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HOKKAIDO KEIBA 2024

フローラルカップ

H3

1600m

フローラルカップ

レースガイド

さらなる大舞台へ 花香ただよう秋空に夢広がる

2001年、旭川競馬場・ダート1,600mの条件で第1回が行われる。当時1,800mだったエーデルワイス賞の前哨戦に位置づけられていた。09年に門別競馬場・ダート1,700mに条件が変更され、内回りコースが創設された15年より、現行の1,600mに改められた。2歳牝馬重賞戦線の第3弾は、これまでで最も長いマイル戦。年度末のブロッサムカップ、さらには、東京2歳優駿牝馬(12月31日、大井競馬場)を頂点とする「グランダム・ジャパン」2歳シーズンに繋がる。



★1着馬の馬主に「ダノンプレミアム」の2026年種付権利を付与【スタリオンシリーズ】


★1・2着馬に「第13回ブロッサムカップ」(11月13日、門別競馬場)の優先出走権を付与

前年ハイライト

スタートからダッシュ良く飛び出したゼロアワーに内からイクスクローバーが競りかけ、2コーナーではイクスクローバーが単独先頭、ゼロアワーが単独2番手の隊列に。しかし、向正面でゼロアワーがイクスクローバーに再び並びかけ、3コーナーから4コーナーでかわし切りました。同じタイミングでエスカティア・ゴーゴーイーグルスが中団から進出し、単独先頭のゼロアワーに迫りましたが、ゴール前の直線に入ったところでゼロアワーがスパートを開始すると、一気に後続との差を広げて独走態勢に。結局、2着のエスカティアに6馬身の差をつけて入線し、前走のフルールCに続く自身2度目の重賞制覇を果たしています。

データ分析

直近の競走成績を比較する際は、当時の人気もチェックしておいた方が良さそう。過去5年の前走単勝人気順別成績を見ると、5番人気以内の馬は[5-5-4-15](3着内率48.3%)、6番人気以下の馬は[0-0-1-19](3着内率5.0%)です。前走で人気の中心となっていなかった馬は強調できません。

3番人気以内の馬はまずまず堅実

過去5年の単勝人気順別成績を見ると、3番人気以内の馬は[4-4-1-6](3着内率60.0%)、4番人気から7番人気の馬は[1-1-4-14](3着内率30.0%)、8番人気以下の馬は[0-0-0-14](3着内率0.0%)となっています。前評判の高い馬がそれなりに信頼できるレースと見て良いでしょう。

表1単勝人気順別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1番人気 1 0 1 3 5 20.0% 20.0% 40.0%
2番人気 2 2 0 1 5 40.0% 80.0% 80.0%
3番人気 1 2 0 2 5 20.0% 60.0% 60.0%
4番人気 0 0 2 3 5 0.0% 0.0% 40.0%
5番人気 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
6番人気 1 1 0 3 5 20.0% 40.0% 40.0%
7番人気 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
8番人気 0 0 0 5 5 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0 0 0 4 4 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0 0 0 1 1 0.0% 0.0% 0.0%
さまざまなジョッキーが上位に食い込んでいる

過去5年の騎手別成績を見ると、3着以内となった回数が2回以上の現役ジョッキーは、落合玄太騎手のみとなっています。好走を果たした馬の鞍上があまり偏っていない点に注意するべきかもしれません。

表2騎手別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
桑村真明 1 0 0 4 5 20.0% 20.0% 20.0%
山本政聡 1 0 0 0 1 100.0% 100.0% 100.0%
小野楓馬 1 0 0 3 4 25.0% 25.0% 25.0%
落合玄太 0 3 0 2 5 0.0% 60.0% 60.0%
加藤和博 0 1 0 0 1 0.0% 100.0% 100.0%
亀井洋司 0 1 0 0 1 0.0% 100.0% 100.0%
阪野学 0 0 1 1 2 0.0% 0.0% 50.0%
松井伸也 0 0 1 2 3 0.0% 0.0% 33.3%
石川倭 0 0 1 3 4 0.0% 0.0% 25.0%
服部茂史 0 0 1 3 4 0.0% 0.0% 25.0%
その他の騎手 2 0 1 16 19 10.5% 10.5% 15.8%
1500m未満のレースをステップに臨む馬が中心

過去5年の前走距離別成績を見ると、1500m未満の馬は[4-2-4-17](3着内率37.0%)、1500m以上の馬は[1-3-1-17](3着内率22.7%)となっています。なお、2021年以降の過去4年に限ると、1500m未満の馬は[3-2-4-13](3着内率40.9%)、1500m以上の馬は[1-2-0-14](3着内率17.6%)でした。今年も前走が1500m未満のレースだった馬を重視したいところです。

表3前走距離別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
1000m 0 1 1 3 5 0.0% 20.0% 40.0%
1100m 0 0 1 4 5 0.0% 0.0% 20.0%
1200m 4 1 2 10 17 23.5% 29.4% 41.2%
1500m 0 1 0 9 10 0.0% 10.0% 10.0%
1600m 0 1 0 1 2 0.0% 50.0% 50.0%
1700m 1 1 1 5 8 12.5% 25.0% 37.5%
1800m 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
馬格がポイント

過去5年の前走馬体重区分別成績を見ると、450kg未満の馬は[2-1-0-15](3着内率16.7%)、450kg以上の馬は[3-4-5-19](3着内率38.7%)となっています。極端に小柄な馬は、扱いに注意するべきでしょう。

表4前走馬体重区分別成績(過去5年)
1着 2着 3着 4着 以下 総数 勝率 連対率 3着内率
410kg台 0 1 0 1 2 0.0% 50.0% 50.0%
420kg台 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%
430kg台 0 0 0 3 3 0.0% 0.0% 0.0%
440kg台 2 0 0 9 11 18.2% 18.2% 18.2%
450kg台 1 1 1 6 9 11.1% 22.2% 33.3%
460kg台 0 2 0 4 6 0.0% 33.3% 33.3%
470kg台 0 0 2 6 8 0.0% 0.0% 25.0%
480kg台 2 0 1 0 3 66.7% 66.7% 100.0%
490kg台 0 1 1 1 3 0.0% 33.3% 66.7%
500kg台 0 0 0 2 2 0.0% 0.0% 0.0%

(伊吹 雅也)

有力馬情報

ウィルラウス(牝2・小国博行厩舎)



 1,100mのデビュー戦(5月22日)は、のちの栄冠賞3着馬、エイシンイワハシルから0秒1差3着。2戦目のアタックチャレンジ(6月5日、1,200m)で初勝利を挙げると、距離を1,700mに伸ばしたターフチャレンジ1競走では、最後方から脚を伸ばしてバレンタインケーキから2馬身差2着と、長い距離への適性をアピールした。続くクローバー賞(8月23日、札幌競馬場)は7着だったものの、スタートで出遅れたうえ、初めての芝で走りのバランスを崩していた模様。地元に戻った今回は、距離経験、遠征経験が生きるか注目される。


カイシンパジェント(牝2・角川秀樹厩舎)



 5歳上の半姉は、本馬と同じ角川厩舎からデビューし、重賞2勝を挙げたラジアントエンティ。1,000mのフレッシュチャレンジ(6月4日)を好位から抜け出して3馬身差で快勝すると、続くオープンのルビー特別(7月15日)で2着。重賞初挑戦となったフルールカップ(8月20日)では5着だったものの、後方から鋭く追い上げ、上がり3ハロンのタイムではメンバー最速の38秒3をマークした。1戦ごとにレースぶりが上達しつつある印象があり、マイルへの距離延長で新味を発揮しそうで、追い比べの混戦になれば、上位圏内への浮上も十分にあり得る。


スルーザミル(牝2・川島洋人厩舎)



 父Frankel、母ウオッカという良血馬・タニノフランケルの初年度産駒。1,000mのフレッシュチャレンジ(6月25日)で2着に3馬身差をつけて逃げ切ると、続くリリーカップ(7月23日)では勝ったリュウノフライトからおよそ5馬身差の3着だったものの、中団から脚を伸ばして2着のミスティライズからはアタマ差と僅差の2着争いを演じていた。レースを経るごとに後方から脚を伸ばす形が板についてきた印象があり、距離延長にも対応できそう。フルールカップ6着からの巻き返しを期する1戦で、上位進出を狙う。


ニジコ(牝2・米川昇厩舎)



 1,000mのフレッシュチャレンジ(5月15日)は、走破時計こそ1分03秒2と平凡だったものの、最内枠から大外一気の末脚を駆使し、この距離のレースでは珍しい最後方からの差し切りを収めた。続くオープンでの2戦は7、5着とひと息の走りが続いたものの、重賞初挑戦となったフルールカップでは、後方から自慢の末脚を生かし、3着・イイデヒロインからはハナ差の4着と善戦した。戦歴こそ大きくは目立たないものの、ここぞというときの瞬発力は大きな武器となりそう。紛れのある内回りで混戦になれば、一発の魅力も十分にある。


バレンタインケーキ(牝2・角川秀樹厩舎)



 フレッシュチャレンジ(5月15日)を4馬身差、ターフチャレンジ1競走(7月8日)を2馬身差で快勝。それぞれ若い面を見せながら、1,700m戦で連勝してきた1頭。重賞初挑戦となったブリーダーズゴールドジュニアカップ(8月21日)では4着と初めて土をつけられたものの、牡馬の世代一線級と相まみえた経験はこの先につながるだろう。デビュー以来初めての牝馬限定戦となる今回は前進必至の1戦。牡馬顔負けのポテンシャルと持久力を生かし、内回りを克服しての初めての重賞タイトル獲得でさらなる大舞台への飛躍を誓う。


※五十音順

※出走馬は9月12日現在の情報をもとにしております。