netkeiba

HOKKAIDO KEIBA 2024

RACE

ポラリスサマースプリント

H3

1200m

新設

ポラリスサマースプリント

レースガイド

新たな星が輝く時 一瞬の夏を駆ける

競走名の“ポラリス”(polaris)は英語で「北極星」の意。現在は門別競馬場内「ポラリス☆スタンド」などの愛称にも使われている。2024年、北海道スプリントカップが3歳馬限定戦へ移行したことに伴い、3歳以上短距離競走を充実させるために創設された。道営スプリントを頂点とするホッカイドウ競馬古馬短距離戦線の夏のハイライトとして、スピード自慢が集結する一戦だ。



★『カウントアップS(スプリント)』対象競走


★1着馬の生産牧場に「シャンハイボビー」の2025年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

前年ハイライト

ダートグレード競走の北海道スプリントカップが今年から3歳限定のレースとなったこともあり、2024年にホッカイドウ競馬で施行される3歳以上、かつ1200m以下の重賞競走は、エトワール賞・グランシャリオ門別スプリント・ポラリスサマースプリント・ウポポイオータムスプリント・道営スプリントの5レースとなりました。今年4月25日のエトワール賞を制したのはシュロス、今年6月6日のグランシャリオ門別スプリントを制したのはストリームです。

データ分析

初めて施行されるレースとなりますので、本稿の集計対象は2023年7月以降にホッカイドウ競馬で施行された3歳以上、かつ1200m以下の重賞競走(2023年のウポポイオータムスプリント・道営スプリント、2024年のエトワール賞・グランシャリオ門別スプリント)としています。集計対象4レースの性別成績を見ると、牡の馬は[4-3-4-23](3着内率32.4%)、牝の馬は[0-1-0-8](3着内率11.1%)だったので、牝馬は過信禁物と見ておいた方が良いかもしれません。。

上位人気グループの馬が中心

集計対象4レースの単勝人気順別成績を見ると、2番人気以内の馬は[3-1-1-3](3着内率62.5%)、3番人気から7番人気の馬は[1-3-3-13](3着内率35.0%)、8番人気以下の馬は[0-0-0-15](3着内率0.0%)となっています。前評判が高い馬は、それなりに信頼できると見て良いでしょう。

表1単勝人気順別成績(集計対象4レース)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 1 1 0 2 4 25.0% 50.0% 50.0%
2番人気 2 0 1 1 4 50.0% 50.0% 75.0%
3番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
4番人気 0 0 2 2 4 0.0% 0.0% 50.0%
5番人気 0 1 1 2 4 0.0% 25.0% 50.0%
6番人気 0 2 0 2 4 0.0% 50.0% 50.0%
7番人気 1 0 0 3 4 25.0% 25.0% 25.0%
8番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
13番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
角川秀樹調教師と田中淳司調教師が好成績

集計対象4レースの調教師別成績を見ると、3着以内となった回数が2回以上の現役トレーナーは、角川秀樹調教師・田中淳司調教師の2名となっています。両トレーナーの管理馬だけで3着以内馬12頭中9頭を占めていますし、引き続きマークしておきたいところです。

表2調教師別成績(集計対象4レース)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
田中淳司 2 0 2 8 12 16.7% 16.7% 33.3%
角川秀樹 1 2 2 4 9 11.1% 33.3% 55.6%
安田武広 1 0 0 0 1 100.0% 100.0% 100.0%
佐久間雅貴 0 1 0 3 4 0.0% 25.0% 25.0%
川島雅人 0 1 0 1 2 0.0% 50.0% 50.0%
その他の調教師 0 0 0 15 15 0.0% 0.0% 0.0%
内寄りの枠に入った馬はやや不振

集計対象4レースの枠番別成績を見ると、1枠から2枠の馬は[0-0-0-8](3着内率0.0%)、3枠から4枠の馬は[2-0-0-7](3着内率22.2%)、5枠から8枠の馬は[2-4-4-16](3着内率38.5%)となっています。この傾向を重く見るならば、内寄りの枠に入った馬は強調できません。

表3枠番別成績(集計対象4レース)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1枠 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
2枠 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
3枠 2 0 0 2 4 50.0% 50.0% 50.0%
4枠 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
5枠 1 0 1 4 6 16.7% 16.7% 33.3%
6枠 0 2 2 2 6 0.0% 33.3% 66.7%
7枠 0 2 0 4 6 0.0% 33.3% 33.3%
8枠 1 0 1 6 8 12.5% 12.5% 25.0%
前走出走頭数も見逃せないポイント

集計対象4レースの前走出走頭数別成績を見ると、10頭以下の馬は[2-1-1-16](3着内率20.0%)、11頭以上の馬は[2-3-3-15](3着内率34.8%)となっています。なお、直近の2レース(2024年のエトワール賞・グランシャリオ門別スプリント)に限ると、10頭以下の馬は[0-0-0-7](3着内率0.0%)、11頭以上の馬は[2-2-2-8](3着内率42.9%)でした。臨戦過程を比較する際は、前走出走頭数にも注目しておきましょう。

表4前走出走頭数別成績(集計対象4レース)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
5頭 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
7頭 1 1 0 3 5 20.0% 40.0% 40.0%
8頭 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
9頭 1 0 1 3 5 20.0% 20.0% 40.0%
10頭 0 0 0 7 7 0.0% 0.0% 0.0%
11頭 0 0 2 3 5 0.0% 0.0% 40.0%
12頭 0 2 0 6 8 0.0% 25.0% 25.0%
13頭 1 0 0 3 4 25.0% 25.0% 25.0%
14頭 0 0 1 2 3 0.0% 0.0% 33.3%
15頭 1 0 0 1 2 50.0% 50.0% 50.0%
16頭 0 1 0 0 1 0.00% 100.00% 100.00%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

ジャスパーメジャー(牡6・佐久間雅貴厩舎)



 当地門別では18戦すべて1,200m戦に出走しており、昨年10月のB3特別戦から5連勝。前走のデルフィニウム特別(6月5日)では、デビュー以来初めての斤量58kgを克服し、キタサンヒコボシ以下を完封した。重賞への出走は一昨年のウポポイオータムスプリントのみではあるが、勝ったスティールペガサスからは0秒8差の4着と善戦している。レースぶりに幅が出たうえ、今年初戦のすぱっと! POG! 開幕記念特別(4月17日)では1分11秒8の好時計をマーク。さらに勢いを増す6歳馬が、強敵を撃破するか。


シュロス(牡8・田中淳司厩舎)



 昨年夏にJRA2勝クラスから転入し、ここまで7戦3勝。掲示板を外したのは道営スプリントのみと安定した走りを続けている。今年初戦のエトワール賞では単勝7番人気と伏兵の扱いを受けていたが、直線での競り合いを制し8歳にして重賞初制覇。続くAIR DO公式FB特別(5月23日)はトラジロウの3着、58kgを背負った日高町建設協会特別(6月20日)も3着とあと一歩の走りが続いているが、重賞のペースで乱戦となれば、展開を突けるだけの末脚は秘めており、軽視はできないだろう。


スティールペガサス(牡7・角川秀樹厩舎)



 一昨年と昨年、シーズン最終週の道営スプリントを連覇しており、2シーズン連続で当地短距離王の座を維持してきた。今シーズンはエトワール賞でハナ+1/2馬身差の3着、前走のグランシャリオ門別スプリント(6月6日)では、3歳馬ストリームとのたたき合いで1/2馬身及ばなかったが、エトワール賞ではハナに立つほどの軽快な行き脚を見る限りでは、スピードに衰えは見られない様子。新設重賞で5つ目のタイトル獲得を飾り、存在感をあらためてアピールする一戦となるかが焦点となりそうだ。


スペシャルエックス(牡4・田中淳司厩舎)



 2歳時から各地へ積極的に参戦し、JpnII兵庫ジュニアグランプリ(園田競馬場)2着、JpnIII兵庫ゴールドトロフィー(園田競馬場)3着など、ダートグレード戦線でも上位に顔を覗かせてきた。今年初戦のエトワール賞(4月25日)は内枠が響き5着、前走のオグリキャップ記念(笠松競馬場)では果敢に先行したものの、最内枠から各地の快速馬のマークに遭い8着と、枠番にも嫌われている印象だが、実力的にここで終わるような馬ではないはず。地元・門別に戻った今回は、捲土重来を期する。


ドウドウキリシマ(牡8・川島雅人厩舎)



 移籍後初めての重賞挑戦となった昨年の道営スプリントでは、後方待機策から直線で鋭く追い込み、スティールペガサスから1馬身差の2着と善戦した。オフは高知競馬場で条件戦を2勝、再転入初戦のエトワール賞こそ6着だったが、その後シュネルマイスター・プレミアム(5月22日)1着、日高町建設協会特別では58kgを背負いながら2着と、月1走のペースで順調に調子を上げている印象だ。元JRAオープン馬、末脚の伸びは当地重賞でも通用するだけのものがあり、重賞初制覇となるか。


※五十音順

※出走馬は7月11日時点での情報を基にしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。