲りの能力が、重賞の舞台で開花する。


フークトウフェン(牡2・桧森邦夫厩舎)



 デビューは8月1日とホッカイドウ競馬では多少遅めではあったが、好スタートから終始余裕のある手ごたえで逃げ切り、2着馬に7馬身の差をつけた。レース後、手綱を取った桑村真明騎手も「重賞級のポテンシャルを持っている」と高い評価を寄せた素材の持ち主。相手強化、初めての1周競馬と克服すべき課題は多いが、能力の絶対値では決して引けを取らないだろう。19年に日本ダービーを制し、今年6月、8歳にして早世した父・ロジャーバローズの「忘れ形見」が、重賞の舞台で躍動する。


ベラジオゼロ(牡2・田中淳司厩舎)



 シーズン開幕2週目、1,100mのフレッシュチャレンジ(4月24日)を逃げ切ると、続くJRA認定ウィナーズチャレンジ1競走(5月30日)を連勝。前走の重賞・栄冠賞(6月19日)では、好位3番手から4コーナーで先頭集団に並ぶと、ウィルオレオール以下を退け、この2歳世代で初めてのタイトルを獲得した。今回は500mの距離延長が焦点となりそう。初めての距離を克服し、11年ウィードパワー、17年サザンヴィグラス以来3頭目となる栄冠賞・ブリーダーズゴールドジュニアカップ連勝となるか注目したい。


リコースパロー(牡2・川島洋人厩舎)



 母・リコーデリンジャーは同じ川島洋人厩舎で17年にデビューし、同年のJpnIII・エーデルワイス賞3着と活躍した。その初仔にあたる本馬は、1,100mのフレッシュチャレンジ(5月8日)で8馬身差の圧勝劇を演じると、続くJRA認定ターフチャレンジ1(7月9日)は2番手から力強く抜け出し、1,700mの距離を克服した。22年はベルピット、23年はブラックバトラーと、ここ2年まではデビューから負けなしの馬が勝利している当レース。今年も“無負馬”が躍動し、2歳の王道路線を引っ張る存在となるか。


※五十音順

※出走馬は8月15日現在の情報を基にしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。