RACE
星雲賞
H3
1200m
レースガイド
大志を胸に 真夏の飛躍を目指す
2004年、旭川競馬場・ダート1,600mの条件で第1回が行われる。09年に門別競馬場で『グランシャリオナイター』が開始されて以降は施行距離が2,000mに変更され、門別に内回りコースが創設された15年からは、その内回りを使用した1,600mに舞台が移された。昨年の第20回より、3歳以上から3歳馬限定戦、距離も1,200mにリニューアルされ、さらに今年からは、3歳馬限定戦となった北海道スプリントカップ(8月15日)の前哨戦として位置づけられている。夏の大舞台へ向けた3歳馬たちのスピード比べに注目だ。
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前年ハイライト
スタート直後の先行争いを制し、まずハナを奪ったのはシーサーペント。ブリックロードがこれに続き、2頭が後続を引き離す形で3コーナーに入りました。4コーナーに入るとブリックロードがやや遅れ、シーサーペントが単独先頭でゴール前の直線に入ったものの、残り200m地点を過ぎたところで後方からディオスメッセージ、サルトアンヘルらが急追。最後は接戦となりましたが、結局サルトアンヘルが先頭で入線し、自身初の重賞制覇を果たしています。
データ分析
創設当初から2022年までは出走条件が3歳以上で、2015年から2022年にかけては施行距離が1600mだったものの、2023年から出走条件が3歳に、施行距離が1200mに変更されたレースです。リニューアル初年度の2023年は、2頭出走していた田中淳司調教師の管理馬がそれぞれ1着と3着に好走。引き続きマークしておいた方が良いかもしれません。
上位人気馬が強い
過去5年の単勝人気順別成績を見ると、1番人気の馬は[2-2-0-1](3着内率80.0%)、2番人気から5番人気の馬は[3-2-5-10](3着内率50.0%)、6番人気以下の馬は[0-1-0-15](3着内率6.3%)となっています。前評判が高い馬は、相応に高く評価するべきでしょう。
1着 | 2着 | 3着 | 4着 以下 | 総数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 2 | 2 | 0 | 1 | 5 | 40.0% | 80.0% | 80.0% |
2番人気 | 1 | 1 | 1 | 2 | 5 | 20.0% | 40.0% | 60.0% |
3番人気 | 0 | 0 | 2 | 3 | 5 | 0.0% | 0.0% | 40.0% |
4番人気 | 1 | 1 | 1 | 2 | 5 | 20.0% | 40.0% | 60.0% |
5番人気 | 1 | 0 | 1 | 3 | 5 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
6番人気 | 0 | 0 | 0 | 5 | 5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
7番人気 | 0 | 1 | 0 | 4 | 5 | 0.0% | 20.0% | 20.0% |
8番人気 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
9番人気 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
10番人気 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
阿部龍騎手らの好走例が多い
過去5年の騎手別成績を見ると、3着以内となった回数が3回以上の現役ジョッキーは、阿部龍騎手・小野楓馬騎手・桑村真明騎手の3名となっています。なお、阿部龍騎手はリニューアル初年度の2023年も2着に食い込みました。このレースと相性が良いジョッキーと見て良さそうです。
1着 | 2着 | 3着 | 4着 以下 | 総数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
阿部龍 | 1 | 1 | 1 | 2 | 5 | 20.0% | 40.0% | 60.0% |
小野楓馬 | 1 | 1 | 1 | 1 | 4 | 25.0% | 50.0% | 75.0% |
宮崎光行 | 1 | 0 | 0 | 3 | 4 | 25.0% | 25.0% | 25.0% |
服部茂史 | 1 | 0 | 0 | 2 | 3 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
桑村真明 | 0 | 2 | 2 | 1 | 5 | 0.0% | 40.0% | 80.0% |
石川倭 | 0 | 1 | 1 | 1 | 3 | 0.0% | 33.3% | 66.7% |
その他の騎手 | 1 | 0 | 0 | 16 | 17 | 5.9% | 5.9% | 5.9% |
昨年は外寄りの枠に入った馬が健闘
過去5年の馬番別成績を見ると、1番から2番の馬は[0-1-0-8](3着内率11.1%)、3番から7番の馬は[5-3-5-12](3着内率52.0%)、8番から16番の馬は[0-1-0-6](3着内率14.3%)となっています。ちなみに、7頭立てだったリニューアル初年度の2023年は、7番のサルトアンヘルが1着、6番のディオスメッセージが2着、3番のシーサーペントが3着という結果になりました。「引き続き内外極端な枠に入った馬は過信禁物」という見方もできる一方、「昨年は外寄りの枠に入った馬のワンツーフィニッシュだった」とも解釈できますから、今年の出走頭数なども考慮したうえで参考にしてみてください。
1着 | 2着 | 3着 | 4着 以下 | 総数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1番 | 0 | 1 | 0 | 4 | 5 | 0.0% | 20.0% | 20.0% |
2番 | 0 | 0 | 0 | 4 | 4 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
3番 | 1 | 0 | 1 | 3 | 5 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
4番 | 1 | 2 | 1 | 1 | 5 | 20.0% | 60.0% | 80.0% |
5番 | 1 | 0 | 1 | 3 | 5 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
6番 | 1 | 1 | 1 | 2 | 5 | 20.0% | 40.0% | 60.0% |
7番 | 1 | 0 | 1 | 3 | 5 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
8番 | 0 | 1 | 0 | 3 | 4 | 0.0% | 25.0% | 25.0% |
9番 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
10番 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
以前は前走好走馬が優勢も……
過去5年の前走着順別成績を見ると、2着以内の馬は[1-5-4-6](3着内率62.5%)、3着以下の馬は[4-0-1-20](3着内率20.0%)となっています。ただし、リニューアル初年度の2023年に限ると、1着の馬は[0-0-0-3](3着内率0.0%)2着以下の馬は[1-1-1-1](3着内率75.0%)でした。昨年と同様の決着がしばらく続くと仮定するならば、勝ち切った直後の馬は強調できません。
1着 | 2着 | 3着 | 4着 以下 | 総数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | 1 | 3 | 0 | 3 | 7 | 14.3% | 57.1% | 57.1% |
2着 | 0 | 2 | 4 | 3 | 9 | 0.0% | 22.2% | 66.7% |
3着 | 2 | 0 | 0 | 4 | 6 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
4着 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
5着 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
6着 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
7着 | 1 | 0 | 1 | 1 | 3 | 33.3% | 33.3% | 66.7% |
8着 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
10着 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
11着 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
12着 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 | 0.00% | 0.00% | 0.00% |
(伊吹 雅也)
有力馬情報
- ☆ストリーム(牡3・田中淳司厩舎)
- 今年初戦のネクストスター北日本(4月18日)では、4コーナーで先頭集団に取りつくと直線で鋭く反応し、昨年の栄冠賞に続く重賞2勝目をマーク。続くグランシャリオ門別スプリント(6月6日)も、デビュー戦以来の1,000m、初めての古馬との対戦ながら、直線で地元の短距離王・スティールペガサスとの叩き合いを制して重賞連覇を飾った。ここは昨年の覇者・サルトアンヘルに続く“姉弟制覇”がかかる一戦。本番で地元ホッカイドウ競馬勢の最右翼としてJRA勢を迎えるべく、重賞3連勝を狙う。
- ☆デュアルロンド(牡3・佐久間雅貴厩舎)
- 2歳時から遠征にも果敢にチャレンジし、南部駒賞(盛岡競馬場)では地元王者フジユージーンの3着、続く寒椿賞(中京競馬場)ではJRA勢を相手に5着と気を吐いた。キャリア10戦目となった前走のネクストスター北日本も、中団からしぶとく追い上げ、のちにハヤテスプリント(盛岡競馬場)を勝利したオスカーブレインにハナ差の3着と善戦した。各地の強豪を相手に磨き上げてきた末脚を生かし、昨年の2歳オープン・スフェーン特別以来、ちょうど1年ぶりの白星をつかめるか。
- ☆トラジロウ(牡3・角川秀樹厩舎)
- 2歳時にイノセントC、ネクストスター門別と、当地1,200m重賞を連覇。JpnII・兵庫ジュニアグランプリ(園田競馬場)7着を挟んだ今年初戦・ネクストスター北日本は、状態面が整わなかったせいもあってか8着に沈んだが、およそ1カ月の調整を経て臨んだAIR DO公式FB特別(5月23日)では、エトワール賞を制したシュロスや重賞6勝馬ヤマノファイトら、古馬の実績馬を退けた。真夏の大舞台へ満を持して臨むべく、ここも結果を残して“完全復活”をアピールしたいところだ。
- ☆ピコイチ(牡3・田中淳司厩舎)
- 昨年6月に大井競馬場でデビュー。初戦からそれぞれ8、6、7馬身の着差をつけ、10月のSI重賞・ハイセイコー記念では2番人気に支持された(6着)。今年3月の大井戦以来、およそ2カ月半の休養を挟んでの移籍初戦・ツツジ特別(6月12日)では、初めての1,200mながら、好位から直線で鋭く差し切って4勝目を挙げた。2歳時から南関東の舞台で素質の片鱗を見せてきた俊英だが、短距離への適性も証明済み、相手がさらに強化されるであろう今回も、臆することはないはずだ。
- ☆ライトヴェール(牝3・角川秀樹厩舎)
- デビューから3戦2勝で臨んだJpnIII・エーデルワイス賞では、重賞初挑戦ながらゴール前50m前後まで逃げ粘り4着と見せ場十分の内容。今年初戦の夏端月特別(4月18日)を勝利して臨んだ前走のフロイラインスプリント(5月16日)でも、ネクストスター北日本2着・ヴィヴィアンエイトから2馬身半差の2着と善戦した。今回は牡馬の一線級も交えた初めての一戦となるが、徐々に1,200mの競馬にも対応しつつある様子がうかがえるだけに、持ち前の快速を生かしたレースが期待できそうだ。※五十音順
※出走馬は7月4日現在の情報をもとにしております。
ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。