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HOKKAIDO KEIBA 2024

RACE

ノースクイーンカップ

H2

1800m

GDJ

ノースクイーンカップ

レースガイド

大舞台への挑戦 “北の女王”は夏に咲く

2002年に創設。03年の第2回-08年の第7回までは旭川競馬場・ダート1,600mで実施されていたが、“グランシャリオナイター”が開始された09年(第8回)に、創設時の門別競馬場・ダート1,800mに施行条件が変更された。競走名の通り、ホッカイドウ競馬の古馬女王を決する一戦。14年より3歳以上・牝馬限定戦にリニューアルされたブリーダーズゴールドカップのトライアル戦としても位置付けられている。また、同年創設された地方競馬牝馬重賞シリーズ『GRANDAME-JAPAN』の対象レースに指定されていることから、他地区からの遠征馬も多く、過去3頭が勝利している。



★『GRANDAME-JAPAN2024』古馬秋シーズン対象競走


★『カウントアップL(レディス)』対象競走


★1-3着馬に「第36回ブリーダーズゴールドカップ」(8月27日、門別競馬場)の優先出走権を付与


★1着馬の生産牧場に「ダノンスマッシュ」の2025年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

前年ハイライト

レースの序盤は、スタートダッシュを決めたスーパースナッズがまずハナに立ち、スティールルージュらがこれを追う展開に。3から4コーナーでウワサノシブコ・レスペディーザらがポジションを押し上げ、先頭のスーパースナッズに迫りました。そのまま残り200m地点のあたりでウワサノシブコとレスペディーザが抜け出すと、最後は2頭並んでの追い比べに。結局、決勝線の手前でレスペディーザがウワサノシブコを突き放し、自身初の重賞制覇を果たしています。

データ分析

過去5年の所属別成績を見ると、北海道の馬は[3-4-3-30](3着内率25.0%)、北海道以外の馬は[2-1-2-9](3着内率35.7%)でした。今年も他地区からエントリーしてきた馬がいたら見逃せません。ちなみに、所属が北海道以外、かつ馬齢が5歳以下の馬は2019年以降[2-1-2-4](3着内率55.6%)とさらに堅実です。

単勝1番人気の馬が期待を裏切りがち

過去5年の単勝人気順別成績を見ると、1番人気の馬は[0-0-1-4](3着内率20.0%)、2番人気から7番人気の馬は[5-5-4-16](3着内率46.7%)、8番人気以下の馬は[0-0-0-19](3着内率0.0%)となっています。極端な人気薄の馬は上位に食い込めていませんが、単勝1番人気の馬も過信禁物と見ておいた方が良いでしょう。

表1単勝人気順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
2番人気 2 1 1 1 5 40.0% 60.0% 80.0%
3番人気 2 0 0 3 5 40.0% 40.0% 40.0%
4番人気 0 2 1 2 5 0.0% 40.0% 60.0%
5番人気 1 1 0 3 5 20.0% 40.0% 40.0%
6番人気 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
7番人気 0 1 1 3 5 0.0% 20.0% 40.0%
8番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
石川倭騎手が好成績

過去5年の騎手別成績を見ると、3着以内となった回数が3回以上なのは、石川倭騎手のみとなっています。なお、その石川倭騎手はここ4年連続で3着以内に好走しており、2023年もネーロルチェンテとのタッグで3着に食い込みました。当レースと相性の良いジョッキーと見て良さそうです。

表2騎手別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
石川倭 1 1 2 1 5 20.0% 40.0% 80.0%
松井伸也 1 1 0 1 3 33.3% 66.7% 66.7%
桑村真明 1 0 1 3 5 20.0% 20.0% 40.0%
吉原寛人 1 0 0 0 1 100.0% 100.0% 100.0%
小野楓馬 1 0 0 2 3 33.3% 33.3% 33.3%
阿部龍 0 1 0 2 3 0.0% 33.3% 33.3%
宮崎光行 0 1 0 3 4 0.0% 25.0% 25.0%
落合玄太 0 1 0 1 2 0.0% 50.0% 50.0%
服部茂史 0 0 1 2 3 0.0% 0.0% 33.3%
その他の騎手 0 0 1 24 25 0.0% 0.0% 4.0%
基本的には前走好走馬が優勢

過去5年の前走着順別成績を見ると、3着以内の馬は[4-3-2-10](3着内率47.4%)、4着以下の馬は[1-2-3-29](3着内率17.1%)となっています。なお、所属が北海道の馬に限ると、3着以内の馬は[3-2-2-7](3着内率50.0%)、4着から6着の馬は[0-2-1-12](3着内率20.0%)、7着以下の馬は[0-0-0-11](3着内率0.0%)でした。大敗直後のホッカイドウ競馬所属馬は、疑ってかかった方が良いかもしれません。

表3前走着順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1着 2 0 2 5 9 22.2% 22.2% 44.4%
2着 1 1 0 3 5 20.0% 40.0% 40.0%
3着 1 2 0 2 5 20.0% 60.0% 60.0%
4着 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
5着 0 1 0 7 8 0.0% 12.5% 12.5%
6着 0 1 0 4 5 0.0% 20.0% 20.0%
7着 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
8着 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
9着 0 0 1 3 4 0.0% 0.0% 25.0%
10着 1 0 1 2 4 25.0% 25.0% 50.0%
脚質も重要なポイント

過去5年の前走最終コーナー通過順別成績を見ると、1番手の馬は[3-4-0-2](3着内率77.8%)、2番手から3番手の馬は[1-1-2-7](3着内率36.4%)、4番手以下の馬は[1-0-3-30](3着内率11.8%)となっています。前走で積極的な競馬をしていた馬は、相応に高く評価するべきでしょう。

表4前走最終コーナー通過順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番手 3 4 0 2 9 33.3% 77.8% 77.8%
2番手 1 1 0 3 5 20.0% 40.0% 40.0%
3番手 0 0 2 4 6 0.0% 0.0% 33.3%
4番手 0 0 0 6 6 0.0% 0.0% 0.0%
5番手 0 0 1 3 4 0.0% 0.0% 25.0%
6番手 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
7番手 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
8番手 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
9番手 0 0 1 2 3 0.0% 0.0% 33.3%
10番手 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
11番手 1 0 0 2 3 33.3% 33.3% 33.3%
12番手 0 0 1 1 2 0.0% 0.0% 50.0%
13番手 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

ヴィヴィアンエイト(牝3・齊藤正弘厩舎)



 2歳時にブロッサムC、続くラブミーチャン記念(笠松競馬場)を連勝。今年初戦のネクストスター北日本(4月18日)は牡馬相手、初の1,200mで2着と善戦し、続くフロイラインスプリント(5月16日)で重賞3勝目。再び距離を延ばしたフロイラインカップではポルラノーチェの決め手に屈したとはいえ、3着・コモリリーガルには8馬身差をつけていた。デビュー2戦目から6戦続けて重賞にトライし、馬券圏内を外さないという抜群の安定感が持ち味。初の1,800m、初の古馬相手でも、臆することはないだろう。


サンオークレア(牝5・五十嵐冬樹厩舎)



 JRA未勝利から3歳春に移籍し、のちに調教師として管理する五十嵐冬樹騎手(当時)を背に4勝。川崎では[7-2-2-1]とスタート直後に落馬するアクシデントを除けば全て馬券圏内の活躍を見せて、再転入初戦となったヒダカソウC(5月23日)では、直線で力強く差し切り、自身、そして管理する五十嵐師の両方にとって初めてのタイトルを獲得した。川崎の2,000m戦では6勝を挙げた実績があり、内回りから外回りへのコース替わり、1ハロンの距離延長は歓迎材料。重賞連勝で名実ともに“北の女王”を目指す。


ティーズハクア(牝5・山中尊徳厩舎)



 2歳時に門別競馬場でデビューしており、当地ではおよそ2年9カ月ぶりのレースとなる。ここまで34戦して重賞タイトルこそ得ていないものの、一昨年のロジータ記念(川崎競馬場)でスピーディキックの2着、21年ブロッサムC・昨年のビューチフルドリーマーC(水沢競馬場)でそれぞれ3着に入るなど、牝馬限定重賞で善戦を続けてきた。今年4月のスプリングヒロインC(川崎競馬場)は2着だったが、サンオークレアに2馬身半差をつけて先着しており、この舞台でも能力は通用するはずだ。


ポルラノーチェ(牝3・田中淳司厩舎)



 JRAでは3戦して未勝利と結果を残せなかったが、ホッカイドウ競馬へ移籍後に能力が開花。1,700mの2戦をいずれも1分50秒を切るタイムで快勝した後に臨んだヒダカソウCは、古馬の一線級を相手に2着。続くフロイラインC(6月18日)も、先に抜け出したヴィヴィアンエイトを力強く差し切って重賞初制覇を飾った。今回は年長馬との斤量差が縮まるとはいえ、古馬との力関係でも上位にいることは既に証明済み。移籍以来初めての1,800mを克服し、3歳女王が古馬、遠征馬を撃破するか注目される。


メイドイットマム(牝4・川島雅人厩舎)



 2歳時に門別競馬場でデビューし、JpnIII・エーデルワイス賞で5着。その後船橋競馬へ移籍すると、東京2歳優駿牝馬(大井競馬場)、桜花賞(浦和競馬場)、ロジータ記念(川崎競馬場)とSI重賞を3勝し、“NARグランプリ”で2年連続「最優秀牝馬」の座に輝いた。JpnIII・クイーン賞(船橋競馬場)6着の後に臨んだ再転入初戦の「JA門別馬舞米特別」(6月19日)は、ニシケンボブに早めに並ばれる形で4着。4カ月半ぶりの実戦を使われた今回は上積みが見込めるだけに、本領を発揮できそうだ。


※五十音順

※出走馬は7月11日時点での情報を基にしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。