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HOKKAIDO KEIBA 2024

RACE

フルールカップ

H3

1200m

フルールカップ

レースガイド

開花の秋へ 若き女王へ咲き誇れ

競走名(Fleur)はフランス語で“花”の意。2014年、2歳馬の番組を充実させる観点から、門別競馬場・ダート1,000mの条件で創設された。その後は世代最初の2歳牝馬限定重賞として位置づけられていたが、23年の第10回よりリリーCと施行条件が交換される形で距離が1,200mに延長され、上位2頭にエーデルワイス賞への優先出走権が付与されるようになった。本番と同舞台で行われる唯一の牝馬限定重賞。大一番で“開花”をもくろむ乙女たちの争いに注目が集まる。



★1-2着馬に「第27回エーデルワイス賞」(10月31日、門別競馬場)の優先出走権を付与


★1着馬の馬主に「アメリカンペイトリオット」の2025年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

前年ハイライト

スタート直後の先行争いを制し、まずハナに立ったのはシシャモフレンド。これをヨシノヒローインがやや外めから追う形で3コーナーに入りました。4コーナーでシシャモフレンドがヨシノヒローインとの差を広げたものの、ゴール前の直線に入るとヨシノヒローインが再び差を詰め、残り200m地点を過ぎたところでシシャモフレンドをかわし、単独先頭に。結局、中団から伸びてきたジュデシャンスに5馬身の差をつけて入線し、自身初の重賞制覇を果たしています。

データ分析

門別ダ1000mで施行されていた2022年以前を含む過去5年の前走単勝人気順別成績を見ると、2番人気以内の馬は[5-3-3-17](3着内率39.3%)、3番人気以下の馬は[0-2-2-24](3着内率14.3%)です。直近のレース内容を比較する際は、当時の人気にも注目しておいた方が良いかもしれません。

3番人気以内の馬はそれなりに堅実

過去5年の単勝人気順別成績を見ると、1番人気の馬は[3-1-1-0](3着内率100.0%)、2番人気から3番人気の馬は[2-2-2-4](3着内率60.0%)、4番人気以下の馬は[0-2-2-37](3着内率9.8%)となっています。人気薄の伏兵が善戦した例も少なくないとはいえ、人気の中心となっている馬は上位に食い込む可能性が高いと見るべきでしょう。

表1単勝人気順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 3 1 1 0 5 60.0% 80.0% 100.0%
2番人気 2 0 0 3 5 40.0% 40.0% 40.0%
3番人気 0 2 2 1 5 0.0% 40.0% 80.0%
4番人気 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
5番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
6番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
7番人気 0 1 0 4 5 0.0% 20.0% 20.0%
8番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 0 1 0 4 5 0.0% 20.0% 20.0%
10番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0 0 1 1 2 0.0% 0.0% 50.0%
近年は落合玄太騎手・松井伸也騎手らが好成績

過去5年の騎手別成績を見ると、3着以内となった回数が2回以上の現役ジョッキーは、阿部龍騎手・落合玄太騎手・松井伸也騎手の3名となっています。なお、松井伸也騎手はここ2年連続で優勝を果たしており、落合玄太騎手もここ4年連続で3着以内に好走を果たしていました。いずれもこのレースとは比較的相性が良いジョッキーと言えそうです。

表2騎手別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
松井伸也 2 0 0 2 4 50.0% 50.0% 50.0%
阿部龍 1 1 0 3 5 20.0% 40.0% 40.0%
桑村真明 1 0 0 3 4 25.0% 25.0% 25.0%
服部茂史 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
落合玄太 0 1 3 0 4 0.0% 25.0% 100.0%
亀井洋司 0 1 0 2 3 0.0% 33.3% 33.3%
宮崎光行 0 1 0 2 3 0.0% 33.3% 33.3%
阪野学 0 1 0 3 4 0.0% 25.0% 25.0%
井上俊彦 0 0 1 0 1 0.0% 0.0% 100.0%
石川倭 0 0 1 1 2 0.0% 0.0% 50.0%
その他の騎手 0 0 0 21 21 0.0% 0.0% 0.0%
馬格が明暗を分けそう

過去5年の前走馬体重区分別成績を見ると、460kg未満の馬は[1-3-3-26](3着内率21.2%)、460kg以上の馬は[4-2-2-15](3着内率34.8%)となっています。なお、2020年以降の過去4年に限ると、460kg未満の馬は[0-2-2-22](3着内率15.4%)、460kg以上の馬は[4-2-2-11](3着内率42.1%)でした。小柄な馬はあまり強調できません。

表3前走馬体重区分別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
390kg台 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
400kg台 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
410kg台 0 0 1 3 4 0.0% 0.0% 25.0%
420kg台 0 1 0 2 3 0.0% 33.3% 33.3%
430kg台 0 1 1 5 7 0.0% 14.3% 28.6%
440kg台 1 1 1 10 13 7.7% 15.4% 23.1%
450kg台 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
460kg台 1 0 1 4 6 16.7% 16.7% 33.3%
470kg台 1 1 0 4 6 16.7% 33.3% 33.3%
480kg台 2 0 0 3 5 40.0% 40.0% 40.0%
490kg台 0 1 1 2 4 0.0% 25.0% 50.0%
500kg台 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
前走で先行していた馬が優勢

過去5年の前走最終コーナー通過順別成績を見ると、2番手以内の馬は[4-3-4-21](3着内率34.4%)、3番手以下の馬は[1-2-1-20](3着内率16.7%)となっています。なお、2021年以降の過去3年に限ると、2番手以内の馬は[3-1-3-11](3着内率38.9%)、3番手以下の馬は[0-2-0-13](3着内率13.3%)でした。たとえ大敗直後であっても、前走で先行していた馬はひと通りマークしておくべきでしょう。

表4前走最終コーナー通過順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番手 4 3 3 18 28 14.3% 25.0% 35.7%
2番手 0 0 1 3 4 0.0% 0.0% 25.0%
3番手 0 1 0 9 10 0.0% 10.0% 10.0%
4番手 1 0 0 5 6 16.7% 16.7% 16.7%
5番手 0 0 1 2 3 0.0% 0.0% 33.3%
6番手 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
7番手 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
8番手 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
10番手 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
11番手 0 1 0 0 1 0.0% 100.0% 100.0%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

エミネンスローズ(牝2・齊藤正弘厩舎)



 3代母は98年のG1・英1000ギニーを制し、同年の欧州カルティエ賞最優秀3歳牝馬を受賞したケープヴェルディという血統の持ち主。7月11日のフレッシュチャレンジ(1,100m)は、大外枠からスムーズに運ぶことも叶ったとはいえ、好スタートから終始後続を寄せ付けず、走破時計1分08秒4と水準以上のタイムで2着馬に3馬身差をつけて逃げ切った。2戦目でのいきなりの重賞挑戦とはなるが、当レースの初代覇者・コパノハート以来となるキャリア2戦目での勝利にも十分に手が届きそうなセンスを秘めている。


ジャイヴトーク(牝2・田中淳司厩舎)



 5月14日の牝馬限定フレッシュチャレンジ(5月14日)は、2番手追走からゴール前で急伸してデビュー勝ち。続くリリーカップ(7月25日)では、やはり重賞のペースに戸惑いを見せたか道中はやや追走に苦労する場面もみられたが、上がり3ハロン36秒5の豪脚を繰り出してリオンダリーナに迫り、3着馬には6馬身差をつけた。1ハロン延長に加え、リリーカップ勝ち馬が不在の今回は、持ち前の決め手を発揮しての重賞制覇に手が届きそう。昨年の覇者ヨシノヒローインに続き、今年もモーニン産駒がこの舞台で躍動する。


ゼロアワー(牝2・佐々木国明厩舎)



 19年の京浜盃(大井競馬場)を制したステッペンウルフの、現時点で唯一の産駒。1,100mの新種牡馬産駒限定フレッシュチャレンジ(5月15日)で、のちにオープン特別を連勝するソルジャーフィルドに8馬身差をつけて逃げ切ると、続く栄冠賞(6月19日)では、好位から控える競馬で、牡馬の一線級を相手に、勝ったベラジオゼロから1馬身+クビ差の3着と善戦した。前走のリリーカップは5着で、初の1,000mに加えゲートの中で立ち上がるなど気性面の若さもみられたが、実績のある1,200mに戻っての巻き返しを狙う。


ボディコンシャス(牝2・小野望厩舎)



 デビュー2戦目、1,000mのアタックチャレンジ(5月30日)を、抜群のスタートから逃げ切って初勝利。その後は栄冠賞5着、リリーカップ3着と、重賞戦線でも堅実な走りを続けている。1,200mの栄冠賞では、速いラップを刻みながら一旦は先頭に立つという中身の濃い走りを見せており、1ハロンの距離延長にも対応可能。昨年のJpnI・JBCレディスクラシック(大井競馬場)を制したアイコンテーラーの半妹という良血馬が、「3度目の正直」で重賞制覇を狙う。


レディーティアラ(牝2・田中淳司厩舎)



 ジャイヴトークと同じ田中淳司厩舎のモーニン産駒。1,100mのフレッシュチャレンジ(6月6日)で2着馬に4馬身差をつけて逃げ切ると、今回と同じ1,200mのオープン特別で2、3着と善戦を重ねている。前走のJRA認定ターフチャレンジ2競走(7月24日)では、先行馬多数で中団のインに控える展開となったが、道中で砂を被る形にも対応し、直線では最内から脚を伸ばして2着馬とはハナ差。重賞は初挑戦となるが、経験値では引けを取ることはなく、牝馬限定戦の今回は十分勝負になるはずだ。


※五十音順

※出走馬は8月15日現在の情報を基にしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。