RACE
北斗盃
H3
1600m
3歳三冠
レースガイド
春の夜空に北斗星輝く 3歳三冠ロード開幕
1977年、旭川競馬場・ダート1600mの条件で第1回が行われる。ホッカイドウ競馬3歳三冠の第一関門として定着している競走。1000-1200mの短距離戦として施行されていた時期を経て、門別競馬場に内回りコースが新設された2015年・第39回から現行の内回り1600mの条件に改められた。冬場を休養に充て英気を養われた馬に他地区で力を積んできた馬、また遠征に挑んだ馬など、それぞれの冬を過ごした3歳馬が激突する。
★1-2着馬に「第52回北海優駿」(6月13日、門別競馬場)の優先出走権を付与
★1着馬の馬主に「フィエールマン」の2025年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】
前年ハイライト
スタート直後から先手を主張し、まずハナを奪ったのがエアポートライナー。サンベルベッドとニシケンボブがこれに続く形で向正面に入りました。単勝オッズ1.1倍の支持を集めていたベルピットは先団のインコースを追走していましたが、残り800m地点のあたりで先行勢を捕らえにかかり、単独先頭で3コーナーへ。その後もゴールまで後続との差を広げ続け、結局2着のニシケンボブに7馬身差をつける完勝で3歳馬三冠競走の初戦を制しています。
データ分析
枠順が明暗を分ける可能性もありそう。過去5年の枠番別成績を見ると、1枠から4枠の馬は[4-2-3-13](3着内率40.9%)、5枠から7枠の馬は[0-1-1-15](3着内率11.8%)、8枠の馬は[1-2-1-3](3着内率57.1%)です。内寄りの枠に入った馬や、極端な外枠に入った馬が有利なレースと見て良いかもしれません。
堅く収まりがちな一戦
過去5年の単勝人気順別成績を見ると、3番人気以内の馬は[5-4-3-3](3着内率80.0%)、4番人気から7番人気の馬は[0-1-2-17](3着内率15.0%)、8番人気以下の馬は[0-0-0-11](3着内率0.0%)となっています。前評判の高い馬は、相応に高く評価するべきでしょう。
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 総数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 4 | 0 | 0 | 1 | 5 | 80.0% | 80.0% | 80.0% |
2番人気 | 1 | 4 | 0 | 0 | 5 | 20.0% | 100.0% | 100.0% |
3番人気 | 0 | 0 | 3 | 2 | 5 | 0.0% | 0.0% | 60.0% |
4番人気 | 0 | 1 | 0 | 4 | 5 | 0.0% | 20.0% | 20.0% |
5番人気 | 0 | 0 | 1 | 4 | 5 | 0.0% | 0.0% | 20.0% |
6番人気 | 0 | 0 | 0 | 5 | 5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
7番人気 | 0 | 0 | 1 | 4 | 5 | 0.0% | 0.0% | 20.0% |
8番人気 | 0 | 0 | 0 | 4 | 4 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
9番人気 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
10番人気 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
11番人気 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
12番人気 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
13番人気 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
14番人気 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
角川秀樹調教師らが好成績をマーク
過去5年の調教師別成績を見ると、3着以内となった回数が2回以上の現役トレーナーは、角川秀樹調教師、田中淳司調教師の2名だけとなっています。なお、角川秀樹調教師は2021年以降の過去3年に限ると[1-1-1-1](3着内率75.0%)でした。今年も管理馬を出走させてくるようであれば目が離せません。
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 総数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
角川秀樹 | 1 | 1 | 1 | 4 | 7 | 14.3% | 28.6% | 42.9% |
米川昇 | 1 | 0 | 0 | 3 | 4 | 25.0% | 25.0% | 25.0% |
田中淳司 | 0 | 2 | 2 | 5 | 9 | 0.0% | 22.2% | 44.4% |
小国博行 | 0 | 1 | 0 | 1 | 2 | 0.0% | 50.0% | 50.0% |
桧森邦夫 | 0 | 0 | 1 | 3 | 4 | 0.0% | 0.0% | 25.0% |
齊藤正弘 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 | 0.0% | 0.0% | 50.0% |
その他の調教師 | 3 | 1 | 0 | 14 | 18 | 16.7% | 22.2% | 22.2% |
少頭数のレースを経由してきた馬は不振
過去5年の前走出走頭数別成績を見ると、7頭以下の馬は[0-2-1-18](3着内率14.3%)、8頭以上の馬は[5-3-4-13](3着内率48.0%)となっています。前走が少頭数のレースだった馬は、割り引きが必要です。
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 総数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
5頭 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
6頭 | 0 | 1 | 0 | 9 | 10 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
7頭 | 0 | 1 | 1 | 7 | 9 | 0.0% | 11.1% | 22.2% |
8頭 | 1 | 0 | 2 | 1 | 4 | 25.0% | 25.0% | 75.0% |
9頭 | 1 | 1 | 1 | 3 | 6 | 16.7% | 33.3% | 50.0% |
10頭 | 0 | 1 | 0 | 3 | 4 | 0.0% | 25.0% | 25.0% |
11頭 | 1 | 1 | 0 | 3 | 5 | 20.0% | 40.0% | 40.0% |
12頭 | 1 | 0 | 1 | 2 | 4 | 25.0% | 25.0% | 50.0% |
14頭 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
前走の距離と着順に注目
過去5年の前走距離別成績を見ると、1600m未満の馬は[0-1-3-10](3着内率28.6%)、「1600m」の馬は[2-0-0-11](3着内率15.4%)、1600m超の馬は[3-4-2-10](3着内率47.4%)となっています。なお、前走着順が2着以下だった馬に限ると、1600m未満の馬は[0-0-0-7](3着内率0.0%)、「1600m」の馬は[2-0-0-8](3着内率20.0%)、1600m超の馬は[1-3-2-9](3着内率40.0%)でした。前走で2着以下に敗れてしまった馬同士を比較する際は、その前走が比較的長い距離のレースだった馬を重視するべきでしょう。
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 総数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1000m | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
1200m | 0 | 1 | 3 | 7 | 11 | 0.0% | 9.1% | 36.4% |
1500m | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
1600m | 2 | 0 | 0 | 11 | 13 | 15.4% | 15.4% | 15.4% |
1700m | 2 | 3 | 2 | 10 | 17 | 11.8% | 29.4% | 41.2% |
1800m | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 | 50.0% | 100.0% | 100.0% |
(伊吹 雅也)
有力馬情報
- ☆オオイチョウ(牡3・小国博行厩舎)
- 昨年6月のフレッシュチャレンジ(1,100m)では馬群をさばいて抜け出すという競馬で勝利を収め、今回と同じ1,600mで争われた2戦目のウィナーズチャレンジで3着。それ以後はクローバー賞(札幌競馬場)、ジュニアグランプリ(盛岡競馬場)と転戦し、昨季最終戦となった平和賞(船橋競馬場)では、カプセルから0秒2差の3着に迫った。様々な競馬場や馬場を駆け抜けてきた経験値は、歴戦の3歳馬が並ぶここでも上位の存在。デビュー戦以来の白星を、クラシックの大舞台でつかめるか。
- ☆カプセル(牡3・田中淳司厩舎)
- 昨年の第1回能力検査で一番時計を記録した素質馬。4度目の重賞挑戦となった平和賞(船橋競馬場)では、はじめての長距離輸送を克服し、今回と同じ1,600mで逃げ切りを収めて初のタイトルを獲得した。その後も積極的に遠征に挑み、結果こそ残せなかったものの園田・船橋・川崎で3戦を消化。前走の牡羊座特別(4月17日)では、逃げて3着とひと息の走りだったが、2戦2勝のマイルの舞台で持ち前の先行力を生かし、2度目の重賞制覇となるか。
- ☆キタサンヒコボシ(牡3・五十嵐冬樹厩舎)
- キタサンミカヅキの初年度産駒。栄冠賞5着・サッポロクラシックカップ4着の後に休養を挟み、1,600mから1,700mのオープン特別を3連勝。特に昨年最終戦のビアパーティーAiba浦河特別では、後にJpnII・京浜盃を制するサントノーレを破るという金星を挙げたのは、心身の成長の表れだろう。今年初戦のネクストスター北日本は7着に敗れたが、素質を考えれば本来の能力ではないはず。再度の距離延長で臨む今回は、試金石の一戦となりそうだ。
- ☆パッションクライ(牡3・山口竜一厩舎)
- 昨年7月、1,100m戦でのデビューから徐々に距離を延ばしつつ結果を残し、重賞初挑戦となったH1・サンライズカップでは、ブラックバトラー以下を従えて勝利を収めた。続く大一番・JBC2歳優駿では4着だったが、勝負どころでは自ら動いて勝ちに行く競馬でJRA勢と互角に戦った。今年は3月の京浜盃(大井競馬場)から始動したものの、初めての長距離輸送の影響もあってか8着。内回りコースも2戦目のウィナーズチャレンジ(2着)で経験済みで、地元三冠路線での捲土重来を誓う。
- ☆ブラックバトラー(牡3・田中淳司厩舎)
- 昨年夏のH1・ブリーダーズゴールドジュニアカップではキャリア2戦目の壁を越え、直線で抜け出して重賞初制覇を果たした。JBC2歳優駿でも、大きく出遅れて後方からの競馬となりながら脚を伸ばして地元最先着の3着。オフシーズンもブルーバードカップ(船橋競馬場)、京浜盃と積極的にダートグレード競走に参戦。前走の京浜盃は最下位9着に沈んだが、1コーナーで不利を受けた影響も大きかった。JRAの強豪を相手に揉まれた経験を、地元三冠戦線で生かせるか注目したい。※五十音順
※出走馬は4月25日現在の情報をもとにしております。
ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。