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HOKKAIDO KEIBA 2024

RACE

エトワール賞

H3

1200m

エトワール賞

レースガイド

「短距離王」の途はここから 快速馬が形作る流星を見よ

競走名(Étoile)はフランス語で「星」の意。旭川競馬場・ダート1000mの条件で2001年に施行された第1回覇者・オースミダイナーは、当レースで国内最高齢重賞勝利記録を更新(13歳)している。創設当初からしばらくは1000mで施行されて来たが、第10回(2010年)より現在の1200mに距離が改められている。今年度のホッカイドウ競馬重賞戦線の幕開けは、電撃の6ハロン戦。短距離界の強豪古馬を擁してきたホッカイドウ競馬の所属馬による、ごまかしの利かないスピード比べが注目ポイントだ。



★『カウントアップS(スプリント)』対象競走


★1着馬の生産牧場に「ベンバトル」の2025年の種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

前年ハイライト

スタート直後の先行争いを制したのは、最内枠のスペシャルエックス。ベストマジックとグレイトダージーがこれに続き、単勝オッズ1.4倍の支持を集めたスティールペガサスは4番手で3コーナーに入りました。その後、4コーナーを周り切ったところでスティールペガサスが先行勢に迫り、残り200m地点を過ぎたところでは早くも単独先頭に。結局2着のスペシャルエックスに2馬身1/2の差をつけてゴールし、2022年道営スプリントに続く自身3度目の重賞制覇を果たしています。

データ分析

前走成績を比較する際は、当時の人気にも注目しておきたいところ。8月中旬に施行されていた2021年以前を含む過去5年の前走単勝人気順別成績を見ると、2番人気以内の馬は[4-3-2-7](3着内率56.3%)、3番人気から6番人気の馬は[1-2-3-21](3着内率22.2%)、7番人気以下の馬は[0-0-0-13](3着内率0.0%)です。人気薄で上位に食い込み波乱を演出した直後の馬は、疑ってかかった方が良いかもしれません。

2番人気以内の馬は特に堅実

過去5年の単勝人気順別成績を見ると、2番人気以内の馬は[3-2-2-3](3着内率70.0%)、3から6番人気の馬は[2-3-2-13](3着内率35.0%)、7番人気以下の馬は[0-0-1-25](3着内率3.8%)となっています。前評判の高い馬がそれなりに信頼できるレースと言えるでしょう。

表1単勝人気順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 2 1 0 2 5 40.0% 60.0% 60.0%
2番人気 1 1 2 1 5 20.0% 40.0% 80.0%
3番人気 1 1 0 3 5 20.0% 40.0% 40.0%
4番人気 1 0 1 3 5 20.0% 20.0% 40.0%
5番人気 0 1 0 4 5 0.0% 20.0% 20.0%
6番人気 0 1 1 3 5 0.0% 20.0% 40.0%
7番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
8番人気 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
9番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
13番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
14番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
相性の良いトレーナーに注目したい

過去5年の調教師別成績を見ると、3着以内となった回数が2回以上なのは角川秀樹調教師、田中淳司調教師、松本隆宏調教師、米川昇調教師の4名で、他に3着以内となった経験があるのは佐久間雅貴調教師のみでした。このレースと相性の良いトレーナーの管理馬が出走してきたら、しっかりマークしておきたいところです。

表2調教師別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
田中淳司 2 3 1 9 15 13.3% 33.3% 40.0%
角川秀樹 1 1 2 3 7 14.3% 28.6% 57.1%
松本隆宏 1 0 1 4 6 16.7% 16.7% 33.3%
米川昇 1 0 1 1 3 33.3% 33.3% 66.7%
佐久間雅貴 0 1 0 5 6 0.0% 16.7% 16.7%
その他の調教師 0 0 0 19 19 0.0% 0.0% 0.0%
前走好走馬が圧倒的に優勢

過去5年の前走着順別成績を見ると、4着以内の馬は[5-4-5-19](3着内率42.4%)、5着以下の馬は[0-1-0-22](3着内率4.3%)となっています。前走の着順が5着以下だったにもかかわらず3着以内となったのは、前走がJpnIの全日本2歳優駿だった2023年2着のスペシャルエックスだけ。直近のレースで大敗を喫してしまった馬は、基本的に強調できません。

表3前走着順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1着 2 3 0 4 9 22.2% 55.6% 55.6%
2着 1 0 2 6 9 11.1% 11.1% 33.3%
3着 1 0 1 4 6 16.7% 16.7% 33.3%
4着 1 1 2 5 9 11.1% 22.2% 44.4%
5着 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
6着 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
7着 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
8着 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
9着 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
10着 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
11着 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
13着 0 1 0 2 3 0.0% 33.3% 33.3%
18着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
馬格も重要なポイント

過去5年の前走馬体重区分別成績を見ると、520kg未満の馬は[5-4-5-31](3着内率31.1%)、520kg以上の馬は[0-1-0-10](3着内率9.1%)となっています。ちなみに、現在の施行時期へ移った2022年以降の過去2年に限ると、510kg未満の馬は[1-2-2-6](3着内率45.5%)、510kg以上の馬は[1-0-0-10](3着内率9.1%)でした。大型馬は過信禁物と見るべきでしょう。

表4前走馬体重区分別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
400kg台 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
440kg台 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
450kg台 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
460kg台 0 0 2 1 3 0.0% 0.0% 66.7%
470kg台 0 1 0 4 5 0.0% 20.0% 20.0%
480kg台 0 1 0 3 4 0.0% 25.0% 25.0%
490kg台 2 0 0 7 9 22.20% 22.20% 22.20%
500kg台 2 1 1 7 11 18.20% 27.30% 36.40%
510kg台 1 1 2 6 10 10.00% 20.00% 40.00%
520kg台 0 1 0 5 6 0.00% 16.70% 16.70%
530kg台 0 0 0 4 4 0.00% 0.00% 0.00%
540kg台 0 0 0 1 1 0.00% 0.00% 0.00%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

スティールペガサス(牡7・角川秀樹厩舎)



 当レースには3年連続で出走して5、2、1着。昨年の北海道スプリントカップでは、勝ったケイアイドリーからおよそ2馬身半差、地元馬最先着の3着と気を吐いた。その後、夏負けの影響もあってやや調子を崩したものの、年度末の道営スプリントで連覇を飾り、2年連続で短距離王の座に輝いている。年末の兵庫ゴールドトロフィー(園田競馬場)は、先行する形から徐々に失速して11着に敗れたが、地元に戻った今回はその汚名を返上し、同レース史上3頭目の連覇を狙う。


スペシャルエックス(牡4・田中淳司厩舎)



 2歳時から積極的に遠征を続け、兵庫ジュニアグランプリで2着などの実績から22年の「2歳チャンピオンシリーズ」総合優勝に輝いた。翌年7月のグランシャリオ門別スプリントを逃げ切ると、その後も盛岡・園田とJRA・他地区の重賞へ積極的に参戦し、楠賞(園田競馬場)2着、兵庫ゴールドトロフィー3着と結果を出した。昨年、メンバー唯一の3歳馬として出走した当レースは、2馬身半差の2着。1年間に積んだ経験を糧に、世代交代をもくろむ。


スマートダンディー(牡10・田中淳司厩舎)



 JRA在籍時には10勝の実績を挙げ、一昨年の北海道スプリントカップでも、後方から鋭く追い上げ、ダンシングプリンスからクビ差の2着。昨シーズン中盤からホッカイドウ競馬に転入後は、勝ち星こそ挙げられていないものの、グランシャリオ門別スプリント、道営スプリントでそれぞれ3着と、重賞戦線で入着を重ねている。同じ田中淳司厩舎所属の10歳馬・アナザートゥルースは、4月の東海桜花賞(名古屋競馬場)を勝利。僚馬同様、古豪健在をアピールしたい。


トウカイエトワール(牡7・田中正二厩舎)

(撮影:小金井邦祥)

 20年1月にJRA・中山競馬場でデビューから2連勝。その後も2勝を挙げ、オープンクラスに入る実績を挙げた。高知競馬場に移籍した後は、3戦して勝ち星こそ挙げられなかったものの2、3、3着と堅実な走り。4月4日、門別の本馬場で行われた能力検査でも、軽快な走りを披露していた。全4勝が1,200mという距離巧者。約8カ月半の休み明けで実戦勘が鍵となるものの、実績は今回のメンバーに入っても、決して見劣りはしないだろう。


ドウドウキリシマ(牡8・川島雅人厩舎)



 JRA在籍時には、オープンクラスで活躍していた実績の持ち主。昨年夏に移籍後2戦は凡走が続いたが、9月の「ふるさと日高応援特別」を3馬身差で快勝したのをきっかけに昇り調子となり、道営スプリントではスティールペガサスまで1馬身差に迫る末脚を見せた。オフは高知競馬場へ転戦すると、C級からのスタートとはいえ【2-1-1-1】の好成績。冬場も使われてきた強みを生かし、3度目の重賞挑戦でタイトル獲得となるか。


※五十音順

※出走馬は4月18日現在の情報をもとにしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。