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HOKKAIDO KEIBA 2024

RACE

北海優駿

H1

2000m

3歳三冠

北海優駿

レースガイド

一度きりの夢舞台 優駿たちの激闘

1973年、岩見沢競馬場・ダート1,900mの条件で第1回が行われる。ホッカイドウ競馬の3歳三冠競走のなかでは最も長い歴史を誇る一戦は、80年代後半から90年代前半にかけては2,400m前後の長距離、07・08年は1,600mで実施されていたが、おおむね2,000m前後の距離で施行されている。三冠ロードの第2関門は、門別競馬場のチャンピオン・ディスタンス2,000m。出走するほぼ全馬が未経験の距離を克服したものだけが、“優駿”の冠を手にできる。



★1着馬の馬主に「ルヴァンスレーヴ」の2025年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

前年ハイライト

レースの序盤は、スタート直後の先行争いを制したキングオブザナイルがまずハナを切り、直後の2番手にベルピットが続く展開。向正面ではズンガリプテルスも先行集団に加わり、この3頭が後続を引き離す形となりました。その後、3コーナーでベルピットが先頭に立ち、中団からポジションを押し上げたニシケンボブが2番手に浮上してこれを追走。ゴール前の直線は2頭の争いとなりましたが、結局ベルピットがニシケンボブに対して3馬身のリードを保ったまま入線し、3歳馬三冠達成に王手をかけています。

データ分析

馬格も見逃せないポイントのひとつ。過去5年の前走馬体重区分別成績を見ると、450kg未満の馬は[0-0-0-5](3着内率0.0%)、450kg以上490kg未満の馬は[1-2-1-16](3着内率20.0%)、490kg以上の馬は[4-3-4-13](3着内率45.8%)です。比較的小柄な馬は扱いに注意するべきでしょう。

1番人気馬が5連勝中

過去5年の単勝人気順別成績を見ると、1番人気の馬は[5-0-0-0](3着内率100.0%)、2番人気から4番人気の馬は[0-3-5-7](3着内率53.3%)、5番人気から7番人気の馬は[0-2-0-14](3着内率12.5%)、8番人気以下の馬は[0-0-0-13](3着内率0.0%)となっています。2018年には単勝オッズ33.9倍(8番人気)のカツゲキジャパンが優勝を果たし、3連単96万1000円の大波乱決着となったものの、近年は堅めの決着が続いているので、人気の中心となっている馬を無理に嫌わない方が良いかもしれません。

表1単勝人気順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 5 0 0 0 5 100.0% 100.0% 100.0%
2番人気 0 1 1 3 5 0.0% 20.0% 40.0%
3番人気 0 1 3 1 5 0.0% 20.0% 80.0%
4番人気 0 1 1 3 5 0.0% 20.0% 40.0%
5番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
6番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
7番人気 0 2 0 4 6 0.0% 33.3% 33.3%
8番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
石川倭騎手らが好成績

過去5年の騎手別成績を見ると、3着以内となった回数が2回以上の現役ジョッキーは、石川倭騎手・岩橋勇二騎手・桑村真明騎手・服部茂史騎手の4名となっています。ちなみに、石川倭騎手は2021年から2023年までのここ3年連続で連対を果たしました。今後もしっかりマークしておきましょう。

表2騎手別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
石川倭 2 1 0 2 5 40.0% 60.0% 60.0%
桑村真明 2 0 0 3 5 40.0% 40.0% 40.0%
岩橋勇二 0 1 2 1 4 0.0% 25.0% 75.0%
服部茂史 0 1 1 1 3 0.0% 33.3% 66.7%
井上俊彦 0 1 0 1 2 0.0% 50.0% 50.0%
松井伸也 0 1 0 2 3 0.0% 33.3% 33.3%
吉原寛人 0 0 1 1 2 0.0% 0.0% 50.0%
落合玄太 0 0 1 3 4 0.0% 0.0% 25.0%
その他の騎手 1 0 0 20 21 4.8% 4.8% 4.8%
直近のパフォーマンスを素直に評価したい

過去5年の前走着順別成績を見ると、1着の馬は[5-1-2-6](3着内率57.1%)、2着から5着の馬は[0-4-3-19](3着内率26.9%)、6着以下の馬は[0-0-0-9](3着内率0.0%)となっています。なお、前走のレースが北斗盃以外だった馬に限ると、1着の馬は[1-1-2-5](3着内率44.4%)、2着以下の馬は[0-1-1-16](3着内率11.1%)です。北斗盃組を含む大敗直後の馬や、前走が北斗盃でなかったにもかかわらずその前走を勝ち切れなかった馬は、強調できません。

表3前走着順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1着 5 1 2 6 14 35.7% 42.9% 57.1%
2着 0 1 1 7 9 0.0% 11.1% 22.2%
3着 0 2 1 4 7 0.0% 28.6% 42.9%
4着 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
5着 0 1 0 4 5 0.0% 20.0% 20.0%
6着 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
8着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
9着 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
11着 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
13着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
14着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
脚質が明暗を分ける可能性も

過去5年の前走最終コーナー通過順別成績を見ると、3番手以内の馬は[5-4-4-19](3着内率40.6%)、4番手から5番手の馬は[0-1-1-8](3着内率20.0%)、6番手以下の馬は[0-0-0-7](3着内率0.0%)となっています。先行力が高くない馬は、基本的に過信禁物と見るべきでしょう。

表4前走最終コーナー通過順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番手 4 2 1 14 21 19.0% 28.6% 33.3%
2番手 0 1 1 2 4 0.0% 25.0% 50.0%
3番手 1 1 2 3 7 14.3% 28.6% 57.1%
4番手 0 1 0 5 6 0.0% 16.7% 16.7%
5番手 0 0 1 3 4 0.0% 0.0% 25.0%
6番手 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
7番手 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
9番手 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
10番手 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
11番手 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

アムレートゥム(牡3・田中淳司厩舎)

(ユーザー提供:ひらまさん)

 夏のJRA・札幌開催デビューし、9戦目の中山ダート1,800m・未勝利戦(4月13日)で初勝利を挙げた後にホッカイドウ競馬へ移籍。移籍初戦のノーザンホースパーク特別(5月16日)は、内回りの流れと初のナイター競馬に戸惑ったのか7着に敗れたが、1,800mにコースが替わったユキノシタ特別(5月30日)では、勝ち馬から3馬身差の2着と前進を示した。JRAで1勝を挙げた実績は、ここに入っても引けを取らないところ。重賞の舞台は初めてとなるが、高いポテンシャルを示せるか注目したい。


オオイチョウ(牡3・小国博行厩舎)



 2歳時からJRA・他地区にも積極的に参戦し、昨年10月の平和賞では、勝ったカプセルから0秒2差の3着と善戦。今年は牡羊座特別(4月17日)4着の後、北斗盃には向かわず、岩手競馬3歳三冠の第一関門・ダイヤモンドカップ(5月5日、盛岡競馬場)に参戦。本馬と同じゴールデンバローズ産駒の地元王者・フジユージーンには4馬身差をつけられたが、最後まで末脚を伸ばして3着馬には8馬身差をつけていた。1ハロン延長も歓迎のはずで、豊富な経験を武器に重賞初制覇となるか。


パッションクライ(牡3・山口竜一厩舎)



 デビュー4戦目、重賞初挑戦となったH1重賞・サンライズカップでは、4コーナーで先頭に立つとブラックバトラー以下の追撃をしのぎ重賞初制覇。続くJBC2歳優駿でも、一旦は先頭集団に立つ競馬で見せ場を作り、4着と粘りを見せていた。今年初戦の京浜盃(大井競馬場)8着から臨んだ一冠目の北斗盃(5月2日)は、他馬の目標とされる形になり3着。2歳時に見せた能力から世代トップクラスなのは疑いようがなく、1番人気に応えられなかった前走の雪辱を果たしての逆転を果たせるか。


ブラックバトラー(牡3・田中淳司厩舎)



 一冠目の北斗盃では、中団から勢いよく進出すると直線で力強く差し切り、デビュー2走目のブリーダーズゴールドジュニアカップ以来の白星を挙げた。JBC2歳優駿3着の後は、ブルーバードカップ(船橋競馬場)では出遅れが響き6着、京浜盃(大井競馬場)は1コーナーの不利もあり9着と涙を呑んだが、ここにきて冬場にダートグレード戦線でもまれてきた経験値が成長につながっている印象。未知の領域となる2,000mでも臆することなく、ホッカイドウ競馬では4年連続となる“二冠制覇”に挑む。


ミソ(牡3・佐久間雅貴厩舎)



 デビューは昨年8月の1,000m戦を1着と比較的遅い部類に入るが、そこから距離を延ばしつつ、2歳のオープン戦線で、勝てないまでも小差の走りを続けてきた。今年初戦の牡羊座特別を2着、続く北斗盃でも、重賞初挑戦ながら直線で最後まで脚を伸ばし、勝ったブラックバトラーから1馬身差の2着と成長ぶりをアピール。祖母はGI・エリザベス女王杯3着など、長い距離で活躍したエルノヴァがおり、400mの距離延長がスパイスとなっての戴冠も十分に考えられそうだ。


※五十音順

※出走馬は6月6日現在の情報を基にしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。