netkeiba

HOKKAIDO KEIBA 2024

RACE

赤レンガ記念

H3

2000m

赤レンガ記念

レースガイド

伝統の一戦 重厚感ある古馬の走りに注目せよ

1964年に「日本中央競馬会理事長賞」として創設された古馬の重賞競走。1988年の第25回より、1888年に建てられ、1969年に国の重要文化財に指定された北海道庁旧本庁舎の愛称を冠した競走名に改められた。2015年の第52回に現在の2,000mに改められた一戦は、ホッカイドウ競馬のシーズン序盤戦の総決算。“春の王者”を決する走りの行方は見逃せない。



★『カウントアップM(ミドル・マイル)』対象競走


★1着馬の生産牧場に「テーオーケインズ」の2025年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

前年ハイライト

好スタートを切ったエンリルと、これを追ったゼンノジャスタ・フライオールデイズが1コーナーまでに後続を引き離し、道中は縦長の展開に。3から4コーナーに入ると中団からサンビュート・ハセノパイロがポジションを押し上げ、ゴール前の直線に入ったところで先頭のエンリルに迫りました。残り200m地点を過ぎると、外めに出したサンビュート、内を突いたハセノパイロがそれぞれ抜け出し、最後は2頭の追い比べに。結局ハセノパイロがサンビュートに3/4馬身先着し、3歳時の東京ダービー以来となる約5年ぶり3度目の重賞制覇を果たしています。

データ分析

過去5年の馬齢別成績を見ると、4歳以下の馬は[0-0-0-4](3着内率0.0%)、5歳から6歳の馬は[2-2-5-8](3着内率52.9%)、7歳から8歳の馬は[3-3-0-11](3着内率35.3%)、9歳以上の馬は[0-0-0-3](3着内率0.0%)です。極端な高齢馬や、極端に若い馬は、過信禁物と見ておいた方が良いかもしれません。

上位人気グループの馬が中心

過去5年の単勝人気順別成績を見ると、4番人気以内の馬は[4-4-3-9](3着内率55.0%)、5番人気から6番人気の馬は[1-1-2-6](3着内率40.0%)、7番人気以上の馬は[0-0-0-11](3着内率0.0%)となっています。前評判の高い馬がそれなりに信頼できるレースと言えるでしょう。

表1単勝人気順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 1 2 0 2 5 20.0% 60.0% 60.0%
2番人気 1 0 1 3 5 20.0% 20.0% 40.0%
3番人気 0 1 2 2 5 0.0% 20.0% 60.0%
4番人気 2 1 0 2 5 40.0% 60.0% 60.0%
5番人気 1 0 1 3 5 20.0% 20.0% 40.0%
6番人気 0 1 1 3 5 0.0% 20.0% 40.0%
7番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
8番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
落合玄太騎手がここ3年連続で連対中

過去5年の騎手順別成績を見ると、3着以内となった回数が3回以上なのは、落合玄太騎手のみとなっています。ちなみに、落合玄太騎手は2021年・2022年・2023年とここ3年連続で2着以内に好走を果たしました。今年も出走してきたら要注意です。

表2騎手別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
落合玄太 1 2 0 1 4 25.0% 75.0% 75.0%
阿部龍 1 0 1 1 3 33.3% 33.3% 66.7%
石川倭 1 0 1 2 4 25.0% 25.0% 50.0%
服部茂史 1 0 1 1 3 33.3% 33.3% 66.7%
宮崎光行 1 0 0 2 3 33.3% 33.3% 33.3%
桑村真明 0 1 1 3 5 0.0% 20.0% 40.0%
小野楓馬 0 1 1 0 2 0.0% 50.0% 100.0%
その他の騎手 0 1 0 16 17 0.0% 5.9% 5.9%
8枠に入った馬が強い

過去5年の枠番別成績を見ると、1枠から7枠の馬は[3-4-3-25](3着内率28.6%)、8枠の馬は[2-1-2-1](3着内率83.3%)となっています。なお、出走頭数が8頭以上だった年(2020年・2022年・2023年)に限ると、1枠から7枠の馬は[1-2-1-18](3着内率18.2%)・8枠の馬は[2-1-2-1](3着内率83.3%)でした。8頭立て以上となった場合は、枠順もしっかりチェックしておきましょう。

表3枠番別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1枠 1 0 1 3 5 20.0% 20.0% 40.0%
2枠 1 1 0 3 5 20.0% 40.0% 40.0%
3枠 0 1 1 3 5 0.0% 20.0% 40.0%
4枠 0 1 1 3 5 0.0% 20.0% 40.0%
5枠 1 1 0 3 5 20.0% 40.0% 40.0%
6枠 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
7枠 0 0 0 6 6 0.0% 0.0% 0.0%
8枠 2 1 2 1 6 33.3% 50.0% 83.3%
前走好走馬は堅実

過去5年の前走着順別成績を見ると、2着以内の馬は[3-4-3-7](3着内率58.8%)、3着以下の馬は[2-1-2-19](3着内率20.8%)となっています。直近のパフォーマンスを素直に評価した方が良さそうです。

表4前走着順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1着 2 3 2 4 11 18.2% 45.5% 63.6%
2着 1 1 1 3 6 16.7% 33.3% 50.0%
3着 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
4着 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
5着 1 1 1 5 8 12.5% 25.0% 37.5%
6着 0 0 1 2 3 0.0% 0.0% 33.3%
8着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
9着 1 0 0 0 1 100.0% 100.0% 100.0%
10着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

ケイアイパープル(牡8・小野望厩舎)

(撮影:高橋正和)

 1歳下の半弟・ケイアイドリーは昨年、JpnIII・北海道スプリントCで重賞を初制覇した。3歳の春にJRA・阪神競馬場でデビューして以来、ここまでに22年のJpnIII佐賀記念、JpnIII白山大賞典(金沢競馬場)と、ダートグレード競走で2勝を挙げている。前走のリステッド・ブリリアントS(東京競馬場)でも、勝ち馬から0秒4差の4着と善戦しており、8歳馬ながら衰えはみられない。ホッカイドウ競馬への移籍初戦で試金石となるのは確かだが、実績の面からいきなり通用しても不思議ではない。


シルトプレ(牡5・米川昇厩舎)



 昨年はコスモバルク記念・道営記念と重賞を2勝し、GIIIエルムS(札幌競馬場)、JpnII日本テレビ盃(船橋競馬場)でそれぞれ5着に入着するなど、遠征でも強敵を相手に善戦を続けた。JpnI川崎記念7着の後に臨んだ今季初戦・コスモバルク記念(5月9日)は逃げる形を選択したが、結果的には目標にされる形となり、地元門別では2歳時以来2度目となる3着敗戦となった。2年連続のホッカイドウ競馬年度代表馬にとって捲土重来を期する一戦。ライバルとの再度の直接対決で“世代交代”に待ったをかける。


スワーヴアラミス(牡9・田中淳司厩舎)



 JRA在籍時にダートグレード競走を3勝、大井競馬へ移籍後も重賞戦線で入着を重ねるという実績を掲げ、今シーズンから活躍の舞台をホッカイドウ競馬へ移した一頭。転入初戦となったコスモバルク記念では、勝ったベルピットにこそ水をあけられたものの、先行したシルトプレを捕らえて2着と善戦した。実績やレースぶりを紐解く限り、2,000mへの距離延長は歓迎材料。一昨年秋の富士見オープン(川崎競馬場)以来の白星を飾り、実績馬が完全復調となるか注目だ。


ハセノパイロ(牡9・桧森邦夫厩舎)



 昨年の当レースでは、直線での追い比べを内々から鮮やかに抜け出して3連勝を飾り、18年の東京ダービー(大井競馬場)以来およそ5年ぶりのタイトル獲得を果たした。その後も勝ち星こそないものの、常に掲示板圏内に入る活躍を続けている。馬体重550kg近い雄大な馬格から繰り出される独特なフットワークから繰り出される終いの脚は確かなものがあり、距離が延びるほど真価を発揮するタイプ。競走名が現在の“赤レンガ記念”に替わった88年の第25回から数えると5頭が達成している連覇に挑戦する。


ベルピット(牡4・角川秀樹厩舎)



 昨年のホッカイドウ競馬3歳三冠馬は、今年初戦のゆうべつチューリップフェア特別(4月25日)で2着ハセノパイロに2秒2差をつけて圧勝。続くコスモバルク記念では3から4コーナーで前を行くシルトプレを捕らえると直線では2着に6馬身差突き放し、昨年のグランプリ・道営記念での悪夢を完全に払拭してみせた。コスモバルク記念から赤レンガ記念の連覇は、18・19年スーパーステションが最後。偉大な厩舎の先輩に続く快挙を果たし、真の王者への道を突き進む。


※五十音順

※出走馬は6月13日現在の情報を基にしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。