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HOKKAIDO KEIBA 2024

RACE

リリーカップ

H3

1000m

リリーカップ

レースガイド

2歳牝馬たちの最初の舞台 めざすは最速の女王

2004年、2歳戦の拡充を目的として牝馬限定戦を創設すべく、旭川競馬場で第1回が行われる。第11回(14年)-第19回(22年)はJpnIII・エーデルワイス賞と同条件である1,200mで施行されていたが、第20回(23年)よりフルールCと施行距離を交換する形で、創設当初の距離である1,000mに戻された。栄冠賞につづくホッカイドウ競馬2歳重賞戦線の第2ラウンドは、シーズン最初の牝馬限定重賞。10月末のエーデルワイス賞を頂点とする、うら若き乙女たちのスピード勝負に注目だ。



★1着馬の馬主に「ホットロッドチャーリー」の2025年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

前年ハイライト

スタートダッシュを決めたシシャモフレンドがすんなりとハナを奪い、先頭で3コーナーへ。2番手を追走していたエイシンコソンテが4コーナーでやや後退し、シトラルテミニ・オーソレリカがポジションを押し上げたものの、シシャモフレンドがリードを保ったままゴール前の直線に入りました。その後もシシャモフレンドの脚色は衰えず、結局2着のオーソレリカに4馬身の差をつけて入線。デビュー戦に続く連勝で自身初の重賞制覇を果たしています。

データ分析

本稿の集計対象は2019年以降の過去5年としましたが、2022年までは施行時期が8月下旬から9月下旬、施行距離が1200mだった点にご注意ください。枠番別成績を見ると、1枠の馬は[0-0-0-5](3着内率0.0%)、2枠から3枠の馬は[1-0-1-9](3着内率18.2%)、4枠から8枠の馬は[4-5-4-33](3着内率28.3%)です。ちなみに、2023年に施行された2歳牝馬限定の重賞競走(リリーカップ・フルールカップ・フローラルカップ・ブロッサムカップ・エーデルワイス賞)を対象とした枠番別成績を見ると、1枠から5枠の馬は[0-1-2-25](3着内率10.7%)、6枠から8枠の馬は[5-4-3-16](3着内率42.9%)でした。両者の傾向を見る限り、内寄りの枠に入った馬は過信禁物と見るべきかもしれません。

6番人気以内の馬が中心

過去5年の単勝人気順別成績を見ると、6番人気以内の馬は[5-3-3-19](3着内率36.7%)、7番人気から11番人気の馬は[0-2-2-20](3着内率16.7%)、12番人気以下の馬は[0-0-0-8](3着内率0.0%)となっています。人気薄の馬が上位に食い込んだ例もあるとはいえ、それなりの支持を集めている馬は相応に高く評価するべきでしょう。

表1単勝人気順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 2 0 0 3 5 40.0% 40.0% 40.0%
2番人気 1 1 0 3 5 20.0% 40.0% 40.0%
3番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
4番人気 1 1 2 1 5 20.0% 40.0% 80.0%
5番人気 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
6番人気 1 1 0 3 5 20.0% 40.0% 40.0%
7番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
8番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 0 2 0 3 5 0.0% 40.0% 40.0%
10番人気 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
11番人気 0 0 1 3 4 0.0% 0.0% 25.0%
12番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
13番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
14番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
角川秀樹調教師らに注目

過去5年の調教師別成績を見ると、3着以内となった回数が2回以上の現役トレーナーは、角川秀樹調教師、佐々木国明調教師、田中淳司調教師の3名となっています。1着数が多い角川秀樹調教師はもちろん、ここ2年連続で管理馬が2着となっている佐々木国明調教師、リニューアル初年度の2023年に2頭の管理馬が3着以内となった田中淳司調教師も、引き続きマークしておきたいところです。

表2調教師別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
角川秀樹 3 1 0 8 12 25.0% 33.3% 33.3%
田中淳司 1 0 1 10 12 8.3% 8.3% 16.7%
石本孝博 1 0 0 0 1 100.0% 100.0% 100.0%
佐々木国明 0 2 0 3 5 0.0% 40.0% 40.0%
川島雅人 0 1 0 0 1 0.0% 100.0% 100.0%
村上正和 0 1 0 0 1 0.0% 100.0% 100.0%
川島洋人 0 0 1 6 7 0.0% 0.0% 14.3%
田中正二 0 0 1 2 3 0.0% 0.0% 33.3%
齊藤正弘 0 0 1 0 1 0.0% 0.0% 100.0%
その他の調教師 0 0 1 18 19 0.0% 0.0% 5.3%
大敗直後の馬は不振

過去5年の前走着順別成績を見ると、4着以内の馬は[4-4-4-28](3着内率30.0%)、5着から9着の馬は[1-1-1-15](3着内率16.7%)、10着以下の馬は[0-0-0-4](3着内率0.0%)となっています。直近のレースで大きく崩れてしまった馬は強調できません。

表3前走着順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1着 3 1 3 14 21 14.3% 19.0% 33.3%
2着 1 1 0 5 7 14.3% 28.6% 28.6%
3着 0 1 0 2 3 0.0% 33.3% 33.3%
4着 0 1 1 7 9 0.0% 11.1% 22.2%
5着 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
6着 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
7着 0 1 1 1 3 0.0% 33.3% 66.7%
8着 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
9着 1 0 0 1 2 50.0% 50.0% 50.0%
10着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
11着 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
15着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
前走の最終コーナーを先頭で通過した馬が優勢

過去5年の前走最終コーナー通過順別成績を見ると、1番手の馬は[4-2-3-14](3着内率39.1%)、2番手から10番手の馬は[1-3-2-29](3着内率17.1%)、11番手以下の馬は[0-0-0-4](3着内率0.0%)となっています。先行力が高い馬は、上位に食い込む可能性が高いと見るべきでしょう。

表4前走最終コーナー通過順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番手 4 2 3 14 23 17.4% 26.1% 39.1%
2番手 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
3番手 0 1 0 3 4 0.0% 25.0% 25.0%
4番手 0 1 0 2 3 0.0% 33.3% 33.3%
5番手 0 0 1 7 8 0.0% 0.0% 12.5%
6番手 1 0 0 1 2 50.0% 50.0% 50.0%
7番手 0 1 0 5 6 0.0% 16.7% 16.7%
8番手 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
9番手 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
11番手 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
15番手 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

ジャイヴトーク(牝2・田中淳司厩舎)



 半兄は21年に門別競馬場において、デビュー2連勝でウィナーズチャレンジを勝利し、大井移籍後の翌22年に優駿スプリントで3着に入ったフィリオデルソル。フレッシュチャレンジ(5月14日)では、2番手から逃げ馬を直線でキッチリと差し切り、レースセンスの高さをうかがわせた。同レースの2着馬・エターナルウインドは、続くアタックチャレンジを9馬身差の圧勝。およそ2カ月半ぶりの一戦での重賞挑戦となるが、キャリアの浅さをカバーするだけの素質は十分に備えている。


スティールブライト(牝2・角川秀樹厩舎)



 デビュー戦のスーパーフレッシュチャレンジ(4月17日)は、最内枠で自分の競馬を取れなった展開も影響してか2着と敗れたが、続くアタックチャレンジ(5月23日、1,000m)では順当に変わり身を見せて4馬身差の快勝。前走の栄冠賞(6月19日)は8着に敗れたものの、初めての1,200mに加え、内々で揉まれ込むレースを経験できたのは今後に繋がるだろう。半姉は一昨年に当レースを勝利したスティールグレイス。当レース11勝と抜群の成績を誇る角川秀樹調教師のもとで、姉妹制覇を狙う。


ゼロアワー(牝2・佐々木国明厩舎)



 5月15日に行われた『2021年供用開始種牡馬産駒限定』フレッシュチャレンジ(1,100m)で、のちにオープン特別を制したソルジャーフィルドに8馬身差をつけて圧勝。続く栄冠賞では逃げる形を取れなかったものの、好位の内を突き、勝ったベラジオゼロから1馬身+クビ差の3着と善戦した。現役時代に18年の栄冠賞で同じく3着に入り、翌19年の京浜盃(大井競馬場)を制したステッペンウルフの現在唯一の産駒。金沢競馬の名手・吉原寛人騎手を背に、父へ重賞タイトル獲得の朗報をプレゼントできるか。


ボディコンシャス(牝2・小野望厩舎)



 デビュー2戦目のアタックチャレンジ(5月30日、1,000m)で、抜群のスタートから押し切るという変わり身を見せて初勝利。続く栄冠賞は勝ち馬から1秒3差の5着に敗れたが、逃げたゲクウの2番手を速いラップで追走し、スピード能力の高さをアピールしていた。父は当地デビューからJpnI馬となったニシケンモノノフで、半姉のアイコンテーラーは昨年のJpnI・JBCレディスクラシック(大井競馬場)を勝利。重賞の舞台で、素質が開花となるか注目したい。


リオンダリーナ(牝2・小国博行厩舎)



 6月6日のデビュー戦では、今年の1,000mのフレッシュチャレンジでは1分00秒9の時計をマークし、2着馬に4馬身差をつけて逃げ切った。続くウィナーズチャレンジ2(6月25日)も抜群のダッシュから終始後続を寄せつけず、1分00秒6の好時計で圧勝した。父・モーニンはヨシノヒローインがフルールCを制するなど初年度産駒が活躍し、昨年のファーストシーズンサイアーランキング(総合)でも3位に躍進。2年目の産駒からも、大物誕生の予感がうかがえる。


※五十音順

※出走馬は7月18日現在の情報を基にしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。