netkeiba

HOKKAIDO KEIBA 2024

RACE

ネクストスター北日本

H1

1200m

新設

ネクストスター北日本

レースガイド

変革の1年の幕開け 夜空に煌めく次世代の星

全日本的なダート競走の体系整備により、今年度から創設された短距離重賞。新たに3歳短距離路線として位置づけられた兵庫チャンピオンシップ(4月29日、園田競馬場)を頂点とする『3歳スプリントシリーズ』の一戦として、門別・盛岡・水沢の3競馬場が属する「北日本ブロック」の競馬場を持ち回りで実施される。ナイター競馬開催30周年、門別グランシャリオナイター開催15周年というダブルの節目を迎える、2024年ホッカイドウ競馬の開幕を飾る一戦。今年から3歳馬限定に施行条件が改められる北海道スプリントカップ(8月15日)と同舞台という意味でも、注目度の高いレースが期待される。



★『3歳スプリントシリーズ』対象競走


★1着馬に「第25回兵庫チャンピオンシップ」(4月29日、園田競馬場)の優先出走権を付与


★1着馬の馬主に「カラヴァッジオ」の2025年種付権利を付与【スタリオンシリーズ競走】

前年ハイライト

今年に入ってから施行されたネクストスターは3競走あり、3月14日のネクストスター東日本をギガースが、3月28日のネクストスター西日本をリケアサブルが、同じく3月28日のネクストスター中日本をフークピグマリオンが制して、それぞれ兵庫チャンピオンシップへの優先出走権を獲得しました。今年のネクストスター北日本は門別ダ1200mが舞台。ダートグレード競走の北海道スプリントカップ・エーデルワイス賞、H1競走のネクストスター門別・道営スプリントなどが施行されるコースです。

データ分析

初めて施行されるレースとなりますので、本稿の集計対象は2024年に施行されたネクストスター3競走(ネクストスター東日本・ネクストスター西日本・ネクストスター中日本)としています。性別成績を見ると、牡の馬は[2-3-2-16](3着内率30.4%)、センの馬は[1-0-0-0](3着内率100.0%)、牝の馬は[0-0-1-10](3着内率9.1%)となっていました。当レースも、牝馬は過信禁物と見ておいた方が良いかもしれません。

上位人気グループの馬はそれなりに信頼できる

2024年に施行されたネクストスター3競走の単勝人気順別成績を見ると、2番人気以内の馬は[3-2-0-1](3着内率83.3%)、3番人気から4番人気の馬は[0-1-1-4](3着内率33.3%)、5番人気から8番人気の馬は[0-0-2-10](3着内率16.7%)、9番人気以下の馬は[0-0-0-11](3着内率0.0%)となっています。人気薄の馬が馬券に絡んだ例もあるとはいえ、まずは前評判の高い馬に注目するべきでしょう。

表1単勝人気順別成績
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 2 1 0 0 3 66.7% 100.0% 100.0%
2番人気 1 1 0 1 3 33.3% 66.7% 66.7%
3番人気 0 0 1 2 3 0.0% 0.0% 33.3%
4番人気 0 1 0 2 3 0.0% 33.3% 33.3%
5番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
6番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
7番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
8番人気 0 0 2 1 3 0.0% 0.0% 66.7%
9番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
13番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
14番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
“複数頭数出し”の厩舎は要注目?

2024年に施行されたネクストスター3競走の調教師別成績を見ると、複数頭の管理馬を出走させた調教師(宇都英樹調教師・角田輝也調教師・山崎裕也調教師)は[1-1-2-2](3着内率66.7%)、1頭の管理馬のみを出走させた調教師は[2-2-1-24](3着内率17.2%)となっています。ネクストスター中日本は、2頭ずつ出走した宇都英樹調教師と角田輝也調教師の管理馬が1着から3着を占めました。当レースも、複数頭の管理馬を出走させてきたトレーナーがいたら、マークしておくべきかもしれません。

表2調教師別成績
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
宇都英樹 1 0 1 0 2 50.0% 50.0% 100.0%
佐藤裕太 1 0 0 0 1 100.0% 100.0% 100.0%
田中守 1 0 0 0 1 100.0% 100.0% 100.0%
角田輝也 0 1 0 1 2 0.0% 50.0% 50.0%
工藤真司 0 1 0 0 1 0.0% 100.0% 100.0%
張田京 0 1 0 0 1 0.0% 100.0% 100.0%
山崎裕也 0 0 1 1 2 0.0% 0.0% 50.0%
別府真司 0 0 1 0 1 0.0% 0.0% 100.0%
その他の調教師 0 0 0 24 24 0.0% 0.0% 0.0%
前走好走馬が優勢

2024年に施行されたネクストスター3競走の前走着順別成績を見ると、3着以内の馬は[2-2-3-11](3着内率38.9%)、4着以下の馬は[1-1-0-15](3着内率11.8%)となっています。直近のレースで大敗を喫してしまった馬は、評価を下げた方が良さそうです。

表3前走着順別成績
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1着 1 1 0 6 8 12.5% 25.0% 25.0%
2着 0 1 2 2 5 0.0% 20.0% 60.0%
3着 1 0 1 3 5 20.0% 20.0% 40.0%
4着 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
5着 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
6着 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
7着 1 0 0 3 4 25.0% 25.0% 25.0%
8着 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
9着 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
13着 0 1 0 0 1 0.0% 100.0% 100.0%
馬格が明暗を分けるかも

2024年に施行されたネクストスター3競走の前走馬体重区分別成績を見ると、480kg未満の馬は[1-1-2-22](3着内率15.4%)、480kg以上の馬は[2-2-1-4](3着内率55.6%)となっています。大型馬の活躍が目立っている点もポイントのひとつと言えるでしょう。

表4前走馬体重区分別成績
1着 2着 3着 4着以下 総数 勝率 連対率 3着内率
400kg台 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
410kg台 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
420kg台 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
430kg台 1 0 0 2 3 33.3% 33.3% 33.3%
440kg台 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
450kg台 0 0 2 4 6 0.0% 0.0% 33.3%
460kg台 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
470kg台 0 1 0 4 5 0.0% 20.0% 20.0%
480kg台 0 1 0 0 1 0.0% 100.0% 100.0%
490kg台 0 1 1 1 3 0.0% 33.3% 66.7%
510kg台 0 0 0 1 1 0.00% 0.00% 0.00%
520kg台 1 0 0 1 2 50.00% 50.00% 50.00%
530kg台 1 0 0 1 2 50.00% 50.00% 50.00%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

ヴィヴィアンエイト(牝3・齊藤正弘厩舎)



 重賞初挑戦となったフローラルカップでは、キャリア僅か1戦ながら3着と好走した。続くブロッサムカップでは、後にエーデルワイス賞を制したモズミギカタアガリも猛追を退け、前走のラブミーチャン記念(笠松競馬場)ではGRANDAME-JAPAN2023覇者シトラルテミニに2馬身差をつけて重賞を連勝。今年初戦は、デビュー以来初めて牡馬の強豪を相手に戦うことになるが、今季の3歳牝馬重賞戦線への展望を切り開く快走を見せられるか。


オスカーブレイン(牡3・角川秀樹厩舎)



 自身2度目の重賞挑戦となったサッポロクラシックカップでは、4コーナーで外へ逸走するなど若さを見せたが、単勝10番人気の評価を嘲笑うような逃げ切りを収め、その後はイノセントカップ4着、ネクストスター門別3着と地元の短距離重賞戦線で入着を重ねた。オフシーズンは盛岡・川崎と遠征に臨み、昨年11月の南部駒賞(盛岡)では、地元岩手のトップホース・フジユージーンに続く2着。冬場強敵と戦った経験を糧に、持ち前の先行力にさらに磨きをかける。


ストリーム(牡3・田中淳司厩舎)



 昨年はデビューから3連勝で栄冠賞を勝利し、2021年生まれの現3歳世代で初の重賞タイトルを獲得した。2走前のネクストスター門別は、門別1,200mでは鬼門ともいえる最内枠でスムーズ差を欠き、前走・兵庫ジュニアグランプリ(園田競馬場)は初の長距離輸送・初コースということで苦戦を強いられたが、いずれも4着に踏ん張ったのは地力のあらわれだろう。今年初戦でライバルを撃破し、復権を果たせるか注目したい。


トラジロウ(牡3・角川秀樹厩舎)



 デビュー戦こそハイペースを先行した結果勝ち馬の大外強襲を許したが、そこから当地門別で5連勝と急成長を示した。特にイノセントカップ・ネクストスター門別と重賞を連勝した内容は、2歳短距離王を証明するにふさわしい内容だった。初めての他地区参戦となった兵庫ジュニアグランプリは、JRA勢の厳しいマークもあり7着と、デビュー以来初めて連対を外すという結果に。3戦3勝の門別1,200mの舞台で、捲土重来を期する。


ヨシノヒローイン(牝3・松本隆宏厩舎)



 重賞初挑戦となったフルールカップでは、大外枠からスタートを決めると2番手に取りついて直線で鞍上のアクションに力強く反応。2着のジュデシャンスに5馬身差をつけ、みごと重賞初制覇を成し遂げた。その後は故障により戦線離脱となってしまったが、今年1月から門別競馬場の坂路に入り態勢を整えてきた。各馬シーズン初戦が多いとはいえ他馬と比較しても長いブランク、牡馬一線級との対戦と壁は多いが、潜在能力の高さは引けを取らないだろう。


※五十音順

※出走馬は4月15日現在の情報をもとにしております。

ご注意:当ページの情報は、特定の馬の応援や勝馬の示唆をするものではありません。