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HOKKAIDO KEIBA 2024

RACE

星雲賞

H3

1200m

星雲賞

レースガイド

大志を胸に 真夏の飛躍を目指す

2004年、旭川競馬場・ダート1,600mの条件で第1回が行われる。09年に門別競馬場で『グランシャリオナイター』が開始されて以降は施行距離が2,000mに変更され、門別に内回りコースが創設された15年からは、その内回りを使用した1,600mに舞台が移された。昨年の第20回より、3歳以上から3歳馬限定戦、距離も1,200mにリニューアルされ、さらに今年からは、3歳馬限定戦となった北海道スプリントカップ(8月15日)の前哨戦として位置づけられている。夏の大舞台へ向けた3歳馬たちのスピード比べに注目だ。


★1着馬の馬主に「ノーブルミッション」の2025年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

前年ハイライト

スタート直後の先行争いを制し、まずハナを奪ったのはシーサーペント。ブリックロードがこれに続き、2頭が後続を引き離す形で3コーナーに入りました。4コーナーに入るとブリックロードがやや遅れ、シーサーペントが単独先頭でゴール前の直線に入ったものの、残り200m地点を過ぎたところで後方からディオスメッセージ、サルトアンヘルらが急追。最後は接戦となりましたが、結局サルトアンヘルが先頭で入線し、自身初の重賞制覇を果たしています。

データ分析

創設当初から2022年までは出走条件が3歳以上で、2015年から2022年にかけては施行距離が1600mだったものの、2023年から出走条件が3歳に、施行距離が1200mに変更されたレースです。リニューアル初年度の2023年は、2頭出走していた田中淳司調教師の管理馬がそれぞれ1着と3着に好走。引き続きマークしておいた方が良いかもしれません。

上位人気馬が強い

過去5年の単勝人気順別成績を見ると、1番人気の馬は[2-2-0-1](3着内率80.0%)、2番人気から5番人気の馬は[3-2-5-10](3着内率50.0%)、6番人気以下の馬は[0-1-0-15](3着内率6.3%)となっています。前評判が高い馬は、相応に高く評価するべきでしょう。

表1単勝人気順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 2 2 0 1 5 40.0% 80.0% 80.0%
2番人気 1 1 1 2 5 20.0% 40.0% 60.0%
3番人気 0 0 2 3 5 0.0% 0.0% 40.0%
4番人気 1 1 1 2 5 20.0% 40.0% 60.0%
5番人気 1 0 1 3 5 20.0% 20.0% 40.0%
6番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
7番人気 0 1 0 4 5 0.0% 20.0% 20.0%
8番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
阿部龍騎手らの好走例が多い

過去5年の騎手別成績を見ると、3着以内となった回数が3回以上の現役ジョッキーは、阿部龍騎手・小野楓馬騎手・桑村真明騎手の3名となっています。なお、阿部龍騎手はリニューアル初年度の2023年も2着に食い込みました。このレースと相性が良いジョッキーと見て良さそうです。

表2騎手別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
阿部龍 1 1 1 2 5 20.0% 40.0% 60.0%
小野楓馬 1 1 1 1 4 25.0% 50.0% 75.0%
宮崎光行 1 0 0 3 4 25.0% 25.0% 25.0%
服部茂史 1 0 0 2 3 33.3% 33.3% 33.3%
桑村真明 0 2 2 1 5 0.0% 40.0% 80.0%
石川倭 0 1 1 1 3 0.0% 33.3% 66.7%
その他の騎手 1 0 0 16 17 5.9% 5.9% 5.9%
昨年は外寄りの枠に入った馬が健闘

過去5年の馬番別成績を見ると、1番から2番の馬は[0-1-0-8](3着内率11.1%)、3番から7番の馬は[5-3-5-12](3着内率52.0%)、8番から16番の馬は[0-1-0-6](3着内率14.3%)となっています。ちなみに、7頭立てだったリニューアル初年度の2023年は、7番のサルトアンヘルが1着、6番のディオスメッセージが2着、3番のシーサーペントが3着という結果になりました。「引き続き内外極端な枠に入った馬は過信禁物」という見方もできる一方、「昨年は外寄りの枠に入った馬のワンツーフィニッシュだった」とも解釈できますから、今年の出走頭数なども考慮したうえで参考にしてみてください。

表3馬番別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番 0 1 0 4 5 0.0% 20.0% 20.0%
2番 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
3番 1 0 1 3 5 20.0% 20.0% 40.0%
4番 1 2 1 1 5 20.0% 60.0% 80.0%
5番 1 0 1 3 5 20.0% 20.0% 40.0%
6番 1 1 1 2 5 20.0% 40.0% 60.0%
7番 1 0 1 3 5 20.0% 20.0% 40.0%
8番 0 1 0 3 4 0.0% 25.0% 25.0%
9番 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
10番 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
以前は前走好走馬が優勢も……

過去5年の前走着順別成績を見ると、2着以内の馬は[1-5-4-6](3着内率62.5%)、3着以下の馬は[4-0-1-20](3着内率20.0%)となっています。ただし、リニューアル初年度の2023年に限ると、1着の馬は[0-0-0-3](3着内率0.0%)2着以下の馬は[1-1-1-1](3着内率75.0%)でした。昨年と同様の決着がしばらく続くと仮定するならば、勝ち切った直後の馬は強調できません。

表4前走着順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1着 1 3 0 3 7 14.3% 57.1% 57.1%
2着 0 2 4 3 9 0.0% 22.2% 66.7%
3着 2 0 0 4 6 33.3% 33.3% 33.3%
4着 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
5着 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
6着 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
7着 1 0 1 1 3 33.3% 33.3% 66.7%
8着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
10着 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
11着 1 0 0 1 2 50.0% 50.0% 50.0%
12着 0 0 0 3 3 0.00% 0.00% 0.00%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

ストリーム(牡3・田中淳司厩舎)



 今年初戦のネクストスター北日本(4月18日)では、4コーナーで先頭集団に取りつくと直線で鋭く反応し、昨年の栄冠賞に続く重賞2勝目をマーク。続くグランシャリオ門別スプリント(6月6日)も、デビュー戦以来の1,000m、初めての古馬との対戦ながら、直線で地元の短距離王・スティールペガサスとの叩き合いを制して重賞連覇を飾った。ここは昨年の覇者・サルトアンヘルに続く“姉弟制覇”がかかる一戦。本番で地元ホッカイドウ競馬勢の最右翼としてJRA勢を迎えるべく、重賞3連勝を狙う。


デュアルロンド(牡3・佐久間雅貴厩舎)



 2歳時から遠征にも果敢にチャレンジし、南部駒賞(盛岡競馬場)では地元王者フジユージーンの3着、続く寒椿賞(中京競馬場)ではJRA勢を相手に5着と気を吐いた。キャリア10戦目となった前走のネクストスター北日本も、中団からしぶとく追い上げ、のちにハヤテスプリント(盛岡競馬場)を勝利したオスカーブレインにハナ差の3着と善戦した。各地の強豪を相手に磨き上げてきた末脚を生かし、昨年の2歳オープン・スフェーン特別以来、ちょうど1年ぶりの白星をつかめるか。


トラジロウ(牡3・角川秀樹厩舎)



 2歳時にイノセントC、ネクストスター門別と、当地1,200m重賞を連覇。JpnII・兵庫ジュニアグランプリ(園田競馬場)7着を挟んだ今年初戦・ネクストスター北日本は、状態面が整わなかったせいもあってか8着に沈んだが、およそ1カ月の調整を経て臨んだAIR DO公式FB特別(5月23日)では、エトワール賞を制したシュロスや重賞6勝馬ヤマノファイトら、古馬の実績馬を退けた。真夏の大舞台へ満を持して臨むべく、ここも結果を残して“完全復活”をアピールしたいところだ。


ピコイチ(牡3・田中淳司厩舎)



 昨年6月に大井競馬場でデビュー。初戦からそれぞれ8、6、7馬身の着差をつけ、10月のSI重賞・ハイセイコー記念では2番人気に支持された(6着)。今年3月の大井戦以来、およそ2カ月半の休養を挟んでの移籍初戦・ツツジ特別(6月12日)では、初めての1,200mながら、好位から直線で鋭く差し切って4勝目を挙げた。2歳時から南関東の舞台で素質の片鱗を見せてきた俊英だが、短距離への適性も証明済み、相手がさらに強化されるであろう今回も、臆することはないはずだ。


ライトヴェール(牝3・角川秀樹厩舎)



 デビューから3戦2勝で臨んだJpnIII・エーデルワイス賞では、重賞初挑戦ながらゴール前50m前後まで逃げ粘り4着と見せ場十分の内容。今年初戦の夏端月特別(4月18日)を勝利して臨んだ前走のフロイラインスプリント(5月16日)でも、ネクストスター北日本2着・ヴィヴィアンエイトから2馬身半差の2着と善戦した。今回は牡馬の一線級も交えた初めての一戦となるが、徐々に1,200mの競馬にも対応しつつある様子がうかがえるだけに、持ち前の快速を生かしたレースが期待できそうだ。


※五十音順

※出走馬は7月4日現在の情報をもとにしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。